新築を建てる際は、同時に外構工事のプランも考える必要があります。
庭造りを後回しにしてしまうと、家ばかりにお金をかけてエクステリア工事の予算が無くなってしまうからです。
ただ、多くの方は外構工事にどれだけの費用がかかるのか分かりません。それは、購買経験がないからです。
そのため、見積もりをしてもらう方がほとんどです。
見積もりを行えば、工事内容や使用する材料をある程度決めておくことができます。実際に工事で必要となる予算が明確になるのです。
予定よりも金額が高かったり安かったりする場合、プランの見直しを何度もできるので、時間をかけるほど庭の構成はあなたの理想に近づいていきます。
しかし、見積もりを依頼する業者が一社だけでは見積金額やデザインが納得のいくものになるかどうかは分かりません。
そこで、大半の方は相見積もり(複数の会社に見積もりを取ること)を取り、値段や提案内容を比べた後にお気に入りの外構専門業者を選びます。
ハウスメーカーからの見積もりは必ず受け取っておく
あいみつ(相見積もり)を行う際、ハウスメーカーで新築を立てているにも関わらず、エクステリアの見積もりを受け取らない方がいます。
住宅メーカーに外構工事を依頼すると、下請けに工事を丸投げする際に3割前後の中間マージン(手数料)を取られてしまうからです。
例えば、100万円の外構工事であれば、そのうちの30万円前後が手数料ということです。
たしかに、庭造りの専門家であるエクステリア業者に工事を依頼すれば、値段が安くなる上に仕上がりの品質は向上します。
しかし、ハウスメーカーはサービスの一環として無料見積もりをしてくれるため、これを利用しない手はありません。
また、値段は割高になるものの、デザイン案や工事内容に関しては、非常に参考になります。
例えば、住宅メーカーの作成する外構は建物の外観にマッチしたデザインです。そのため、雑誌やインターネットで紹介されている庭を見て勉強するよりも、統一感を出せます。
つまり、「あなたの建てる家の『見栄えのある外観の模範』を知ることができる」ということです。
そのため、たとえあいみつを取ることを計画していたとしても、住宅メーカーにもエクステリアの見積もりを作成してもらうことをお勧めします。
あいみつを取ることを事前に伝えておく
このとき、住宅メーカーには「色々な提案を見た上で業者を決めたいので、相見積もりを検討しています」と一言伝えるようにしましょう。
競争原理が働いて、業者に「他社に負けない見積りを出す」と思わせることができるからです。
ただ、中にはあいみつを嫌う会社がいます。見積もりを本気で作成したとしても、工事の契約を取れるかどうかは分からないからです。
このようなエクステリア業者が現れた場合、その会社への見積り依頼はやめておいた方が無難です。お客様にとってのサービス精神があまりにも無いからです。
そのため、相見積もりを取ると分かっていても、あなたのために一生懸命になってプランを考えてくれる外構専門業者を選ぶようにしましょう。
一方、ハウスメーカーであれば、あいみつを取るとしても必ず見積もりを作成してくれます。
それをもとに、雑誌やインターネットで気になるエクステリア業者を探して無料見積もりを依頼してみましょう。
なお、無料で見積もりを行ってくれる会社の場合、広告またはホームページのどこかに「無料見積もり」と記載されています。
もし、無料見積もりと書いていない場合、料金が発生する可能性があるため、事前に電話やメールで確認しておきましょう。
まとめ
まずはハウスメーカーに見積もりや図面を作成してもらい、他社と比較をしてから契約することをお勧めします。
ただし、他社が設計した図面を他の会社見せて値引き交渉をしてはいけません。
モラルが無いのはもちろんのこと、著作権を侵害してしまう恐れがあるからです。
そのため、作成してもらった見積書はあなた自身の元に集めて、その中で比較するようにしてください。