新築外構の失敗から学ぶ、後悔しない5つのポイント

「家は3回建てて初めて満足できる仕上がりになる」とよく言われます。つまり、初めての新築では、なにかしらの失敗や後悔はつきものだということです。

外構も同じく、1度で満足できる仕上がりになることは少ないのではないでしょうか。経験者なら誰でも1つや2つ、失敗した箇所があるものです。

このページでは、実際の失敗例から「外構で後悔しないためのポイント」をピックアップしてご紹介します。この記事を読んで、経験者のスキルを身につけ、初めてでも満足できるエクステリアを実現しましょう。

1.建物の計画段階から外構計画も進める

新しく知り合った誰かの家を訪ねるとき、第一印象を決めるのは外構です。建物の外観ももちろんですが、まずは門やアプローチ、庭を見てその人の趣味や性格を想像することはありませんか?

外構はその家と住む人の第一印象を決める「顔」といえるのです。にもかかわらず、新築する際には、家づくりにエネルギーが集約され、外構を付け足しのように考える人がとても多いです。

しかし、家づくりは最初からエクステリアごと考えなければ、取り返しのつかないことになることが多いのです。

なぜなら、外構の「デザイン」は後からでも考えられますが、どこに何を作るかという「配置」については家を建ててから変更するには限界があるからです。

この項では、外構の配置についての失敗を防ぐためのポイントについてご紹介します。

1-1 外構が後回しにされる理由

新築注文住宅の場合、外構工事については後回しにされがちです。外構は住んでから考えようとする人までいるほどです。

これには、固定資産税の評価査定に外構が影響するという誤解なども関係しているかもしれません。実際には、基礎がある物置小屋の設置や、3方を壁に囲まれたガレージを作るなどしない限りは、固定資産税に影響はないので安心してください。

また新築だと、外構費用も住宅ローンで支払う人が多いと思います。これも外構を後回しにする要因となっています。

外構を建物とは別の施工業者へ依頼する場合、支払いはもちろん建物とは別になります。そして、外構工事への着手は、建物がほぼできあがってからになることが多いです。

ところが、住宅ローンの融資が実行されるのは建物引渡し時となります。建物の工事費用は、契約時、着手時、上棟時、引渡時の4段階に分けて支払うことが多く、自己資金はそれらに充当することがほとんどです。つまり、引渡し時に外構まで完成させようとすると、外構費用が自己資金でまかなえないのです。

そのため、外構が建物と別の施工者の場合、引渡し前に外構着手費用が調達できず、融資後に外構工事を始める流れになることが多いのです。

しかし冒頭でも申し上げたように、新築住宅の場合、外構を後回しにすることが致命的な失敗を招く恐れがあります。取り返しのつかない失敗を防ぐためには、建物計画の段階、つまり建築請負契約前の最初の段階から外構についても考えていくことが重要なのです。

1-2 ゾーニング(配置決め)は敷地で計画しないと後悔の原因に

家の間取りを決める前に、大まかに家のどの部分にどのスペースを配置するかということを決めます。これをゾーニングと呼びます。

たとえば、リビングは南向きで、東にキッチン・サニタリーなどの水回りを配置する、など、間取りをざっくりと割り振りするのです。このとき、普段生活していくなかで、家の中でどういう動きをするか、いわゆる動線をじっくり考えて決めますよね。

外構も同じように考えるべきなのです。

家に帰ってきて、車やバイク、自転車をとめる、広さは十分か。将来大きな車に買い替えた場合はどうなるか。そこから玄関までのアプローチはどのように動くか。高齢になった際にはどのような感じか。木や花などを植える、家庭菜園をするスペースなどは作るのか。

とくに、車を買い替えたら駐車スペースが狭くて出入りしにくい、ドアが開けられないなどという失敗例は意外に多いです。

新築当初はコンパクトカーでも、将来大型車に買い替える可能性もあります。そうなると、駐車スペースは最初から広めにとっておかないと車庫証明の申請が通らないということになるかもしれません。自分たちは買い替えるつもりがなくても、将来万が一家を売ることになったとしたら、駐車スペースが狭いという理由で敬遠されることもあるかもしれません。

また、前面道路と段差のある土地で、アプローチを階段ではなくスロープにしたい場合なども、後からでは勾配を取るスペースが確保できず変更できません。

こういった外構の変更は、建物を建ててからでは遅いのです。つまり、間取りが決まってしまえば外構に制限が出てくると認識しましょう。ゾーニングは敷地全体で計画するのが、失敗を防ぐためにも、もっとも重要なポイントなのです。

具体的なデザインや使う素材は後で決められます。

しかし、配置だけは後回しにせず、敷地全体でとらえて、外構も建物と同時進行で計画することが大切です。

1-3 無駄に広い場所やデッドスペースを作らない

また、広い庭にあこがれて庭にスペースを取り過ぎたため、他のスペースが狭くなってしまったという失敗もあるようです。

「住んでみたら、それほど使わなかったため結果的に庭はデッドスペースとなってしまった」「庭を広く取り過ぎて、駐輪場所が確保できず、バイクの出し入れの際に毎回車を移動させなければならない」これではストレスです。

また「ウッドデッキを作ったものの、中途半端な大きさで結局使っていない」「中庭を作ったが、結局陽当たりが悪く暗いイメージになってしまった」などという失敗もよく見聞きします。

もちろん、これらは土地の広さや陽当たり、住む人によっては成功となることも多いです。

しかし、本来確保すべきスペースを犠牲にしてまで、無駄に広いスペースを取ると、住んでからストレスとなることが多々あるのです。スペース確保の優先順位を決め、十分な広さを明確にしておきましょう。そのうえで、どうすれば理想に近いエクステリアになるか話し合いながら計画するのが正しい順序です。

家づくりは、最初から敷地丸ごとで考えましょう。

2.使い勝手を具体的にシミュレーションする

配置を決めたら、次は使いやすさについて具体的に考えましょう。

これも、建物の中で生活する動線と同じように、敷地の入り口から玄関までの動線、駐車・駐輪スペースからの動線、家の中から物干しスペースへの動線、水栓から水を撒く場所への動線など、色々なシミュレーションが必要です。

この項では、敷地内でのいろいろな動線を具体的にシミュレーションすることで、外構の使い勝手についての失敗を防ぐポイントについて考えます。

2-1 駐車場・駐輪スペースの配置と広さ

前項でも申し上げた通り、駐車スペースや駐輪スペースでの失敗例はとくに多いです。素材などについては後から考えられますが、車の配置のしかたや広さについては、建物を建ててから変更することが難しいので、あらかじめ十分に考えておかなくてはなりません。

失敗例として多いものは、「新築当初は軽自動車分のスペースで十分だったが、中型車や大型車に買い換えたら出入りできなくなった」「子供が自転車に乗るようになってから駐輪スペースがないことに気づいた」などです。

駐輪スペースがないと、駐車場の奥にバイクや自転車を置き、車の脇をこすらないようにすり抜けて行く、または車を動かす必要が出てきます。

駐車スペースも前面道路に対して垂直な配置にするのか、平行な配置にするのかなどは最初から決めておく必要があります。前面道路に対して垂直な縦列駐車しかできない配置になると、奥の自動車の出し入れは手前の自動車がないときにしかできません。手前の車からしか使わないなどと決まっているならいいですが、そうでない場合は出入りの都度、手前の車を動かさなければならないことになります。

また、車で買い物に出かけ、荷物を家に運び入れようとしても、門までぐるっと回らなければならない配置に駐車スペースがあると面倒です。門の前にいったん駐車して、荷物を運び入れてから駐車スペースに車をとめるという方法も、毎回だと煩わしいですね。後から駐車スペースから玄関へ入れる扉や階段などをつくれば良かったということも、よく聞かれます。

毎日の生活のなかで、敷地内でどういった動きをするか、将来はどうなるか、などあらゆることをしっかりシミュレーションしておきましょう。そうすれば、そういった致命的な失敗を未然に防ぐことができるでしょう。

2-2 水道やコンセントの位置

これは建物の計画にも関係してきますが、外で水道や電気を使う場合、どこで何を使うのかというシミュレーションはとても重要です。

たとえば、家庭菜園などをするつもりがなくても、家の前に芝をはるだけで水撒き用の水栓は必要になります。駐車スペース近くにも洗車用の水栓が必要となるでしょう。電気自動車や電動自転車を買うつもりなら、駐車・駐輪スペースの近くに電源が必要です。

外水栓やコンセントは建物の標準仕様に含まれていることも多いです。建物施工者と外構施工者が別の場合、外構プランの確認をせずに、勝手に勝手口横などに配置されることもあります。外構の配置と水栓やコンセントの位置が食い違うと、必要のない場所にはあるのに必要な場所にはないという無駄が起こる可能性があります。

そのため、外構の配置が決まったら、毎日の生活をイメージし、どこで何を使うのかをしっかりシミュレーションしましょう。建物内の電源の考え方と同じです。外水栓とコンセントの使途を考え、どこに付けるかということを建物施工者に対しても明確にしておきましょう。

2-3 門から玄関までの夜の暗さ

あとで気づくことが多いのが、夜の暗さです。

現地を見るのは、どうしても昼間が多いものです。そのため、夜の暗さを具体的に想像していなかったケースが多いのです。

「門から玄関までのアプローチが暗すぎて足元が見えない」「外階段が暗すぎて、夜は降りられない」「家の周りに外灯がなく、駐車スペースが真っ暗で車上荒らしに遭った」など、実際に住んでみてから気づく失敗に、よく敷地内の夜間の暗さが挙げられます。

後から付けられるタイプの照明ももちろんありますが、計画的に作られた照明と比べると、どうしても不格好に感じられます。アプローチのデザインに合った素敵な照明や、外階段の蹴上げ部分に間接照明を施された玄関などを見ていると、やはり洗練されて美しいです。計画的に作られたエクステリアは、そこに住む人の聡明さをも表すと言えるかもしれません。

もちろん、施主はプロではないので、こういった提案はプロである施工者が計画の段階でするのが理想的なのです。

しかし、慣れているはずの施工者でさえも、こういったシミュレーションを見落とすことは多々あります。外構の失敗を防ぐにあたっては、時間ごとのシミュレーションをしてみることも大切です。

3.メンテナンス性も考える

外構も家と同様にメンテナンス性を考えることで、長い目で見ると費用節約につながります。

建物ほど高額でなくても、新築外構工事には高額な費用がかかります。土地によっては数百万円に上ることもあるでしょう。それだけの費用がかかるのですから、すぐに塗り替えや貼り替えが必要となるような素材を選んだり、修繕が必要となったりする事態は避けたいものです。いくら初期費用を抑えられても、維持費が高額になれば意味がありません。

この項では、外構のメンテナンスによって将来的に高額な費用が発生するという失敗を防ぐためのポイントについてご紹介します。

3-1 タイルは目地が汚くなったり割れたりすることも

タイル欠け

タイルと言えばメンテナンス性に優れた素材の代表格だと言っても過言ではありません。

たしかにタイル外壁の家は何年たっても美しい外観を保っています。同じように、タイル貼りのアプローチや外階段なども、メンテナンス性は高いと言われます。

しかし、もし近隣にそのようなタイルを使ったエクステリアがあればよく見てみてください。

タイルの目地が汚くなったり、ひび割れたりしていませんか? とくに白や黒は汚れが目立ちやすく、築数年でみすぼらしく映ることもあります。また、タイルは少しの衝撃で欠けることが多く、施工に関係のない欠けなどについては保証対象外となります。

たしかにコンクリートむき出しに比べれば、タイル貼りのほうが美しさは保てます。

それでも、いろいろな色が混じった玉砂利の洗い出しコンクリートや、天然石貼りに比べると、単色で同じ大きさを張り合わせたタイルは汚れや劣化が目立つのではないでしょうか。タイルが必ずしも最も耐久性に優れているというわけではありません。もちろん、こまめなお手入れをすればタイルは耐久性に優れた素材です。

しかし、手をかけずに耐久性と見た目の美しさも保ちたいなら、乱石貼りや天然石を固めるタイプの舗装材なども検討されてはいかがでしょうか

四国化成鉱業(株)デザインストーン 四国化成工業(株)リンクストーン

画像引用元:四国化成工業株式会社

3-2 木は色あせ、腐朽の危険大

木を使った外構といえば、ウッドデッキやウッドフェンスなどが思い浮かぶかもしれません。ウッドデッキもウッドフェンスも、天然木のものは、やはり色あせや腐朽は避けられません。ハードウッドという選りすぐりの広葉樹を加工した木材なら、屋外でも20年の耐久性があり、シロアリにも強いと言われます。

ウッドデッキなどの素材で主流となっているのは、おがくずなどを樹脂で固めた人口木材です。

しかし、こちらもノーメンテナンスではありません。木の配合が少ないものであれば腐朽しにくくシロアリもつきませんが、プラスチックなので劣化はします。中が空洞のものだと、穴があくこともあります。また、人口木のウッドデッキは、夏場高温になるため使用できないというデメリットもあります。

自然素材を好む人は、外構に枕木を使うことが多いです。たしかに、枕木は線路に使用されるほど耐久性の高いものですが、やはり木材なので施工のしかたやメンテナンスに問題があると、腐食・虫食いなどの心配が大きいです。

このように、木は外構のなかでも人気の素材ではあります、

ただし、選ぶ際にはメンテナンス性に優れたハードウッドなどの素材を選び、湿気などに配慮した正しい施工を行うことが重要になります。

3-3 コンクリートには割れ防止に伸縮目地やスリットを

駐車スペースなどの広い範囲を舗装するには、土間コンクリートが最も安価で使い勝手の良い方法です。

しかし、区切り方や施工のしかたによっては数年でひび割れが生じることがあります。これはコンクリートが湿潤によって膨張したり、乾燥によって収縮したりする性質を持っているからです。

そのため、10㎡以上などの広い土間コンクリートを施工する際には、クッション性のある伸縮目地で区切るのが一般的です。

または、コンクリートの間にスリット(すき間)を取ります。コンクリートの広さが大きいほど細かなひび割れが起きやすくなるので、それを防ぐために、広さを小さく区切る必要があるのです。

ところが、たとえばレンガなどを目地にしてコンクリートを施工した場合、いい加減な区切り方をすると数年でひび割れることがあります。また考えられないことですが、目地やスリットを入れずに広い範囲でコンクリートを施工する業者も稀にあります。まともな業者であれば、そのような施工はしませんので注意しましょう。

また、駐車スペースならタイヤが乗る部分だけにコンクリートを施工し、あとは砂利敷きにする方法もあります。このやり方なら、コンクリートの施工範囲が狭まり、ひび割れも防げる上、コストダウンも図れます。

ただ、砂利部分に落ち葉やゴミが混入しやすく、水はけの悪い土地の場合、スリット部分にコケが生えることもあります。このようなケースでは、こまめに掃除をしないと見映えが悪くなりますので、面倒な場合は伸縮目地で区切る方法がいいでしょう。

このように、コンクリートなどポピュラーでメンテナンス性の高い素材でも、施工方法によっては失敗と感じることもあります。逆に、木などお手入れが必要な素材でも、素材の選びかたや施工・メンテナンスの工夫で長持ちさせられる素材もあります。

その素材に合った施工を適切に行い、10年20年先を見据えた提案をしてくれる業者選びこそが、失敗を防ぐための最大の方法なのかもしれません。

4.隣地に配慮する

建物もそうですが、外構においても工事の際には近隣への配慮は重要です。新築工事なら、見知らぬ人とこれから長年にわたってお付き合いするのですから、できるだけ迷惑をかけないように細心の注意を払いましょう。

もちろん、工事中に気を付けるのは施工業者になります。工事開始日までには必ず施工業者から、近隣へ挨拶に行ってもらいましょう。建築施工業者は看板や現場にかかったシートなどから分かりますが、外構施工業者は近隣の人にはわかりません。外構工事中に何かあった場合、建築施工業者に連絡する人も多いです。

そうなると、建築施工業者は施主に連絡することになります。工事業者への苦情だとしても、施主が聞いてしまった以上、お詫びに出向くのがマナーです。隣人も施主に伝わるとは思わず、お互い気まずい思いをするかもしれません。

この項では、これから住む家で、外構によって近隣とのトラブルなどを防ぐためのポイントについてご紹介します。

4-1 境界工事は了解を得てから

工事については施工業者へ任せるのが一般的ですが、やはり施主からも挨拶しておいた方が、今後のご近所づきあいにおいて心証はいいでしょう。挨拶は業者のみというドライな人も多いものの、現場に出向くことが多いのならなおさらです。

なぜなら、境界工事の場合は、たとえ自分の敷地内の工事でも隣地へ立ち入る必要に駆られる可能性があるからです。境界の基礎を打設するときは隣地を掘らなければならない場合もありますし、隣地の物を移動させてもらうこともあるかもしれません。施主がよく来ているのに挨拶もなければ、かなりの悪印象です。せっかくの新居で、ご近所トラブルの要因になり得ます。

施工業者によっては、隣地に無断で立ち入ったり、物を動かしたりする場合もあります。また、隣地に無断で作業道具を置くなどという行為は言語道断です。できれば境界に接する家には、施工業者と一緒に工事前の挨拶に出向き、施工業者の担当者の名刺をお渡ししておくと良いと思います。

4-2 目隠しフェンスを利用して視線にも配慮する

隣地とリビングの掃き出し窓が向かい合った位置にあると、とても気まずいと思います。

相手側が先に目隠し対策をされていればいいですが、それまでは隣が空き地だったからと、対策を取られていない場合もあります。そういう場合は、後から向かい合う形の窓を作った側が視線に配慮するのが一般的です。相手から見ると、先に建てている家にわざわざ合わせて窓を作ったように思えるからです。境界からの距離によっては、後から建てた側に目隠し対策を請求することもできます。

ただし、度が過ぎた目隠しもまた印象を悪くします。

最近はオープン型の外構のほうが主流なので、あまりにも閉鎖的な印象になると神経質とみられることもあります。あくまで視線への配慮と考え、光を採り入れられる目隠しフェンスなどを利用して、嫌味にならない程度のものにしましょう。

4-3 物干しスペースも目隠しタイプのテラス屋根が便利

家の裏側などに物干しスペースがあると便利です。戸建住宅の場合、サニタリーが1階で物干しは2階のベランダというパターンが多いです。

しかし、洗濯する場所から物干しまでの距離は、近い方が家事の時間が短縮されます。共働き世帯では、多少の雨が降っても心配ないように、テラス屋根をつけた物干しスペースが1階にあると理想的ですね。

テラス屋根の支柱に目隠しがついたタイプのものもあります。そういったものなら、物干しスペースに手軽に目隠しも付けられ、隣地から見ても嫌な感じはしないと思います。

また外壁に穴を開けたくない場合、支柱のみで屋根を支えるタイプのテラス屋根もあります。基礎をしっかりさせなければいけませんが、外壁を傷付けないので、建物と別の業者で外構を施工する場合も保証に問題が発生しないのは大きなメリットだと思います。

ただ、いずれにしても境界ギリギリに建てるというのは、隣地との大きなトラブルのもとになります。後から建てるほうが、境界から余裕のある設計で建てる、目隠しタイプのものにする、などの対策を取るのは当然だと言えるでしょう。

5.水はけの悪い土地は排水対策を

いくら配置や使い勝手、耐久性やデザインを考え抜いたエクステリアでも、台無しになってしまう場合があります。土地の水はけが極端に悪い場合、つまり排水がうまく出来ていない土地の場合です。

もともと沼地や田んぼだった土地、盛り土をしている土地などは、きちんとした対策をしなければ水はけがかなり悪いと予想されます。雨の翌日などに土地を見に行ってみてください。いつまでも水が引かない場合、外構工事前になんらかの排水対策をとるべきでしょう。

この項では、水はけの悪い土地での外構失敗を防ぐためのポイントについてご紹介します。

5-1 粘土質の土地はコケや虫に悩まされることも

ぬかるんだ粘土質の土地は想像以上に不快なものです。じめじめしているのでコケやカビに悩まされ、ひどい場合はイシクラゲという陸生ワカメのような植物が生えてくることもあります。また、湿気の多い場所にはシロアリやナメクジなどの害虫が発生しやすく、家や外構の寿命にも影響します。

じめじめした土地には、いいことがまずありません。何らかの対策を取っておいた方がいいでしょう。

水はけの対策には方法がいくつかありますが、いずれの方法にしても新築時にしておくほうがコスト面においても、メンテナンス面においてもベストです。外構工事を具体的に行う前に、雨上がりの地面の状態は必ずチェックするようにしましょう。

5-2 傾斜をつけて水を流す表面排水

もっともポピュラーで簡単なのは、地面に傾斜をつけて、雨水桝や側溝などに水を流す「表面排水」という方法です。地面の高い方から低い方へ水を流すということです。さらに土壌の表面を砕石など粒の大きいもので覆うことで、水の通り道が多くなるため水はけが良くなります。

水はけの悪い土壌では、植物も根腐れを起こしやすく育ちにくいです。

しかし、平坦な庭の芝生は藻が生えて汚くなっているのに、のり面など傾斜のついた場所であれば、同じ土質の土地でも芝生が青々としているのをよく見かけます。これはのり面の勾配によってうまく排水がされているためです。芝はとくに水はけのよい場所を好むので、排水がきちんとされているかは重要になります。

最初から傾斜をつけて、地面にたまった水がうまく排水されるようにしておけば、それだけで粘土質の土壌でもかなり水はけは改善されるはずです。そのためには、外構工事依頼時にしっかりと土壌を調べて、排水対策を取ってもらいましょう。

5-3 暗渠排水などで土壌を改良

また、地中に排水路を作り、雨水桝などに流し込む「暗渠(あんきょ)排水」という方法もあります。ただし、表面排水に比べて目に見えた効果が感じられない場合もあります。工事をしても必ず水はけが良くなるという保証ができないため、敢えて勧めない業者もあります。

一般的には暗渠排水は最後の手段という位置づけで、表面排水と土の入れ替えなどで対応するケースが多いようです。あまりにも水はけが悪い場合は、合わせて暗渠排水を検討してみるといいかもしれません。

いずれにしても新築時に施工するほうが、後から単独で排水工事を依頼するより割安になることが多いです。新築外構の見積をする段階で水はけ対策についても相談することで、将来不快な思いをせずに済むなら、そのほうが効率的です。

暗渠排水は効果が現れるまでに数年を要することもあるようです。あまりにも水はけが悪い土地なら、費用次第で検討されてみてはいかがでしょうか。

まとめ

新築外構工事の失敗に多い例から、それを防ぐためのポイントについてご紹介しました。新築の場合、どうしても後から考えがちな外構ですが、建物と同時に計画することをおすすめします。それが致命的な失敗を防ぐうえでもっとも大切だからです。

もちろん、外構は家の顔です。ありふれた外観の家でも外構次第で印象が変わる、いわば家を引き立てるお化粧でもあります。そういった面では、たしかにデザインは重要です。しかし、その美しさを保つためにメンテナンス性に優れた素材を選ぶことも重要です。また、せっかくの素材を長持ちさせる確かな施工力も必要です。

そしてもっとも大切なのは、使いやすさです。とくに配置による失敗は家を建ててから対策することができません。致命的な失敗を防ぐためには、動線とどこで何をするか、何を使うかをしっかりシミュレーションすることです。

どうか外構を疎かにせず、建物と同様に最初からしっかりプランニングしてみてください。そうすることで、必ず後悔の少ない仕上がりになるはずです。

「敷地全体があなたのマイホーム」だということを忘れないでください。

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