外構工事(エクステリア工事)を行う際、見積りを取らずに工事を依頼する方はまずいません。
希望する工事に対しての費用を把握せずに契約をしてしまうと、目を疑うような金額を請求されてしまう可能性があるからです。
現代では、インターネットが一般家庭にも普及しました。
そのため、外構専門業者(エクステリア業者)のホームページや見積りを代行して取ってくれるサービスなども増えてきています。
これらを利用すれば、家にいながら見積り依頼を行うことができます。
ただ、ここには落とし穴があるため、注意が必要です。
概算見積りをしてもらう方法
中には、自宅図面や現地の写真のみでおおよその金額を算出してくれるエクステリア業者もいるため、相見積もり(複数の会社に見積もりを依頼すること)を手軽に行えるようになりました。
ただし、現地を見ずに出される工事費用はおおよその金額です。
そのため、見積りで出された値段で庭造りができるわけではありません。
しかし、多くの方はこのことを知らないため、値段ばかりを気にしてしまいます。
また、「工事費用のみを知りたい」という方も増えているため、同時に「匿名で見積りを依頼したい」と考える方も増加しています。
ただ、前述の通り、図面や写真のみでは概算見積りしか行うことができません。
そのため、「このエクステリア業者は安い」と思って契約したとしても、現場の状況で見積金額よりも請求額が跳ね上がるということはよくある話です。
例えば、見積りの段階で100万円の金額が出されたとします。
しかし、実際に工事が始まった後に残土(ざんど:余った土)やゴミなどが大量に出た場合、値段が数十万円以上も高くなる可能性があります。
あるいは、見積りでは安い金額を提示していたにも関わらず、請求される時には見積金額とは大きく異なる工事費用を請求してくる悪徳業者も存在します。
このようなリスクを防ぐためには、個人情報をきちんと伝えて現地調査をしてもらう必要があります。
個人情報を提示して、業者と対等に話をする
「住所や電話番号が業者にばれてしまうと、無理な営業をされてしまうのでは?」と心配される方がいます。
また、「断りづらくなってしまうため、できれば匿名で見積りを依頼したい」と考えるお客様はたくさんいます。
このような不安を解消するために、個人情報を伏せた状態であいみつ(相見積もり)を代行してくれる業者も存在します。
しかし、これでは概算の値段しか知ることができない上に、業者の顔や対応を確認することはできません。
そもそも、優良業者と呼ばれる会社は仕事に困っていないため、匿名で値段だけを知りたいお客様の相手をしてくれません。
ただ、良い業者からは適当に対応されるのに対して、悪徳業者は安い金額を提示して本気で工事の契約を結ぼうと努力します。
その結果、多くのお客様は悪党業者を選んでしまい、手抜き工事をされたり見積金額よりも高い値段を請求されたりして悩んでしまいます。
これらのことを考慮すると、個人情報をきちんと知らせなければいけない理由を理解できます。
個人情報を提示することで、あなた自身が本気で庭造りを考えていることを伝えることができます。
ここで初めて、エクステリア業者はその気持ちに応えてくれます。
おおよその値段を知りたいだけであれば、匿名で見積もりをしてくれるサービスを利用しても良いです。
しかし、このページで述べてきた通り、正確な金額を知りたい場合、きちんと個人情報を提示するようにしましょう。
そうすることで、金額のすれ違いによるトラブルを未然に防ぐことができるようになります。