外構工事を行う際、相見積もりを取る方は多いです。
提案力や値段を見比べることができるため、気に入った会社に工事を依頼できるメリットがあるからです。
ただ、あまりにも多くの会社に見積りを依頼してしまうと、どの業者と契約をすればよいか分からなくなってしまいます。
そのため、あいみつ(相見積もり)は最高でも3社までにしておいた方が無難です。
どの業者も同じように見えてきてしまい、最終的には値段で比べはじめてしまうからです。
しかし、エクステリア工事は施工する業者によって提案力や品質が大きく異なります。
そのため、安さを重視して業者選びをすると、手抜き工事を行う悪徳業者に出会う確率が高くなってしまいます。
そこでこのページでは、外構工事の費用が会社ごとに異なる理由を説明します。
これを学ぶことで、値段で業者を決めてしまうことがどれほど恐ろしいことなのかを理解できます。
エクステリア業者ごとに工事金額が異なる理由
多くの方は、「同じような工事内容であれば、安い会社に工事を依頼したい」と考えます。
しかし、会社によって出てくるプランの内容は異なります。
使用する材料や完成した構造物の質が異なるのです。
全く同じプランに対するあいみつを依頼するわけではないため、値段で比べるだけ無駄です。
中には、「他社が作成した見積り内容のまま、さらに低価格で施工します」ということを言って仕事を受注している会社もあります。
確かにこれであれば、工事費用を比べることができます。
ただ、外構専門業者の使命は、安い値段で工事を引き受けることではありません。
お客様が望んでいる理想の庭をプランにして、それを実現するのが本来の仕事です。
そもそも、エクステリア工事の費用が異なる理由は「外構専門業者によって工法が違うから」です。
そのため、相見積もりでそれぞれの業者があなたのために適切なプランを作成しているにも関わらず、これを値段で決めてしまっては本末転倒です。
例えば、「駐車場をコンクリートにする工事」に対する相見積もりをA社とB社に依頼したとします。
このとき、一般車両が乗ってもヒビ割れない駐車場を作るためには、最低でも10cm以上の厚みが必要です。
A社の場合、簡単割れてしまわないように高強度のコンクリートを使用した上で、15cmの厚みを確保するため、50万円の見積もりが算出されました。
一方B社の場合、材料代を最小限に抑えるためにコンクリートの厚みを8cmにして35万円の見積もりが出されました。
ただ、どちらも完成図は同じ見た目のため、素人の方は後者を選んでしまいがちです。
しかし、厚みの違いを見れば分かるように、実際の内容は大きく異なる施工をしていることが分かります。
もし、これを値段のみで判断してB社に工事を依頼してしまった場合、すぐにひび割れて見栄えの無い外観になってしまう可能性があります。
ここまでの内容を理解すれば、「工事費用が安かったり高かったりするのには明確な理由がある」ことが分かります。
そのため、あいみつを行う際に比べるべき内容は「提案力」であり、これ以外を比較しても意味がありません。
工事費用を抑えたいのであれば、あなたのことを一番に考えてくれる業者に相談すると良いです。
低価格で工事を引き受けてくれる業者を探すのではなく、予算を見直す
相見積もりを依頼したとき、プランや見積もりの内容、担当者の対応を比べればあなたのことを一番に考えてくれる業者が分かります。
もし、予算と工事内容が合わない場合、プランを再度作成してもらうようにしましょう。
これであれば、品質を保ったままで理想の金額で工事を行うことができます。
しかも、相見積もりを取った中で一番優良だと判断した会社に見積り依頼を出すのです。
このとき、同じ工事内容のままで値引きを求めてはいけません。
プランを見直さずに低価格を実現するためには、品質落とす(=手抜き工事)を行わざるを得なくなるからです。
施工費用の安い業者を探すのではありません。
プランを変更したり、予算を見直したりするのです。
理想とする工事に対して施工費用が足りない場合、予算の引き上げを検討することもできます。
まとめ
このページで述べてきた通り、外構工事を依頼する業者を決める際は提案内容にフォーカスするようにしましょう。
そして、あなたの理想とする庭を再現してくれる業者を選び出し、満足度の高いプランを構成してください。