外構工事(エクステリア工事)を行う方のほとんどの方が、駐車場や庭、あるいはフェンス工事のことばかりを先行して決めようとします。
しかし、玄関ポーチ(玄関の上に屋根がかかった部分)やアプローチ(敷地の入り口から玄関までの路)も重要な項目になります。
訪れた人が必ず目にする場所だからです。
また、玄関ポーチやアプローチにお金をかけることができない大きな理由の一つに、「建物にお金をかけすぎてしまった」ということが挙げられます。
家の中のキッチンやバスルームには多額の費用をつぎ込むのに対して、「マイホームの顔」である玄関ポーチやアプローチのことを気にかけようともしません。
ただ、これではあなたの家に遊びに来た方はどのように思うでしょうか?
オシャレな建物に関わらず、敷地の入り口から玄関までの路が質素なものでは、残念な外観になります。
見栄えのある外観を意識するのであれば、第一印象を決める正面の外構に力を入れる必要があります。
そこで、玄関ポーチとアプローチについて以下に詳しくまとめました。
これをきちんと理解することにより、建物全体の印象が引き締まり、まとまりのある外観になります。
玄関ポーチとアプローチの重要性
そもそも、今から外構工事を行おうとしている方であっても、玄関ポーチやアプローチの概念を知らない方がほとんどです。
これらの用語を出すと専門用語にとらえる方もいますが、「外構工事を行いたい」と思っている方であれば、必ず知っておく必要があります。
仮にこれらの工事内容を知っている方であっても、「使用する素材を真っ先に決定するものではない」という認識の方が多いです。
そのため、外構プランを決める際、ほとんどの方が最後の方でカタログなどを見せられて決めてしまいます。
ヒアリングやプランニングなどで疲れてしまい、業者が勧めてきたものに対して「これでいいや……」などという理由で決定します。
しかし、前述の通り、建物の正面に位置する玄関ポーチやアプローチはマイホームの顔です。
訪れた方は必ず目にする場所であり、無意識に気にしてしまいます。
外構工事を行う際は、これらの工事内容も気にしながら外構プランを立ててください。
ただ、玄関ポーチやアプローチへやみくもにお金をかけても意味がありません。
建物の印象を決めるということは、デザインの一貫性が求められます。
これをないがしろにしてしまうと、ちぐはぐな印象を与えます。
例えば、住宅の様式が洋風にも関わらず、玄関ポーチやアプローチのスタイルが和風では違和感を覚えます。
そこで、玄関ポーチやアプローチのデザインの考え方について、詳しく述べていきます。
デザインを考える
外構のデザインを考えたとき、建物の見栄えを引き立たせる役割を果たすものでなければいけません。
要は、洋風な建物であれば洋風の外構、和風の家であれば和風の外構にします。
玄関ポーチやアプローチも同じで、住宅のデザインと一貫したものにする必要があります。
なお、玄関ポーチとアプローチは同じものと考える場合が多いです。
これは駐車場や庭も同様であり、違和感のないように同じデザインにすることを心掛けましょう。
玄関ポーチまたはアプローチは、室外と室内を橋渡しする場所でもあるため、とても重要です。
素材一つをとっても、タイルや自然石、あるいはレンガなどさまざまなものがあります。
また、これらの材料を使用して左官仕上げ(左官屋さんによる仕上げ)を行うと、一風変わったデザインを楽しむことも可能です。
例えば、旅館やホテルの入り口に風情ある印象やオシャレな雰囲気を感じたことはないでしょうか?
これらは建物のデザインと一貫しているため、外構と一体化して更なる魅力を引き立てています。
私たちが何気なく過ごしている空間の中にも、デザインの統一を意識している場所がたくさんあることが分かります。
このように、建物の印象を決める玄関ポーチやアプローチのデザインにこだわることで、第一印象が大きく変わります。
見栄えのある外観を目指したいのであれば、一貫したデザインにこだわるようにしましょう。