「外構に階段って必要?」
「階段設置の費用っていくら?」
「階段を設置するときに気を付けることって?」
外構に階段を設置するとき、こんなお悩みが湧いてきませんか?
そもそも階段がないお家もあるので、階段が必要かどうかで悩む方もいます。
そこでこの記事では、「外構階段」について解説していきます。
- 外構階段の役割
- 外構に階段を設置するメリット・デメリット
- 階段を設置するときのポイント
などについてもまとめました。
「階段を設置するならデザイン性にもこだわりたい!」という方に向けて、「外構階段をおしゃれに魅せるコツ」もご紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
目次
1.外構に階段は必要?どんな役割がある?
外構工事の内容を決める際、「階段は必要なの?」と思う方もいるでしょう。
外構における階段には、
- 玄関の位置を示す目印になる
- 敷地外と玄関の高低差を埋める
といった役割があります。
階段を設置するメリット・デメリットは、以下で詳しく解説します。
1-1.外構に階段を設置するメリット
外構に階段を設置するメリットは次の3つです。
- 外構がおしゃれに見える
- 子どもの飛び出し防止になる
- 水害に備えられる
外構に階段を設置すると、外観が良くなるのはもちろん災害対策や安全性を高める効果もあります。
1-2.外構に階段を設置するデメリット
反対に、外構に階段を設置するデメリットは次の2つです。
- 日常的に階段の上り下りが発生する
- 転倒するリスクがある
外構に階段を設置すると玄関に出入りするたびに階段を使うことになるので、荷物が多いときや足腰の弱い方だと不便に感じるでしょう。
また、子どもの飛び出し防止になる一方で、転倒するリスクもあります。
手すりをつけるなどして、少しでもリスクを減らす工夫をするといいでしょう。
2.外構に階段を設置する場合の費用相場
玄関周りに階段を設置する場合、手すりの有無やスロープを付けるかどうかで費用は大きく変動します。
それぞれの費用相場は次の通りです。
階段の新設(幅1m×長さ1m) | 約3~5万円 |
手すりの設置 | 約10~13万円 |
スロープの設置 | 約6~15万円 |
浮き階段・フローティングステップの設置 | 約4~10万円 |
階段の設置自体は約3~5万円でできますが、手すりやスロープの設置・浮き階段(フローティングステップ)にするには追加で費用がかかります。
また、見た目のおしゃれさだけでなく、機能面や安全面への配慮も忘れないようにしましょう。
3.外構階段を設置する際のポイント
外交階段の設置をお考えの方へ、設置する際のポイントを3つ解説します。
- ①設置する目的をはっきりさせる
- ②安全性や耐久性を確保する
- ③家や周囲のデザインに合わせる
①設置する目的をはっきりさせる
まずは、階段を設置する目的をはっきりさせることが重要です。
- 子どもの飛び出し防止のため
- 外構の見栄えを良くするため
- 道路との高低差を埋めるため
など、「なぜ階段を設置したいのか」によって、階段の形状や使用する素材が変わってきます。
また、どんな人が使うのか考慮することも大切です。
子どもやお年寄りが使うなら手すりを付ける、車いすの方がいるならスロープも設置するなど、住む人の使いやすさをよく考える必要があります。
②安全性や耐久性を確保する
階段設置の際には、安全性や耐久性を確保するのも重要です。
- 手すりを設置する
- 階段の幅や高さを適切にする
- 段のふちに滑り止めを付ける
- 滑りにくい材質で階段を作る
- 足元を照明で照らす
など、階段で転倒するリスクや雨などで滑る危険を抑える必要があります。
特に子どもやお年寄りがいる家庭の場合、上記の対策を講じておくと安心して階段を利用することができます。
③家や周囲のデザインに合わせる
外構階段を設置する際は、家や周囲のデザインに合わせるとおしゃれな雰囲気を演出できます。
建物と色味や材質を統一したり間接照明を効果的に使ったり、ちょっとしたポイントを意識することで外構をおしゃれに魅せることは十分可能でしょう。
4.外構階段をおしゃれに魅せるコツ
外構階段をおしゃれに魅せるためには、次の3つのポイントを抑えるのがコツです。
- 階段の材料やデザインにこだわる
- 手すりのデザインにこだわる
- 照明を設置する
それぞれ解説していきます。
①階段の材料やデザインにこだわる
1つ目のコツは、階段の材料やデザインにこだわることです。
- おしゃれなタイルやレンガを使う
- 階段の表面を「洗い出し」にする
- 階段が浮いたように見えるデザイン(フローティングステップ)にする
タイルやレンガはおしゃれなものも多く、好みに合わせて選ぶのもいいかもしれません。
また、階段の表面に色砂利を散りばめる「洗い出し」は、おしゃれなだけでなく滑り止めの役割もあります。
さらに、フローティングステップの階段は浮いたように見えておしゃれなため、間口の広い玄関にピッタリです。
②手すりのデザインにこだわる
転倒防止に必須な手すりですが、手すりにも様々な種類があります。
このようなシンプルなものから、おしゃれなものまで幅広く種類があります。
家の外観に合うものを選ぶと雰囲気が統一できるので、じっくり検討してみてください。
③照明を設置する
おしゃれな外構階段には、照明の設置も欠かせません。
階段を直接照らすのもいいですが、間接照明にしてみるとおしゃれ度はさらにアップします。
照明を設置することで階段がおしゃれな雰囲気になるだけでなく、夜間に段差が見やすくなり転倒して怪我をするリスクも減らすことができます。
まとめ
この記事では、「外構における階段」について解説してきました。
階段の持つ役割・設置するメリットやデメリット・おおまかな費用相場まで、これから外構工事をしようとお考えの方の参考になれば幸いです。
また、階段設置の際にひと工夫することで、おしゃれな外構に仕上げることもできます。
機能面だけでなく自分の好みもふまえて、じっくり検討してみるのがおすすめです。
筆者:外構工事職人歴20年 石川公宣