駐車場はアスファルト舗装とコンクリート舗装のどちらがいいか分からないとお悩みの方もいらっしゃいます。
駐車場はアスファルト舗装とコンクリート舗装は果たしてどちらが良いか気になりますし、両方のメリットとデメリットや費用相場なども知っておくことがオススメでです。
この項では、フェンスを後付けしても問題ないか、業者依頼やDIYのやり方駐車場はアスファルト舗装とコンクリート舗装どちらがいいか、について紹介していきます。
この記事を参考にしていただけると、幸いです。
目次
1.アスファルト舗装とコンクリート舗装どちらがいい?
まず初めに駐車場はアスファルト舗装とコンクリート舗装のどちらが良いか検討していきます。
駐車場はアスファルト舗装とコンクリート舗装のどちらが良いか選ぶには、それぞれのメリットとデメリットを把握して、より駐車場の舗装の目的に合った方法を選ぶ必要があります。
自分で舗装したい場合や低コストで舗装したい場合はアスファルト舗装がおすすめですし、プロに綺麗に舗装してもらいたいのであればコンクリート舗装がおすすめとなっています。
2.アスファルト舗装のメリット・デメリット
まずはアスファルト舗装のメリットを紹介していきます。アスファルト舗装のメリットとして、工事期間が短く、工事費用が安いことが挙げられます。アスファルトは冷えると固まるのが早い性質を持つため、数時間程度で使用可能な状態になり、コンクリート舗装に比べて安価で施工することができます。
他にも、アスファルト舗装は粒子が粗く、雨天時などの水分を吸収してくれる役割があるため、水溜まりができにくく、雨の日でも安全に車を出し入れできます。自動車が通行する際のすり減りが起こりづらいのも特徴で、駐車場にする際におすすめです。
次にアスファルト舗装のデメリットを紹介していきます。アスファルト舗装のデメリットとして、直射日光で道路表面が高温になりやすいことや、耐熱性や耐久性に劣るため、定期的なメンテナンスが必要であることが挙げられます。また、夏の暑さで表面が柔らかくなり、バイクを駐輪すると凹むなどの事例がある点がデメリットです。
3.コンクリート舗装のメリット
次にコンクリート舗装のメリットを紹介していきます。コンクリート舗装は摩耗性、耐油性、耐熱性が高く、コンクリート特有の「耐荷力」もあるため、補修工事をする機会が少なく、長期にわたって駐車場を利用することができます。この特性を生かしてトンネル内や急勾配での坂道、空港エプロンやコンテナヤードなど、大型車両の交通量が多く、舗装に与える負荷が大きいところで重宝されています。
コンクリート舗装は耐久性が高く、補修工事をする機会が少ないため、初期費用が高くなっても追加でコストがかかりにくいといえます。また、白色のコンクリート舗装は路面温度が低くなり、夏場の路面温度はコンクリート舗装の方が約10℃程度温度が低くなります。
他にも、コンクリート舗装は大型車の燃費が向上します。これはコンクリート舗装は耐荷性が高いため、転がり抵抗が小さく済み、平坦性が保持され燃費が向上するからです。
4.コンクリート舗装のデメリット
次はコンクリート舗装のデメリットを紹介していきます。コンクリート舗装は施工期間が長くなるため、完成までの期間が長くなります。そのため、初期費用が安く完成が早いアスファルト舗装を選ぶ機会が多かったです。
近年ではコンクリート舗装の弱点を補うために、早期交通解放型コンクリート舗装(1DAY PAVE)や転圧コンクリート舗装(RCCP)等が開発されました。
また、一般のコンクリート舗装は目地が設けられるため、走行時に振動や騒音が発生しやすいです。しかし、目地を設けない連続鉄筋コンクリート舗装(CRCP)が誕生し、騒音・振動を軽減することに成功しました。
他にも、十分なコンクリート舗装がされない場合や、気象条件・交通条件によってはコンクリートが破損することもあります。破損を防ぐにはコンクリート舗装の種類や損傷状況に応じた補修を行う必要があります。
5.アスファルト舗装とコンクリート舗装の費用比較
コンクリート舗装とアスファルト舗装の費用を比較すると、コンクリート舗装の方がアスファルト舗装よりも高くなります。
コンクリート舗装の1㎡あたりの施工費用は10,000円程度、アスファルト舗装は5,000円程度が相場です。アスファルト舗装の方がは施工時間や人件費を抑えやすいです。
ただし、アスファルト舗装の費用は施工面積や使用する材料によって違ってきますし、業者によっては施工費用が高くなる可能性があるため、舗装を検討する場合は複数の業者に見積もり依頼をお願いすることをおすすめします。
6.DIYで駐車場の舗装は出来る?
駐車場のアスファルト舗装であれば、自分で施工することができます。自分で施工する方が業者に依頼するよりも費用を抑えられますし、駐車場という限られたスペースで施工する場合は自分で施工した方が安く済みます。以下に自分で施工する場合の手順を紹介します。
6-1.地面を整える
まずは、地面を整えます。草を抜き、小石を取り除いて地面が均一になるようにします。エアコンプレッサーを活用して落ち葉やほこりも除去しておきましょう。地面を整地することでアスファルトの強度が上がり、耐用年数が長くなるために丁寧に作業することが大切です。
6-2.アスファルトを敷く
次にアスファルトを一気にまとめて敷きます。このときに、なるべくアスファルトが濡れないように注意しましょう。アスファルトは粘り気が強いため、一気に敷いてしまうのがポイントです。一気に敷いてしまうことでできるだけアスファルトを均一にして敷くことができるため、ならしやすくなります。
6-3.コテでならす
次はアスファルトを均等にならしていきます。ならし作業に時間がかかると固化してしまい、均等にならすことができなくなるので手早く作業しましょう。ならしまでの作業でアスファルト表面がキレイに舗装できるか決まりますので、スピーディーに仕上げるようにしましょう。
6-4.水をまいて踏み固める
表面の地上げが終わったあとは水を撒きます。アスファルト表面がぬれるだけでも固まるのでジョウロを使ってもいいでしょう。広い範囲に水を撒く場合はホースのシャワータイプを使うと均一に水を撒けます。
6-5.乾燥させる
最後に乾燥させれば完成です。足で踏み固めると凹凸してしまうので、当て板を使って均等に踏み固めるとキレイに固めることができます。天気がよく、湿度が低い日なら2時間~3時間で完全に固化します。
7.駐車場の舗装を業者に依頼した方がいい場合は?
駐車場の舗装を業者に依頼した方がいい場合は、駐車場をコンクリート舗装にする場合です。DIYによるコンクリート施工は難易度が高いと言われているからです。なぜ難易度が高いかと言われているかというと、コンクリート施工には「生コンクリート」が必要になりますが、一般の人が生コンクリートを入手するのは一苦労です。
少量であればホームセンターで取り扱っていますが、それ以上となれば生コンクリートを自前で用意するのは難しいです。セメント・砂・砂利・水の材料が揃えば、生コンクリートを自分で作ることもできますが、材料を揃えるだけでも大変であり、材料の配分を間違えればコンクリートが作れずに失敗するリスクがあります。
他にも、水勾配や耐久性を考えた設計が難しいことが挙げられます。水はけを良くするために水勾配を考えたり、駐車場用であれば車の重さに耐えうる強度(厚さ)を考慮して施工する必要があります。水勾配や耐久性を考えて試行することはDIYの知識だけでは難しく、失敗するケースが多いです。
また、水引きのタイミングを見極めるのが困難であることもあります。生コンクリートの特性上、時間が経つと表面に水が浮かんでくる「ブリーディング」が発生しますが、生コンクリートを扱う初心者にとっては見極めが難しいです。
仕上げを綺麗にするのは至難の業です。左官の仕上げは何年も修行を積んで習得する技術であるため、プロと素人では仕上がりに大きな差が生まれます。キレイに舗装したいのであれば、費用はかかってもプロに依頼することをおすすめします。
そして、入手した、手作りしたコンクリートが大量に余った場合、そのまま捨てることはできません。コンクリートの処分方法は自治体によって違ってきますが、処理場に持ち込むか、回収可能な事業者にお願いするケースが多く、費用がかかることがあります。
こういった様々な理由から駐車場をコンクリート舗装するのであれば、自分で舗装するのではなくプロの業者に頼んでキレイに舗装してもらうことをおすすめします。
まとめ.
今回は駐車場はアスファルト舗装とコンクリート舗装どちらがいい?を紹介してきました。駐車場の舗装にはアスファルト舗装とコンクリート舗装があり、それぞれメリットとデメリットがあります。
アスファルト舗装はDIYで初心者でも低コストで駐車場を舗装することができますが、コンクリート舗装は施工方法が複雑であるため、業者に依頼してプロの技術でキレイにコンクリート舗装してもらうのがおすすめです。
工事を成功させるためにも、業者選びは妥協できません。中には悪徳業者も混在するため慎重に行う必要があります。昨今では、口コミといった実際のお客様の声を目で見ることができるので、ぜひ参考にしてみてください。
筆者:外構職人歴20年・石川公宣