これから戸建ての庭の駐車場を作りたい、キレイにしたいとお考えの人は非常に多いのではないでしょうか。
なぜなら庭は住まいの顔と言ってもいいからです。
しかし、庭の駐車場といっても、何をどうすればいいのか、どんな駐車場になるのかを知らないはずです。
そこでこのページでは、庭を駐車場にする工事のことを詳しく解説していきます。
目次
1.庭に駐車場を作る理由って何?
そもそも庭に駐車場を作る理由は、どんなものがあるのでしょうか。
たとえば、新規でマイカーを購入したり、マイカーをもう1台購入したりなどが該当します。
そこで今ある庭に手を加えて駐車場にするというわけです。
しかし、今の庭は狭いしブロック塀などに囲まれて、とてもじゃないが駐車場はムリ、と思っていませんか。
いまある庭が狭くても、手を加えれば駐車場にできる可能性があります。
2.駐車場にはいくつかの種類がある
庭を駐車場にする場合、いくつかの種類があります。
この章では3つの種類を紹介していきます。
2-1.砂利
もっとも低予算で駐車場にできる方法が砂利です。
砂利であれば、施工した日から駐車場の利用ができますが、車が通るたびにそこに溝ができてしまい、雨の日は砂利が流れてしまうといった懸念点があります。
砂利は簡単で費用も安いですが、それ以上にデメリットがあるということを知っておきましょう。
2-2.アスファルト
アスファルトは、砂利よりもキレイに施工できますが、黒色ということからあまりデザイン性は優れていません。
また、夏場になるとアスファルトに熱がこもりやすくなるため、今まで以上の熱さを感じられることがあります。
2-3.コンクリート
庭の駐車所でもっとも人気な方法が、コンクリートです。
コンクリートは少し費用は高めではありますが、デザイン性に優れていることから一般の戸建て住宅によく利用されているという特徴があります。
また、雨などで汚れてしまってもコンクリートであれば、水で洗い流すだけである程度はキレイになるため、メンテナンスも簡単です。
3.庭を駐車場にするメリットとは?
では、いまある庭を駐車場にするメリットにはどんなものがあるのでしょうか。
以下で4つのメリットを紹介していきます。
3-1.月極駐車場の費用がかからない
車を所持していて、なおかつ普通の庭だった場合、近くの月極駐車場に停めなければなりません。
当然、月極駐車場を借りているということは、毎月いくらかの料金が発生するものです。
とくに都会になればなるほど、駐車場の料金は万単位となるため、決して安くはありません。
庭を駐車場にすることで、そもそも月極駐車場を借りる必要はなくなるため、費用の負担が大きく減ります。
家の敷地内であれば当然、駐車場の料金は必要ないため、余計な費用がかからないという大きなメリットがあります。
3-2.防犯の観点から有利となる
日本は治安が良いとはいえ、家から離れている月極駐車場は危険と言えます。
なぜなら、エリアや車の車種によっては車上荒らしや車ごと窃盗をされる可能性があるからです。
生活の一部となっている車が、何らかの悪影響を及ぼしてしまうとショック以外のなにものでもありません。
でしたら、家の敷地内に車を停めるという選択肢を考えてみてはいかがでしょうか。
家の敷地内でも100%安心とは言えませんが、何かあればすぐに車のところへ行けるため安心と言えます。
3-3.車が長持ちする
たとえば、青空駐車場のような車を守ってくれるものがないと、24時間365日、雨風や紫外線にさらされることとなります。
いくら車はキレイに頑丈に作られているとはいえ、長いこと悪い環境に置いておけば大きなダメージとなります。
もし、自宅の庭でカーポート付きの駐車場が作れるようになれば、雨や風、紫外線などから守ってくれるため、車が長持ちします。
また、洗車する際にも自宅の駐車場内でできるためかなりのメリットを感じられるはずです。
3-4.車にスグ乗り降りできる
自宅から月極駐車場を利用する場合、ある程度は距離が離れているはずです。
その日、雨が降っていればカサをさして月極駐車場まで歩かないといけません。
また、真夏や真冬になると少しの移動距離もしんどくなるものです。
庭に駐車場が完備されていれば、ある意味外に出た瞬間に車があるため、ストレスを感じません。
4.庭を駐車場にする場合の費用感について
庭を駐車場にしたいと思った場合に、真っ先に気になることと言えば費用ではないでしょうか。
事前にある程度の費用感を知っておけば、安心して業者にお願いできます。
もちろん、庭の状態によって金額は異なりますが、1平方メートルあたり9,500円程度と考えておくべきです。
そして駐車場1台当たりの広さはおよそ17平方メートルとします。
17平方メートル×9,500円=161,500円という計算となりますが、あくまで概算のため、正式にはしっかり見積もりを行う必要があります。
5.庭を駐車場にするときの注意点について
もし、施工業者にお願いしたいと思った場合、いくつかの注意点があります。
施工後に後悔しては本末転倒、そのようなことにならないよう庭を駐車場にするときの注意点を解説していきます。
5-1.安心できる業者かどうか
庭を駐車場にしてくれる業者は、たくさん存在しています。
だからといって適当に近所の業者にお願いをしてしまうのは、あまりよくありません。
偶然、その業者が良心的であればいいですが、かならずしもそうではありません。
せっかくお金も時間もかけるわけですから、理想の駐車場にしてほしいと思うはずです。
ですから、施工実績が多かったり業界歴が長かったりするような業者を選ぶべきと言えます。
5-2.見積もりは適正かどうか
庭を駐車場にする金額はある程度決まっていますが、やはり業者によって費用感は異なります。
もし何も知らずにどこかの業者にお願いしても、それが安いのか高いのかどうかを知るのは難しいのではないでしょうか。
インターネット等を利用したり、知人に詳しい人がいれば聞いたりして事前に相場を調べておく必要があります。
ただし、安さだけで選んでしまうと、後悔する可能性があるため要注意です。
なぜなら、外構業界も価格破壊の波が押し寄せています。
そのため、工事の依頼を獲得するために、工事の品質は後回しにして、低価格重視の手抜き工事を行う悪質業者が多く存在しています。
つまり、安物買いの銭失いになってしまいます。
そうならない為に、工事を依頼する施工会社の口コミやお客様の声、評価などを慎重に把握する事が大切と言えます。
駐車場とは何年、何十年と付き合っていくため、後悔しないような業者選びが必要不可欠です。
5-3.アフターフォローはしっかりしているかどうか
一般的に、工事が終われば引き渡しとなり、業者と関りがなくなります。
ですが、万が一のときにアフターフォロー対応をしていないと、再度お願いする場合に、高額な料金を請求されたり、雑な対応をされたりする場合があります。
金額の安さは大切かもしれませんが、アフターフォローの有無までしっかり確認しておくと安心と言えます。
6.メリットだけではなくデメリットも教えてくれるかどうか
基本的に、業者側からすれば工事のメリットしか教えてくれません。
どんなサービスでもそうですが、デメリットを伝えると契約してくれなくなる可能性があるからです。
とくに悪徳な業者の場合、メリットしか伝えずに、肝心なデメリットを隠してしまいあとでトラブルになってしまうというわけです。
ですから、業者とやり取りを行う際には、業者からすすんでメリットだけではなくデメリットも教えてくれるのかを見ておきましょう。
デメリットまで包み隠さず教えてくれる業者は、お客様のことをしっかり考えてくれている証拠でもあります。
7.施工事例
工事前、工事後の写真を用いて施工事例をいくつかご紹介していきます。あなたの希望の工事の参考してみてください。
施工事例1.
元々、一台分の駐車場は設置されていましたが、お子様が車を購入するのと、旦那様の趣味での車の購入がかさなり、いっきに2台の車が増えることになりました。
そこで、お庭を切り開いて、駐車場を作りたいとのご相談でした。
施工前
施工後
施工事例2.
元々、1台分駐車場があり、その既存の駐車場の奥にもう1台分の駐車場を作りました。工事の理由は、奥様用にもう1台の増車の為とのことです。
こちらのお庭の土質は、水はけが悪く、雨が降るとぬかるむので、増設した分の駐車場の雨水を庭に流せません。
そこで、駐車場の真ん中に溝をつくり、雨水管に接続して雨水を処理しています。
工事前
工事後
施工事例3.
工事のご依頼主様のご実家です。ご実家のお母さまが年齢を重ねてきたということで、依頼主の娘さんご一家と同居することになりました。
娘さんご一家は、お母さまの通院を手助けするためにお車を所有することになり、ご実家のお庭を切り開き、駐車場を作りたいとのご相談でした。
.まとめ
これから庭を駐車場にしたいけれどもどんな種類があるのか、何に気をつけるべきなのかを知らないはずです。
そのため、事前に庭の駐車場のことを少しでも知っておけば、後悔のない理想の駐車場ができあがること間違いありません。
このページで学んだことを参考にしていただき、根気よく優良業者を見つけて、理想の駐車場を完成して頂ければ幸いです。
筆者::外構職人歴20年・石川公宣