駐車場2台分のコンクリート施工費用はいくら?相場・工事内容・業者選びのポイントを解説!

駐車場の土間コンクリート施工を検討している人は、費用がいくらかかるのか気になるのではないでしょうか。

この記事では、駐車場2台分のコンクリート施工をする場合にかかる費用の相場や内訳、作業工程や作業期間、施工費用の抑える方法について詳しく解説します。

また、よくある質問や施工業者の選び方についても紹介するので、ぜひ参考にして下さい。

目次

1.駐車場2台分の土間コンクリート施工費用とは?

ここでは、駐車場2台分の土間コンクリート施工について次の通り解説します。1台・3台・4台用の駐車場の施工費用も紹介するので比較してみて下さい。

  • 駐車場2台分のコンクリート施工費用相場と費用の内訳
  • 施工費用に影響する主な要素
  • 1台分・3台分・4台分との比較

1-1.駐車場2台分のコンクリート施工費用相場と費用の内訳

土間コンクリートの施工単価は1平方メートルにつき2万円前後です。駐車場2台分の面積を35平方メートルとすると、35×2万円=70万円と計算できます。

実際には単価がもっと安い場合や駐車場が狭い場合もあるため、約50万~70万円が相場と考えて良いでしょう。

主な費用の内訳は次の通りです。

  • 材料費(生コンクリート、砕石、塗料など)
  • 人件費(掘削・整地や型枠、コンクリート打設、仕上げ作業など)
  • その他費用(排水設備や目地、残土処理費用、重機損料・回送費など)

コンクリート施工前の敷地が砂利か土かなど、施行場所の状態によって作業内容が多少異なりますが、施行費用はそれほど変わらず、70万円前後が相場です。

1-2.施工費用に影響する主な要素

施工費用に影響する主な要素としては、コンクリートを打設する面積や形状、地域による価格差、追加する設備の有無などがあります。

駐車場全体にコンクリートを敷くことも可能ですが、施行費用を抑えたい場合はタイヤが乗る部分だけをコンクリート舗装し、他の部分は砂利にすることもできます。

また、コンクリート施工の単価相場については、地元の業者複数に見積もりをとると良いでしょう。その他、排水溝やカーポートなどを同時に設置すると総費用は高くなります。

1-3.1台分・3台分・4台分との比較

参考までに、駐車場1台分・3台分・4台分のコンクリート施工費用の相場を紹介します。

駐車場1台分を18平方メートルとすると、1台分の施工費用は23万〜36万円程度です。同様に2台分は46万~72万円程度3台分は69万~108万円程度4台分は92万~144万円となります。

コンクリート施工単価は1平方メートル当たり2万円前後が目安ですが、施工面積が増えるほど単価が下がる場合もあります。

2.駐車場コンクリート施工の流れと工事期間

ここでは、駐車場のコンクリート施工の流れや工事期間について見ていきましょう。

  • 駐車場コンクリート施工の流れ
  • 駐車場コンクリート施工の工事期間

それぞれについて、以下で詳しく解説します。

2-1.駐車場コンクリート施工の流れ

駐車場コンクリート施工の主な流れは次の通りです。

  1. 整地作業:砕石を敷く層として15cm、コンクリートを打設する層として10cmの合計25cmの深さまで掘削し、平らに整地する
  2. 砕石の投入と転圧:コンクリートの下地部分に砕石を入れ、押し固める
  3. 型枠の設置:打設したコンクリートが流出しないように型枠で固定する
  4. ワイヤーメッシュ設置:ひび割れ防止のために鉄枠を設置する
  5. 生コンクリート打設:ミキサー車で搬入と流し込みを行う
  6. 表面仕上げ:コンクリートが固まる前に敷均し(ならし)とコテ均し(ならし)を行い、固まったらコンクリートの表面を塗装する

2-2.駐車場コンクリート施工の工事期間

駐車場にコンクリート施工を行う場合、掘削や整地、砕石投入や転圧などの基本工事だけでも2~3日かかります。

また、コンクリート打設後の養生期間も含めると、工事が始まってから完成までの期間は10~14日間程度です。

ただし、職人の手配などで日数を要するケースもあるため、依頼から完成まで1ヶ月くらいかかる場合もあります。

工事期間中は駐車場に自動車を置けないため、別の駐車場を確保しておきましょう。

3.コストを抑えるためのポイント2つ

駐車場にコンクリート施工をする際にコストを抑えるための主なポイントとして、次の2つが挙げられます。

  • DIYをする
  • エクステリア工事の専門業者に依頼する

それぞれのポイントについて、以下で詳しく見ていきましょう。

3-1.DIYをする

コンクリート施工をする面積がそれほど大きくなければ、業者に依頼せず自分で作業することで、施行費用を抑えることができます。

ただし、作業に不慣れな素人がコンクリート施工をするのは時間がかかり、かなりの重労働になる点がDIYのデメリットです。

コンクリート打設はDIYの中でも難易度が高い作業のため、失敗するリスクがあります。例えば、乾燥や配合を均一にできずムラになったり、目地入れに失敗して後からコンクリートが割れたりするおそれがある点を考慮しましょう。

また、水勾配を正確に付ける作業も難易度が高いため、専門業者に任せる方が安心です。

3-2.エクステリア工事の専門業者に依頼する

ハウスメーカーやホームセンターを通さず、実際に施工する専門業者に依頼することでコスト削減につながります。

ハウスメーカーやホームセンターでは施工業者を外注するため仲介手数料がかかりますが、専門業者に直接依頼すれば仲介手数料は不要です。

DIYするよりは費用がかかるものの、コンクリート施工の専門技術と経験を持つ業者に作業してもらう方が、満足のいく仕上がりになります。

また、お金を惜しんではいけないポイントと節約できるポイントのメリハリを付けて、予算に合った提案をしてくれる業者もいます。

4.業者依頼で費用を抑えるポイント3つ

エクステリア専門の業者に直接コンクリート施工を依頼する場合、次のポイントを押さえておくとコストダウンにつながります。

  • 相見積もりをとって価格を比較する
  • 地元の業者を選ぶ
  • オプションや材料を見直す

それぞれのポイントについて、以下で詳しく解説します。

4-1.相見積もりをとって価格を比較する

複数の業者に相見積もりをとって、価格や工事内容を比較することが大切です。ちなみに、ハウスメーカーやホームセンターを介して施工を依頼した場合は仲介手数料が20~30%かかるため、エクステリア専門業者に直接問い合わせ、見積もりをつくってもらうのがおすすめです。

見積書には総費用や工事内容、必要な材料や工具と車両、人件費など、費用の内訳を詳しく記載してもらいましょう。不明点があれば確認し、納得のいく説明をしてくれる業者かを見極めることも重要です。

4-2.地元の業者を選ぶ

地元密着型の業者を選ぶことによって、出張費などを請求されることもなく、地域の相場を反映した見積もりを出してもらえる可能性が高くなります。

また、地元の業者を選べば輸送費なども削減でき、総費用を抑えることにつながります。

ただし、念のために無料で見積もりしてもらえるかどうかを最初に確認しておくと安心です。

4-3.オプションや材料を見直す

見積りが出たら内容を吟味し、削除できる不要なオプションがないか検討しましょう。本当に必要な設備と工事だけを依頼すれば、コストダウンにつながります。

例えば、価格は安くても質の良い素材を業者に提案してもらい、活用するのも一つの方法です。

また、コンクリート施工は車輪が直接触れる部分だけにすると費用を抑えることができます。

ただし、全面コンクリートにしないと、コンクリートがない部分に雑草が生えたり砂利を敷いても徐々に減って追加が必要になったりといったデメリットもある点に注意しましょう。

5.駐車場設置時の注意事項2つ

駐車場を設計する際に注意すべき点として、主に次の2つが挙げられます。

  • 排水設備の設置
  • 目地を活用したデザイン性向上

それぞれの注意事項について、以下で詳しく解説します。

5-1.排水設備の設置

駐車場に排水設備がないと、雨天時に水たまりができて自動車にも歩行者にも不便であるだけでなく、危険も伴います。

また、水たまりを長期間放置することは駐車場の舗装が劣化する原因の1つです。

駐車場の雨水を効率的に排出するためには、水が自然に流れ出すように2~3%程度の傾斜(水勾配)をつけたり、駐車場の低い所に排水溝やドレインを設けたりすると良いでしょう。また、透水性コンクリートを利用すると雨水が地面に浸透しやすくなり、水たまりができにくくなります

5-2.目地を活用したデザイン性向上

コンクリートは気温や湿度の変化、経年劣化などによって亀裂やひび割れが生じる場合があります。対策として、コンクリートの間に目地と呼ばれるすき間を入れる方法が有効です。目地を入れておけば、ひび割れが生じた場合でも目立ちにくくなります。

目地を生かして、コンクリート舗装の駐車場のデザイン性を高めることも可能です。目地の素材にはゴムや芝、砂利やレンガ、タマリュウなどの植栽、ピンコロ石などがあります。それらを使って目地の入れ方を工夫すると、おしゃれな仕上がりになります。

6.コンクリート以外の舗装との比較

駐車場の舗装はコンクリートだけでなく、砂利や芝生、アスファルトなどもあります。

砂利と芝生は安く設置できる点がメリットですが、タイヤの跡がついたり、下の土が露出しやすかったりする点はデメリットです。また、除草などメンテナンスの手間がかかります。

アスファルトは丈夫でメンテナンスしやすいですが無機質な印象を与えます。また、舗装業者に依頼しなければならないため費用が高くなったり、1台分など小さなスペースの施工には対応してくれなかったりします。

一方、コンクリート全面施工にすれば雑草対策になり、メンテナンスの手間と費用の削減が可能です。

7.施工業者を選ぶポイント3つ

良い施工業者を選ぶ主なポイントは、次の3つです。

  • 施工業者の選定基準を確認する
  • 地域密着型の業者を選ぶ
  • 注意すべき業者の特徴を見極める

それぞれのポイントについて、以下で詳しく解説します。

7-1.施工業者の選定基準を確認する

施工業者を選ぶ基準は、実績と信頼性です。

実績については、過去の施工事例が豊富にあるかを業者のホームページやSNSでチェックしましょう。口コミサイトやGoogleマップのレビューを見ても確認できます。

信頼性については、見積書の内容が詳細で内訳まで分かりやすく記載されているかを見ましょう。

また、不明点について質問した時の対応や、使用する材料、施工内容などについて丁寧に説明してくれるかを観察することで、良心的な業者かどうか判断できます。

7-2.地域密着型の業者を選ぶ

地域密着型の施工業者を選んでおけば、施工現場の気候風といった地域特性を熟知しているため、現場調査や施工をスムーズに行えます。

また、近くに営業拠点がある業者なら何かトラブルが発生した場合でもすぐに対応してもらいやすい他、身近に利用者も多いため実際の評価を確認しやすい点もメリットです。

加えて、移動距離が短ければ出張費などの追加費用や輸送費などを抑えることにもつながります。

7-3.注意すべき業者の特徴を見極める

見積りが他の業者と比べて大幅に安い場合は注意する方が良いかもしれません。

あまりにも安い場合は、必要不可欠な工程を省いたり低品質な材料を使ったりしている可能性が考えられます。また、見積もり内容が大ざっぱだと、後から追加費用が発生する場合もあります。

加えて、費用が安い業者はトラブル時の対応やアフターケアなどが不十分な場合もあるため、保証内容についてよく確認しましょう。

口コミサイトやGoogleマップなどのレビューで低評価が多い業者や、口コミが少ない業者も要注意です。

8.よくある質問

ここでは、駐車場のコンクリート施工でよくある質問と回答を3つ紹介します。

  • 駐車場のサイズはどれくらい必要ですか?
  • 施工後のメンテナンスは必要ですか?
  • 雨の日でも施工は可能ですか?

8-1.駐車場のサイズはどれくらい必要ですか?

駐車場のサイズの目安として、幅は壁から90cm以上、自動車と自動車の間隔は90cm以上、奥行きは車の全長プラス100cm以上が必要と言われています。駐車場2台分であれば、最低でも30平方メートルは必要です。可能であればより広くスペースをとる方が、ドアの開閉や乗り降り、自動車の切り返しなどがしやすいため、さらに満足度が高まります。

8-2.施工後のメンテナンスは必要ですか?

芝や砂利とは違い、除草や砂利のつぎ足しなどのメンテナンスは必要ありません。日頃のお手入れとしては、デッキブラシなどで表面をブラッシングし、カビやコケが生えないように注意する程度です。加えて、年に1回程度、高圧洗浄機や洗剤を使ったクリーニングや表面研磨、撥水・防水塗料によるコーティングをすると、きれいな状態を保ちやすくなります。

8-3.雨の日でも施工は可能ですか?

工程によっては雨の日でも施工できます。コンクリートの打設前は乾燥防止で散水するため、雨が降っても続けて作業が可能です。また、コンクリート打設が完了した後や固まった後に雨が降った場合も問題ありません。

ただし、コンクリートを打設している時に強い雨が降ると水セメント比が変化して強度や耐久性に影響するため、工事を中止する場合があります。また、打設後の表面仕上げの段階で強い雨が降ると表面に雨の跡がついてしまうため、作業を中止することがあります。

9.まとめ

駐車場2台分のコンクリート施工費用は50万~70万円程度が目安です。

ただし、依頼する業者や工事内容、使用する材料、施工面積などをうまく選ぶことで、コストダウンにつながります。

地元密着型でコンクリート施工の実績を豊富に持つ施工業者を複数ピックアップし、相見積もりをとって見積書の内容や対応、利用者の評価などを比較して選ぶと良いでしょう。

筆者:外構工事職人歴20年・石川公宣

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