新築外構工事の見積書の読み方:価格・工事費用の内訳を学ぶ

外構工事(エクステリア工事)を業者に依頼する際、必ず見積もりを取ります。見積もりを取らなければ、正確な金額や工事内容を決定することができないからです。

そして、外構専門業者(エクステリア業者)の対応を見るためには、「見積もりを取る」ことによって確認できます。

近年では、「相見積もり(複数の業者に見積もりを依頼すること)」が主流になり、値段や提案力を見比べてエクステリア業者を選ぶことが可能になりました。

中には相見積もりを嫌がる外構専門業者(エクステリア業者)も存在します。相見積もりで業者を判断するのではなく、インターネットのクチコミやレビューも重視すると良いです。

ただ、素人の方は見積書を見ても記載されている工事費用の内訳を読み解くことができません。そのため、「同じような工事内容であれば、金額が安い業者に工事を依頼しよう」と考えます。

しかし、エクステリア工事は電化製品などの日用品と違い、会社ごとに品質や対応力が大きく異なります。そのため、低価格で工事を引き受けてくれる外構専門業者に庭造りを依頼してしまうと、粗悪な工事をされてしまう可能性があります。

このようなリスクを避けるためには、あなた自身が見積書の内容を理解する必要があります。

そこでこのページでは、見積書に記載されている工事費の内訳について説明します。これを学ぶことで、エクステリア業者から提出される見積りの内容を理解できるようになります。

見積書の内容

あなたが庭造りに詳しくないとしても、材料費(ブロックや鉄筋など)や使用するエクステリア製品(フェンスや門扉など)の価格は他社と比較することができます。どの業者もこれらの値段はほぼ同額だからです。

しかし、現場測量費や土工事、その他諸経費など、専門用語が出てくると一気に理解不能になります。そのため、エクステリア業者は素人が比較しにくいであろう、これら技術料や経費で他社と差をつけます。これがエクステリア業者によって単価が大きく異なる理由です。

また、これらの費用はそれぞれ「一式」という表記をされることが多く、その下に内訳が書いてあります。

そこで、見積書に書かれた専門用語まで理解するため、工事費に加えて重機などの運搬費や現場経費・管理費について説明します。

現場測量費

現場測量費とは、その名の通り、工事を行う場所を測量したり、墨出し(構造物を正確な位置に設けるためにしるしをつけること)をしたりする作業のことです。

工事を行うには測量を行わなければならないため、必ず見積もりの中に含まれています。

土工事

土を掘ったり平らにしたりする工事に対する費用のことです。土の中から産業廃棄物などのごみが出た場合、処理にかかる料金が加算されます。また、工事の規模や土の質によって廃棄する価格が大きく異なります。

例えば、庭にコンクリートやタイルを設ける場合、元からある土を取り除いてから設置しなければ盛り上がってしまいます。そのため、かなりの量を掘削(土を掘ること)しなければいけません。

また、下地に砕石(砕かれた砂利)をしくため、その分の残土(余った土)も出ます。そのため、運搬する土の量や残土を運ぶ車(ダンプカー)が往復する回数によって値段が大きく変動します。

土工事は数十万円単位で見積書に記載されるため、細かい内訳内容を確認する必要があります。

しかし、中には「一式」という表記で詳細が明かされていないケースがあります。その場合、水増し請求や追加料金を請求される可能性があります。

このようなリスクを避けるために、土工事に対する内訳を素人でも分かるように説明してもらいましょう。正規の値段で見積もりが出されているとすれば、きちんと説明してくれるはずです。

諸経費

一言でいうと、諸経費は施工会社の人件費や会社経費、あるいは利益分などです。

また、エクステリア業者の保障やアフターフォローをするための経費も含まれています。そのため、大手または中小企業を問わずに諸経費は見積もりに含まれます。

諸経費の相場は、工事費用総額の10%程度が一般的です。

ただし、営業経費や広告宣伝費、あるいはモデルルームなどを持っている会社の場合、多くの経費を必要とします。そのため、諸経費が20%以上になることは多いです。

ただ、お客様に「諸経費が高すぎる」と思われないように、他の項目を少しずつ高くして諸経費を安く見せていることもあります。

重機などの運搬費

重機などを現場に搬入する際にかかる費用のことです。

現場経費・管理費

現場の施工管理や品質管理を行うための費用を差します。つまり、あなたの現場を担当する監督にかかるお金のことです。

なお、外構専門業者によっては現場測量費や重機などの運搬費、現場経費・管理費が諸経費に含まれていることがあります。そのため、「見積書に記載されている項目が少ないほど安い」ということでは絶対にないので、注意が必要です。

中には、内訳の詳細を減らしてお客様に安さをアピールする業者もいますが、このような会社は悪徳業者である可能性が高いです。

優良業者であるほど、素人でも分かるように項目の多い見積書を作成するからです。見積書に書かれていなかったとしても、必ずどこかの工事内容にこれらの費用が隠れています。

それに対して、正直に書いてくれるエクステリア業者は「不正をしない」という真面目な姿勢を伺うことができます。

例えば、資材の運搬費用が無料な上に現場を管理する人がいないのでは、施工の品質を粗悪なものにするしかありません。工事を行うには必ず人件費や経費がかかることを覚えておきましょう。

まとめ

このページで述べてきた通り、見積書には多くの項目が存在します。

もし、提出された見積書の内訳が分からなかったり疑問に思ったりする場合、遠慮せずにその内容を尋ねてみましょう。

しっかりと説明してくれないときは、その会社と庭造りの契約を結ぶのは考え直した方が無難です。

筆者:外構職人歴20年・石川公宣

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