外構工事を行う際、外構専門業者へ見積もりを依頼してから工事を依頼するのが一般的です。
また、一社のみでは値段や提案を見比べることができないため、相見積もり(あいみつ:複数の会社から見積もりをとること)を行う方は多いです。
あいみつを取ることで、工事費用や工事内容を比較できるため、納得のいく業者を選別できるようになります。
このとき、どのような業者に見積りを依頼すればよいか分からないため、外構工事について調べる方が多いかと思います。
今では、インターネットや雑誌など活用すれば、当サイトに掲載されているような現場で仕事を行っている職人しか知りえない情報などを学ぶことができます。
例えば、ハウスメーカーやホームセンターに庭造りを依頼すると、下請けに投げる際に2~3割程度の中間マージン(手数料)を上乗せしていることが分かります。
100万円の工事であれば、20~30万円が手数料として加算されているということです。すると、「高すぎる」と感じる方は多いです。
そのため、これを知った人は「エクステリア業者へ直接工事を依頼しよう」と考えます。
しかし、外構専門業者に見積もりを依頼したからといって、100万円の外構工事が20~30万円も安くなるわけではありません。
ハウスメーカーやホームセンターの値段を基準にしてはいけない
例として「ハウスメーカーから100万円の見積もりが出たから、同じ工事内容で70~80万円で施工してくれる業者を紹介して欲しい」という方がいたとします。
しかし、ハウスメーカーやホームセンターはエクステリア工事の専門店ではありません。
そのため、これらが提示した工事金額を基準にしてはいけません。
また、これら大手企業は必ずしも暴利をむさぼって高額な費用を請求しているわけではありません。
工事内容のランクを低くしたり、品質を下げたりして、他社とあいみつを取られても選ばれやすい金額を提示しています。
営業に莫大な費用をかけているため、仕事を取らなければ赤字になってしまうからです。
住宅メーカーのような大資本の企業が行う庭造りは、ありきたりなデザインな上に質を低くして価格を抑えているのです。
これが、ハウスメーカーやホームセンターが算出する値段を基準にしてはいけない理由です。
ただ、冒頭で述べた通り、大半の方はエクステリア業者に工事を依頼すれば安くなると考えます。
その結果、安さを武器にしている悪徳業者を選んでしまう方はたくさんいます。
しかし、外構工事は家電製品などと違い、同じような工事内容でも施工する会社によって工事の質は変わります。
値段で比べるのではなく、工事の質を考える
小規模な目隠し工事でも、数十万円以上するエクステリア工事を安く済ませたいと考える気持ちは分かります。
しかし、庭造りは職人の手で造り上げるものなので、この世に同じものは二つとありません。
そのため、工事金額に比例して、安かろう悪かろうとなります。
ただ、多くの方は予算が無いのが現実です。
そこで、工事金額を値引きすることを考えるのではなく、予算内でプランを構成してくれる優良業者に工事を依頼するようにしましょう。
そうすることで、仕上がりの品質を保ちつつ、納得のいく金額で外構工事を行うことが可能になります。
このページで述べてきた通り、エクステリア工事を行う際は値段で選ぶのではなく、内容で選別するようにしましょう。