外構工事(エクステリア工事)は、砂利を敷くだけでも数万円以上の工事費用が必要になります。
また、家が高台にあったり道路が狭かったりして作業が困難な場合、10万円以上になることもあります。材料代とは別に、人件費がかかってしまうからです。
そのため、多くの方は「エクステリア工事の費用を安く抑えたい」と考えます。
そこで、「DIY(業者に仕事を依頼せずに、自分自身で施工すること)」を行う方はたくさんいます。できる工事をあなた自身が行うことで、工事金額を大幅に削減できるからです。
ただ、外構工事はDIYが「できるもの」と「そうでないもの」があります。これを理解せずに素人が施工してしまうと、すぐに壊れてしまう可能性があります。
DIYで施工できるかどうかを再確認する
DIYの方法は、雑誌やインターネットで情報が公開されているため、誰でも手軽に工事を行うことができます。
ただし、砂利を敷いたりする程度であれば素人でも施工できるものの、フェンスや門扉を設置するような工事は難しいです。専用の道具が必要なのはもちろんのこと、寄りかかったり強い風が吹いたりしても簡単に壊れないように、安全性を確保しなければいけないからです。
これらを安全に設置するためには、基礎工事をきちんと行う必要があります。
しかし、大半の方はこのことを知らないため、雑誌やインターネットで低価格で販売されているエクステリア製品を購入してしまいます。その結果、自分では設置することができず、最終的に業者に依頼したり当サイトへ相談に来たりする方はたくさんいます。
このような状況に陥らないためには、DIYで施工できるかどうかを前もって情報収集する必要があります。
例えば、外構専門業者に無料見積もりを依頼すると良いです。タダで工事金額を算出してくれるため、値段次第で工事を任せた方が安上がりになる可能性があります。
「DIYを自分で行うのは困難」と考えられるときは、一度プロに相談するようにしましょう。
また、外構専門業者(エクステリア業者)が使用しているものに比べ、素人向けに販売されているエクステリア製品は品質が悪いです。エクステリア製品を安く購入できたとしても、すぐに壊れてしまっては本末転倒です。
DIY用に販売されている製品は、品質が悪い
通販で売られている資材を見ていると、あることに気が付きます。それは、「オシャレなデザインの割に、目を疑うような価格で販売されている」ことです。この理由は単純であり、材料のクオリティーが低いからです。
そのため、設置した直後は見栄えのある外観を演出することができたとしても、1年もしない間にボロボロになってしまうものは多いです。
例えば、通販では低価格で販売されているものに目を向けると、これらエクステリア製品はアルミやステンレスではなく、鉄でできているタイプのものがあります。
また、塗料も質が悪いものを使用しているケースが多いため、設置してから半年もしない間に錆が浮き出てきてしまいます。
ただ、購入をしてから数カ月もたった後に症状が現れるため、クレームを入れる頃には保証が終わっているものがほとんどです。そのため、エクステリアに関する製品を選ぶ際は、値段だけではなく、設置した後のことまで考えるようにしましょう。
DIYは多くの方が考えているより難しいです。まずはエクステリア業者に相談をしてから、DIYできる場所を教えてもらうことをお勧めします。
筆者:外構職人歴20年・石川公宣