外構工事(エクステリア工事)はとても高額なため、人生で一度行うか行わないかであろう大きな買い物です。
素人さんは専門的な知識が無いので、業者選びに不安を覚えると思います。
また、業者さんが話す工事の内容や、進められた工事の必要性をいまいち理解できないと思います。
外構工事を依頼する前に必ず基礎知識を身に付けておきましょう。
基礎知識を身に着けることで、工事費用を最小限に抑えることができます。
工事の必要性を考える
まず、訳の分からないまま「はいはい」と業者言いなりに工事の契約をしてしまうと、大きく損をしてしまう可能性があることを知ってください。
また、工事を勧める業者に悪気がないとしても、工事の必要性を判断できなければ、余計な工事を依頼してしまう可能性があります。
例えば、お客様のことを第一に思い「裏庭を一面コンクリートにすれば手入れ不要な上に、外観がスマートになりますよ」といわれたとします。
そうすると、お客様は「たしかに手入れがいらないなら、コンクリートにした方がいいな」と思うはずです。
しかし、外構工事の基礎知識がしっかりしていれば、裏庭を一面コンクリートにする必要がないことに気づきます。
材料の一つであるコンクリートはそれ自体が高額なため、工事費用もおのずと高くなってしまいます。
車が乗ったり、重量がある倉庫を置いたりしない限り外構工事にコンクリートを使用する必要はないと思います。
むしろ、きれいな砂利を敷いたりブロックを並べたりして、片隅でガーデニングや家庭菜園を楽しめた方がお客様のためになる可能性があります。
また、砂利の下に「防草シート」と呼ばれるシートを敷くことで雑草が生えてくる心配がなくなるので、手入れ不要の庭を実現することができます。
前述の通り、コンクリート自体が高額なため、工事費用もおのずと高額になります。
実はここが一番重要です。なぜなら、業者が提案してくる工事はお客様のことを思って勧めているように見えますが、実際は高額な工事を契約してもらうために工事を勧めてきています。
当たり前のことですが、悪徳業者だけに限らず、優良業者も高額な工事を勧めてくることは致し方ありません。
ただ、あなたが必要ないと感じた工事はすぐに断るようにしましょう。
工事内容を理解したうえで工事の依頼を行う
あなたが必要としていた工事を勧められたのであれば、工事を依頼する価値があります。
ただ、星の数ほどいる業者の中で優良業者と呼ばれる業者は一握りです。
ほとんどの業者が利益のために手抜き工事を行ったり、工事費用に見合わない工事をしたりしています。
その中でもお客様の不安をあおり、余計な工事を勧めてくる業者が数多くいるのでご紹介致します。
例えば、建物の周りを囲むフェンスや隣近所との境界を分ける壁などは、外部からの大きな力に耐える必要がありません。
優良業者であれば、外構工事の中でも比較的安価なブロックを活用した工事を提案してきます。
一方、利益のみを重視して考えている業者は、高額な工事を契約してもらうために以下のような提案をしてきます。
・ブロックを使用する工事では耐久性が劣るため、コンクリートを使用した工事を行ってください
・ブロックはコンクリートに比べ強度が劣るので、地震などで倒れてしまう危険性があります
・コンクリートを使用すれば手入れを行う必要がありません
たしかに、コンクリートを使用する工事のメリットは「耐久性」と「高強度」が挙げられます。
さらに、コンクリートを使用すれば、雑草が生えないのでこまめな手入れを行う必要がありません。
しかし、このような提案をしつこくしてくる業者は優良な業者ではありません。
なぜなら、本当にお客様のことを一番に考えている業者は、工事費用を抑えつつクオリティーの高い工事を進めてくるはずだからです。
前述の通り、周り近所との境界を示すために建物の周りを囲む壁やフェンスは大きな力に耐える必要がありません。強度を必要としていないにも関わらず、しつこく高額工事を勧めてくる業者には悪意を感じなければいけません。
ただ、コンクリートを使用した工事の魅力を伝えるため、一度くらい提案してくる程度であれば常識の範囲内です。
お客様の予算に関わらず、さまざまな工事パターンを提案してくる業者が優良業者です。
このような事実を調べるためには、見積もりを何社からも集めなければいけません。
外構工事の見積もりは、少なくとも3社以上に出すことをお勧めします。
面倒くさいと思うかもしれませんが、上記の内容を考慮すれば見積もりを出すことの重要性を理解していただけると思います。
また、見積もりを行う際はヒヤリングを積極的に行う業者を優先するようにしましょう。
お客様のことを考えずに、業者側の提案ばかりを押し通してくる業者は悪徳業者かもしれません。