お庭を快適な場所にしたいとき、人工芝や天然芝はどちらも緑が綺麗で魅力的です。
では、選ぶならどちらのメリットの方が大きいのでしょうか?
「人工芝の良いところを教えてほしい」
「人工芝のデメリットも知りたい」
「トータル的に人工芝と天然芝どちらが良いか知りたい」
お庭などのエクステリア工事を専門としている弊社には、人工芝の設置にあたり色々な心配事などのご相談を受けることが多いです。
この記事では、人工芝をお庭に設置する際のメリットとデメリットを、プロの目線で解説していきます。
総合的に見ると人工芝は天然芝に比べて手入れに手間がかからないため、非常におすすめです。
特にお子様やペットがいるご家庭にとって、人工芝のあるお庭は過ごしやすい環境になり、お子様やペットと遊ぶ楽しい時間を増やすことができます。
工事費用だけで考えるならば、人工芝の工事費用は天然芝の工事費用よりも高くなるため、工事費用を抑えたい場合には、天然芝の方が工事費用が低価格の為、おすすめです。
これから芝生の工事をお考えの方は、工事完了後に後悔などをしない為にも、このページでは人工芝工事と天然芝工事を詳しく解説していきます。
目次
1.人工芝とは?天然芝との違いを解説
人工芝とは、ポリエチレンやウレタンなど、合成樹脂でできている芝のことです。
一方で天然芝の場合、イネ科の多年草を利用します。
遠目で見ると人工芝と天然芝はそっくりですが、扱い方や手入れの方法が違います。
基本的な手入れの方法としては、人工芝の場合は、ほうきでの掃き掃除です。
天然芝は植物を手入れするときと同様に水や肥料を与えます。
人工芝と天然芝の最も大きな違いは、生きている植物かそうでないかという点です。
2.人工芝のメリットとは?
この項では人工芝のメリットを解説していきます。
①メンテナンスがほぼ不要
②耐久性が強い
③日当たりが悪くても問題がない
④虫や雑草被害が少ない
⑤庭で遊んでも汚れにくい
上記のメリットを1つずつ詳しく解説します。
2-1.人工芝のメリット①:メンテナンスがほぼ不要
人工芝はメンテナンスをしなくても、常に緑色の綺麗な芝生状態をキープすることができます。
見た目もまるで本物のようなので、手間をかけずに美しい状態が保てるのは大きなメリットです。
天然芝の場合、定期的に水まきや芝刈りをして、肥料をまくなどの手間もかかります。
芝刈り機や肥料の購入にも費用が必要になるため、維持にもお金がかかります。
人工芝をできるだけ長く使うためには、どこかから舞い降りてきた落ち葉を拾ったり、しなびてきた芝生を起こしてあげるくらいです。
汚れたら水まきなどの掃除をすることで、芝を綺麗な状態で保つことができます。
長い目で見ても、人工芝はメンテナンスの手間と費用がかからない点がメリットです。
2-2.人工芝のメリット②:耐久性が強い
人工芝の素材として選ばれるウレタンやポリエチレンは耐久性が高く、水はけも良いです。
人工芝の上で子供が元気に走り回っても、ふさふさな状態が持続します。
屋外でも人工芝はキレイな状態を保ちやすく、ゴロンと横になっても服に汚れがつきにくい為おすすめです。
外で遊ぶと、すぐに泥だらけになってしまう犬のために、ドッグランとして人工芝を使用するのもオススメです!
人工芝をご自分でDIYした場合の寿命は、3〜5年程度ですが、人工芝の専門業者に工事を依頼した場合は平均10年前後は、張り替えなしで美しい状態がキープできることができます。
2-3.人工芝のメリット③:日当たりが悪くても問題ない
人工芝は日光が当たらない日陰でも、枯れることなく美しい緑色を維持することができます。
天然芝の場合、日陰では芝が育ちづらいため、腐ったり、枯れたりして見栄えが悪くなってしまうことがあります。
また、日陰と天然芝の相性が悪く、綺麗に生えそろわないというケースもあります。
人工芝は日陰でも綺麗な見た目を維持することができる為、日光の影響を受けることなく、どのような場所でも活用することもできます。
2-4.人工芝のメリット④:雑草や害虫被害が少ない
人工芝を敷くと雑草が生えにくくなるため、手で雑草を抜くという手間が省けます。
また、害虫のエサである雑草がないため、虫が寄ってきにくくなるのも大きなメリットです。
そもそも人工芝の素材であるポリエチレンやウレタンは、虫が生活しにくい環境です。
天然芝のときと比べて虫が土に潜みにくくなるため、ゴキブリなどの被害も減ります。
虫嫌いの人には圧倒的に、人工芝を活用することをおすすめします!
2-5.人工芝のメリット⑤:庭で遊んでいても汚れにくい
天然芝の上で遊んだり寝転ぶと、土汚れで足裏や服が真っ黒になってしまいます。
一方で人工芝の場合は、裸足で遊んでも汚れにくいため、お庭で子供を思いっきり遊ばせてあげることができます。
雪が降った場合、積もった雪が溶けた後も土がぐちょぐちょな状態にならないので、雪遊びをした子供が泥だらけになる心配はありません。
お子様やペットのいる家庭にとっては特に、人工芝は快適に生活できる環境を作り出してくれます。
3.人工芝のデメリットとは?
この項では人工芝のデメリットを解説していきます。
①季節感がない
②天然芝と比べて費用が高い
③火気厳禁
④施工後10年前後で交換が必要
上記のデメリットについて、詳しく解説します。
3-1.人工芝のデメリット①:季節感がない
人工芝は常に緑色の状態を保つため、あまり季節感が感じられません。
天然芝の場合、夏は緑色に生い茂る一方で、冬になると枯れて茶色くなる為季節感を感じることができます。
冬場に芝が緑に生い茂っているのは嫌、という人には人工芝は向いていません。
冬場でも綺麗な緑色をキープしたいという人にはオススメです!
3-2.人工芝のデメリット②:天然芝と比べて費用が高い
工事費用が、天然芝と比べて人工芝の方が高いです。
人工芝の工事費用は1㎡あたり平均5,000円〜7,000円ほどかかるのに対し、天然芝の場合は1㎡あたり平均3,000円〜4,000円ほどで施工することができます。
人工芝は利用する素材によっても価格は上下するため、予算に合わせて芝を選定することができます。
3-3.人工芝のデメリット③:火気厳禁
人工芝を施行したお庭は緑色で美しく、家族と過ごす時間も増えるはずです。
夏場にはバーベキューや花火を行う方も多いです。
しかし、人工芝は原則、火気厳禁です。
なぜなら、バーベキューの炭や花火の火花が人工芝に落ちてしまった場合、黒く焼け焦げてしまったり、溶けて固まってしまうことがあります。
最悪の場合、火災につながる為、火気を使用する場合は注意が必要です。
補足として、直射日光のあたる夏場の人工芝は裸足だと暑すぎるため、子供用プールを広げる前に水まきを行い、やけどに気をつける必要があります。
3-4.人工芝のデメリット④:施工後10年前後で交換が必要
人工芝はメンテナンスをほとんどしなくても綺麗な状態が保てますが、長くて10年もすれば芝が劣化したり、色が褪せてきたりします。
ペタンとコシがなくなり芝が立たなくなったり、色あせてしまったりした時が交換のタイミングと言えます。
ご自身でDIYをして人工芝を取り付けた場合には、もっとはやく交換が必要になる可能性があります。
なぜなら、DIYの多くが、土のならし方が足りていなかったり、水はけが良くなるような設置できていない場合が多く、その為人工芝が傷みやすくなりやすいからです。
人工芝をより長く愛用するためには、ご自身でDIYを行うよりも費用はかかりますが、プロの専門業者に工事を依頼することが得策です。
最近では、防炎や防カビ、抗菌などの機能がついた人工芝も人気が高くなっています。それも含め、専門業者にご相談してみてはいかがでしょうか。
まとめ:人工芝で理想のお庭を作ろう!
人工芝には、メリットとデメリットそれぞれが存在します。
人工芝は天然芝と比べると、工事費用が高値になりますが、その後のメンテナンス等を考えると圧倒的に手間がかからないのでオススメです。
雑草や害虫被害を抑えることができる面でも、必要な費用だと言えます。
「人工芝にしようか悩んでいる」
「どれくらいの費用で設置できるか知りたい」
只今このようにお考えの方は、お気軽にプロの施工業者へ相談しましょう!
お客様の理想シチュエーションにあわせて、最適なお庭を提供してくれるはずです。
中には、悪徳業者が存在している為、悪徳業者による悪質な工事の被害がふえています。
そのような被害に合わないためにも、お客様の声がそのまま反映されているGoogleの口コミを参考に工事業者選びを行うお客様が増えていますので、ぜひ参考にしていただければ幸いです。
筆者:外構職人歴20年・石川公宣