外構工事とは?「〇〇円」でできる工事の目安や工事をやらないデメリットを徹底解説!

「お家を建てるときって外構工事も必要?」
「外構工事をしないとどうなる?」
「〇〇円でどんな工事ができる?」

これからお家を建てようと考えている方や、外構工事について知りたい方へ。

このページでは、「外構工事とは?」について解説していきます。

  • 外構工事って何?エクステリアや土木工事との違いは?
  • 〇〇円あったらどんな工事ができる?
  • 外構工事をしないとどうなる?

についてもまとめました。

また、外構工事のおおまかな流れについても解説していきます。

目次

外構工事とは?カーポートや玄関周りなど「お家の外観」を整える工事

外構工事とは、お家を建てる際の周辺部や敷地内を指します。

■外構部分の例

  • ガレージ
  • カーポート
  • アプローチ
  • 物置
  • ポスト など

外構工事は、お家周りの環境を快適に整えるだけでなく、安全性や防犯に役立つものでもあります。

敷地の広さを問わず開放感を演出したり、反対に外の視線から家の中やプライベートを守るといった役割も担います。

また、子どもの飛び出し防止や部外者の侵入を防ぐ役割もあるため、安全面や防犯の意味でも欠かすことはできません。

お家を建てるとき、ついつい内装ばかりに目が向きがちですが「お家や周辺の外観」である外構も整えておきたいですね。

エクステリアとの違いは?

外構工事と似たような言葉で「エクステリア」がありますが、実は両者では細かい部分の意味が異なります

外構工事 家の外に設置したり、置いたりする物のこと
エクステリア 家の外の空間や環境のこと

外構工事とは、おもに家の外に設置したり置いたりする物のことを指します。

例えば、塀や門・カーポートなどが代表的です。

対してエクステリアとは、家の外の空間や環境を整えることを指します。

例えば、アプローチのデザイン照明設置の仕方・植栽などの外構を設置したうえで、さらに家の外側の空間をデザイン・演出するのがエクステリアです。

おおまかにいえばどちらも同じ意味ですが、外構から家の外の空間までを総合的にデザインすることをエクステリアと呼ぶ場合が多いです。

土木工事との違いは?

同じ「工事」でも、土木工事と外構工事との違いはなんでしょうか。

土木工事 おもに建物以外の全般を行う工事
外構工事 家の外側やその周辺を整える工事

土木工事とは、おもに建物を建てる前の地面を整えたり、災害時に洪水から街を守るための治水工事などを行います。

外構工事の際にも地面を整えたりと土木工事を行うが、外構工事はあくまでも建設工事の一部

家を建てる際の工事の一部という認識のため、土木工事には含まれないのです。

分かりやすく言えば、地面の下を工事するのが土木工事地面の上を工事するのが建築工事・外構工事だと言えます。

〇〇円でできる外構工事の目安

ここでは、外構工事費用のおおまかな目安をご紹介します。

予算別にまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。

※ご紹介する金額・施工内容はあくまでも目安です。工事する範囲や使用する材質、新築かリフォームかなどによっても異なるため、必ず事前に問い合わせ・見積もり相談をすることが必要です。

  • ~50万円でできる工事
  • ~100万円でできる工事
  • ~200万円でできる工事
  • ~300万円でできる工事

~50万円でできる工事

■~50万円でできる工事

物置 約3~15万円
植栽 約5~10万円
表札・ポスト・インターフォン 約10万円
玄関アプローチ 約10~15万円
照明の設置 約20万円
テラス・ウッドデッキ 約40~50万円

使用する材質や範囲にもよりますが、50万円以内でできる外構工事は上記の通りです。

表札やポストは門周りの工事と一緒に行う場合も多く、門周りの工事と同時に行う場合には約15~30万円ほどかかります。

~100万円でできる工事

■~100万円でできる工事

駐車場(屋根なし) 約40~100万円
塀・囲い 約50~100万円

単体の工事だけでなく、いくつかの工事を組み合わせて工事を行うこともできます。

ただし、外構工事の予算が100万円程度であれば最低限の部分しか工事できない可能性が高いです。

予算100万円に収めたい場合には、生活に必要な部分から優先して工事を行うのがおすすめです。

~200万円でできる工事

新築の外構工事の場合、費用の相場は約150万~160万円となっています。

予算が100万円程度の場合には必要最低限の工事しかできませんが、200万円程度あればひと通りの工事ができる可能性が高いです。

ただし、外構にむやみにお金をかけるのは危険。

予算200万円でひと通りの工事ができるとはいっても、生活に必要な部分から工事を行わないとすぐに費用が足りなくなる可能性があります。

外構のプランを決める場合には、以下の①~③の順番で決めていくのがおすすめです。

  1. 生活に必要な部分の工事(駐車場・塀やフェンス・玄関アプローチなど)
  2. 生活が便利になる部分の工事(門柱やインターフォン・コンクリート舗装・カーポートなど)
  3. 見た目をよくする部分の工事(庭や植栽・テラス・ウッドデッキなど)

工事の優先順位をはっきりしておくことで、不必要な部分にお金をかけすぎるリスクを防げます。

~300万円でできる工事

外構工事の予算が300万円程度あれば、必要最低限の工事にプラスしてできることの幅が広がってきます。

  • 工事の範囲を広げられる
  • デザインや材質をグレードアップできる

など、生活が便利になるだけでなく、見た目を良くしたり好みのデザインを選べる可能性が高くなります。

ただし、外構ばかりにお金をかけすぎるのも要注意。

一般的な外構工事の予算は、住宅建設費の約10%程度と言われているため、それを目安に外構工事の予算を決めていくのがおすすめです。

外構工事をやってない家はどうなる?注意点を確認・把握しよう

まれに、外構工事をやっていない家を見かけることはありませんか?

外構工事をしない理由や事情は各家庭によって違うでしょうが、正直なところ「外構工事をしなくても生活できない」ということはありません。

ただ、外構工事をしないことによるデメリットはあります。

■外構工事をしないデメリット

  • 外観の見栄えが悪い
  • 家の中やプライバシーが丸見えになる
  • 安全性の確保や防犯ができない
  • 土で汚れたり雑草による害虫の被害が起こる

土で汚れやすくなったり雑草による害虫の被害が起こると、近隣住民とのトラブルのきっかけにもなりやすいです。

外構工事をまったくしないのはリスクが高いため、最低限の工事を行っておくのを強くおすすめです。

■最低限行うべき外構工事

玄関アプローチ 玄関内に土や砂を持ち込むのを防ぐ
駐車場 車が土や泥で汚れるのを防ぐ
庭の雑草対策 害虫の発生や草むしりの手間を省く
塀やフェンス 安全性やプライバシーを守る
ポストやインターフォン 来客が分かりやすい

上記は生活に必要な部分なので、外構工事の予算が少なくても可能な限り整えておいた方がいいです。

外構工事のおおまかな流れを6ステップで解説!

最後に、外構工事を専門業者に依頼する場合のおおまかな流れ6ステップで解説します。

これからお家を建てようと考えている方、外構工事を依頼しようと考えている方はぜひ参考にしてください。

  1. 問い合わせ・相談
  2. 現地にて調査を行う
  3. 図面・見積書を確認
  4. 契約・工事開始
  5. 工事開始・引渡し
  6. アフターフォロー

①問い合わせ・相談

外構工事を専門の業者に依頼する場合、まずはホームページなどから問い合わせ・相談を行います。

希望の外構イメージや工事の予算を伝えたり、疑問点を直接尋ねることでイメージを固めることができます。

さらに、プロの視点からアドバイスをしてもらうことで理想の仕上がりに近づけます。

多くの業者では問い合わせや相談を無料で行っているため、気軽に相談してみるのがおすすめです。

②現地にて調査を行う

次に、依頼者(自分)立会いのもと実際に工事を行う場所にて調査を行います。

というのも、現地を実際に見てみないと分からない部分が多く、図面を見ただけでは完成予想図や見積もりは作成できないからです。

現地調査を経て、依頼者の理想や希望を優先しながらどのような外構が最適なのかを提案してもらいます。

③図面・見積書を確認

現地調査が終わってはじめて、完成予定図や見積書を作成してもらいます。

希望通りの内容になっているか、費用はいくらかかるのかをしっかり確認してください。

変更点や調整したい部分があればこの時に必ず伝えて、図面や見積書を再度作成してもらいます。

また工事の打ち合わせも同時に行い、工事のスケジュールも決めていきます。

④契約・工事開始

完成予定図や見積もり・工事のスケジュールに問題がなければ、業者と契約を行いましょう

契約が終われば、いよいよ工事がスタートです。

工事の期間は内容や外構のタイプ・工事する季節によって異なりますが、2週間~2ヶ月程度が目安と言われています。

⑤工事完了・引渡し

工事が完了したら、依頼者立ち合いのもと引渡しを行います。

■引渡しの時に確認すること

  • 図面通りに仕上がっているか
  • 壁・コンクリ打ちの部分にヒビや割れがないか

気になる部分があれば必ず伝え、引渡しは対応完了後に行いましょう。

⑥アフターフォロー

業者を選ぶ際に重視した方がいいポイントとして、アフターフォローの有無があります。

引渡しが完了していざ住み始めてから、設置物の不具合やメンテナンスの仕方が分からないなど、トラブルが発生する可能性があります。

その際でも、アフターフォローありの業者であればすぐに対応してもらえるので安心です。

まとめ

このページでは、「外構工事とは何か」「工事費用の目安や工事の流れ」について解説してきました。

エクステリアや土木工事との違いもまとめましたので、外構工事の概要についてお分かりいただけたかと思います。

外構工事は絶対にしなければいけない工事ではありませんが、工事をしないことによるデメリットも多くあります。

優先順位をきちんと決めて必要な部分から工事を行うことで、費用を抑えて整った外観のお家にすることは十分可能です。

これから外構工事を考えている方や、外構工事について知りたい方はぜひこのページを参考にしてください。

筆者:外構職人歴20年・石川公宣

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