安くすませるためのテクニックも解説!外構工事にかかる費用について

新築で家を建てるときやリフォームをするときは、家の内部だけではなく外構にもこだわりたいものです。

そのためには、外構工事の場所ごとに、かかる費用の目安を把握しておくことが重要になります。

そこで、この記事では外構工事を行うとき、場所ごとにかかる費用の目安や、費用を抑えるためのテクニックについて紹介します。

目次

1.場所別にチェック!外構工事の費用相場

外構工事と一口にいっても門まわりやフェンス、玄関アプローチや駐車スペースなど、さまざまな場所があります。

適切なプランニングのためには、それぞれにかかる工事費用の相場について、あらかじめ把握しておくことが大切です。

ここでは、場所ごとの費用相場について見ていきましょう。

1-1.門まわり

門周りは門柱・門扉などの設置を行うことが一般的です。

門柱は門周りに設置する棒状もしくはポール状の構造物をいいます。インターフォンなどを埋め込むケースもみられます。

門扉は敷地と外部を区切るための重要なものであり、片開きや両開きなど種類が豊富です。門柱や門扉などの門まわりは家の顔ともいえる部分であり、こだわりを持つ人も多い場所です。

基本的には門扉・ポスト・表札などをまとめて工事する人が多くなっています。

門周りにおける工事費は用いる素材や機能によっても変わってきますが、15~30万円程度が相場です。

材質などにこだわらなければ、10万円程度で工事できる場合もあります。

1-2.塀囲い・フェンス

目隠しフェンス2塀囲い・フェンスは自宅のプライバシーを守り、防犯性を高めるために重要な役割を持ちます。

塀囲い・フェンスがないと、周囲からの視線がどうしても気になってしまうものです。そこで、塀囲い・フェンスを設置することで、道路や隣家からの視線を効果的に遮ることができます。

また、塀囲い・フェンスは隣家との境界線をはっきりさせる役目も果たしてくれます。目隠しや防犯などの観点から、非常に重要なものといえます。

堀囲いの費用相場は家の大きさによっても変動しますが、50~100万円程度が目安となります。

フェンスにはアルミや樹脂などさまざまな材質があり、使用するものによって費用に幅があります。

堀囲いと比較すると基本的に費用は安い傾向です。しかし、全方位につける場合は、30~60万円程度はかかると見込んでおくと良いでしょう。

隣家と接する両側のみにフェンスをつける場合であれば、おおむね20万円前後に費用を抑えられる可能性があります。

1-3.玄関アプローチ

玄関アプローチとは、門まわりから玄関にかけての通路スペースをいいます。

主にこのスペースに砂利を敷いたり、石材を張ったりして歩きやすくするなどの工事を行います。

玄関アプローチは毎日歩くことになる場所でもあるため、デザインはもちろん使い勝手も考えて工事を行うことがおすすめです。

玄関アプローチの工事費用は、通路の長さや広さによっても変動します。また、玄関アプローチはコンクリート舗装でシンプルに仕上げるケースもあれば、石畳風のおしゃれなデザインにするケースもあるなど、施工内容もさまざまです。

そのため、施工内容によって費用幅が出やすい傾向にあります。一般的には20~30万円程度が費用相場となりますが、それ以上のお金をかける人も多くみられます。

1-4.庭

庭の工事費用は広さや施工内容によって変わってきます。

芝生を敷くのみのシンプルな工事であれば、1平米1万円程度が費用相場となります。一例として、20平米の庭の場合、20万円程度の費用がかかると考えると良いでしょう。

デッキや庭石を設置する場合は、内容にもよりますが50~100万円程度費用が上乗せされると考えておくことが無難です。

また、庭全体をタイルやレンガなどを使ってリフォームする場合、さらに50万円以上の費用がかかります。

これらを踏まえて、庭の工事費用相場はトータルで考えると20~100万円程度といえるでしょう。

1-5.駐車スペース

大きい駐車場駐車スペースはマイカーを持っている人には欠かせないものです。屋根付きにしたり縁石を置いたりするなど、施工内容やこだわる部分は人によって異なります。

それにともない、費用も変わってくるでしょう。コンクリートで施工するのみの簡易的な駐車スペースであれば、1平米1万円程度が費用相場となります。

車1台につき、15万円程度の費用がかかると考えると良いでしょう。なかにはコンクリートではなく、砂利や芝生で駐車スペースをつくるケースもあります。この場合、コンクリートと比較すると工事費用を安く抑えることが可能です。

ただし、砂利や芝生の場合、車のタイヤに泥がついて汚れやすくなるリスクがあります。泥が道路を汚してしまうおそれもあるため、望ましい選択とはいえません。

費用を安く抑えたい場合は、タイヤが触れる部分などをコンクリートにする方法もあります。これにより、泥が付着しにくくなり、コストカットにもつなげられます。

なお、駐車スペースをつくる際、カーポートを設置するケースもあります。カーポートを設置すると車1台につき、30万円程度の工事費がかかります。また、しっかりとしたガレージを設置する場合、100万円以上の費用がかかる可能性があるでしょう。

1-6.照明・ライト

照明やライトを設置すると家の雰囲気が良くなるだけではなく、夜間の防犯性を高められます。

そのため、資金に余裕があれば照明やライトを設置しておくと良いでしょう。

なお、照明やライトと一口にいっても種類は多岐にわたります。たとえば、寿命が長いLEDタイプやセンサーで動作するタイプなどがあります。

それぞれの特徴を比較し、目的に合うタイプを選んで設置しましょう。

なお、照明・ライトにかかる工事費は設置するタイプや個数によって大きく異なりますが、平均では10~20万円程度になるケースが多いといわれています。

1-7.生垣

Hedge of evergreen thuja trees in the park on a sunny day

プライバシー保護などを目的として、塀やフェンスではなく生垣を取り入れるケースもあります。生垣は目隠しになるだけではなく、自然にあふれた住まいを演出できます。四季の様子を楽しみたい人にもおすすめです。また、塀は倒壊などのリスクがあるため、こまめなメンテナンスが必要になります。一方、生垣は倒壊の心配が少なく、手入れの手間がかかりにくいことがメリットです。水やりや枝の手入れ程度で済ませることができます。

一部の自治体では生垣に対する補助金を出しており、上手に活用すれば工事費用の助けになるでしょう。生垣の費用相場は、5~10万円程度となります。ただし、植える樹木の種類や本数によっても変わってきます。植える樹木の数が多ければ多いほど、費用が高くなることを念頭に置きましょう。

2.4つのポイントで紹介!外構工事の費用を抑えるためのテクニック

工事にかかる費用は、工夫次第で安く抑えることもできます。

外構工事の費用を抑えるためのポイントを4つ紹介します。

2-1.資金計画を立てる

外構工事をする際、重要になるのが綿密な資金計画を立てておくことです。しっかりと資金計画を立てることにより、無駄な費用を抑えられます。

一般的に、外構工事の費用は建物建築費の10%程度を目安として考えると良いとされています。たとえば、3000万円で家を建築した場合、300万円程度が外構工事にかける費用の目安になります。

外構工事は手をかけられる部分が多く、ついあれこれと希望を盛り込みすぎてしまうケースも少なくありません。すると、予算を大幅にオーバーしてしまう原因につながります。

見積もり金額が高くなり過ぎた場合は、目安を参考にしつつ、もともとの資金計画を見直していきましょう。

なお、資金計画を考えるうえで、重要になるのが優先順位を決めておくことです。

どのような工事にしたいのか、最も譲れないものは何か、優先度を明確にしておきましょう。

状況に応じて素材や商品のグレードを下げるなど、希望とコストのバランスを加味して費用を決定していくことが大切です。

2-2.DIYをする

外構工事をする場所によっては、DIYで対応することもできます。自分で作業を行えば、大幅なコストカットにつなげることができます。

たとえば、庭に天然芝を張ったり照明を設置したりするなどの簡単な作業であれば、DIYで対応したほうが費用を安く抑えられます。DIYが得意であれば、門まわりなどに手をつけてみるのも良いです。

門の設備は必要最小限のもので施行し、ポストは後付けできるものを設置するという手もあります。

ただし、玄関アプローチや駐車スペースなどの工事は専門的な技術や工具が必要になり、難易度が高くなります。

したがって、これらの場所の工事は、専門業者に任せることが無難でしょう。なお、DIYを行う際は、あらかじめ依頼する業者に声をかけておくと安心です。

相談せずにDIYを始めてしまうと、のちのち問題が生じることもあります。専門的な視点からDIYに関するアドバイスをもらえることもあるため、着手する前に一声かけておくと良いです。

2-3.工事の回数を分ける

すべての工事を一度で済ませようとすると、どうしても費用も大きくなります。その結果、妥協が必要になり商品の品質や機能などを下げることになるケースも少なくありません。

このような妥協をなるべくしたくないという場合は、外構工事の回数を分けることも一案です。

回数を分け、まずは本当に必要な部分のみ工事を行うことで、一度に必要なコストを下げられます。

そのほかの部分は家に住みながら貯金し、少しずつ工事を進めていけば良いでしょう。

ただし、工事を複数に分けたからといって、全体のコストが小さくなるわけではありません。

あくまでも一度にかかる費用を下げられるという方法であることを念頭に置くことが必要です。

この方法であれば資金不足でも妥協せず、理想のマイホームを少しずつ、作り上げることができます。

まとめ.

外構工事の費用はこだわるほど高くなります。費用を抑えるコツを把握し、お得に外構工事を行いましょう。

ただし、施工業者は費用の安さ以外にも注目して選ぶことが大切です。

品質の良い素材で適切に工事を行わないと、将来のメンテナンス費がかさむ原因につながります。

正しい知識や豊かな経験をもとに、お客様の立場になって熱心に取り組んでくれる施工業者に依頼できるよう、この記事で紹介したことを参考に検討してください。

筆者:外構職人歴20年・石川公宣

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