単に外構工事(エクステリア工事)といっても、タイル張りやブロック積み、左官工事などその他にもさまざまな業種が存在します。
それら全般のことをエクステリアと呼ぶため、全ての仕事内容を把握していなければお客様に対して適切な提案を行うことはできません。
ただ、全ての仕事内容を覚えたとしても、その技術を身に付けるのは現実的に厳しいです。
職人の世界では、一人前になるまでに10年かかるといわれているほど奥が深く難しいからです。
器用な人であれば、ある程度のクオリティーを再現することができます。
しかし、一つの分野だけに特化している職人の足元には遠く及びません。
また、専門職の方が知識や経験が豊富なため、施工スピードが早いです。
そのため、構造物の出来栄えが良いのはもちろんのこと、工事費用を大幅に削減することができます。
一つの庭は複数の業者で作り上げる
外構専門業者(エクステリア業者)に所属している職人の場合、エクステリア工事全般の仕事をこなすことができます。
その代わり、冒頭で述べたように、一つの業種に特化した工事となると、専門家には敵いません。
そこでエクステリア工事を行う際、一つの業者ではなく、複数の会社が協力して一つの庭を作り上げます。
例えば、駐車場やアプローチ(敷地の入り口から玄関までの路)をコンクリートにするとします。
このとき、表面の仕上げをツルツルに撫でる際、左官屋さんにその作業を依頼することが多いです。
仕事が丁寧なのはもちろんのこと、素早く次の仕事に取り掛かることができるからです。
本来であれば、一度コンクリートを使用する作業を始めてしまうと、仕上がるまで他の作業を行うことはできません。
しかし、左官屋さんを現場に呼んでおけば作業を分担することができます。
また、左官屋さんの仕事はコンクリートの表面を平らにするだけではありません。
例えば、ブロックを積んだり壁を塗ったりする仕事も左官屋さんの業務内容です。
これらの仕事を左官屋さんに任せておけば、空いた時間で土工事(土を掘ったり基礎を作ったりする作業)やカーポート、または門扉などを設置できます。
このとき、それぞれの職人が得意とする仕事をこなしているため、一つ一つの構造物の品質が向上します。
つまり、「専門職の人を現場に呼ぶことで、作業効率を良くしながらクオリティーの高い工事を行うことができる」ということです。
左官屋さんに限らず、その他にも一つの業種に特化した職人が無数に存在するため、彼らの力を借りて一つの庭を作り上げていきます。
ただ、さまざまなな会社が出入りしているのを目の当たりにすると、「中間マージン(手数料)が上乗せされて値段が高くなるのでは?」という疑問を抱く方がいます。
しかし、エクステリア業者に属している職人が自ら作業を行うよりも圧倒的に安くなります。
作業効率が上がることで、人件費を大幅に削減できるからです。
専門の技術者に依頼することが低価格につながる
任せる仕事が誰でもできるのであれば、他の業者に依頼せずに自社で施工した方が利益に繋がります。
左官屋さんのような技術者を呼ぶ理由は、「その人にしかできない」からです。
また、一つの業種に特化した職人を使用すれば低価格を実現できるため、お客様にも喜んでもらえます。
安い上に高品質な仕事を実現できるため、これを利用しない手はありません。
そのため、自社で職人を多く雇わずに、社員を少人数にして専門業者を活用している会社はたくさん存在します。
まとめ
外構工事(エクステリア工事)を行う際いろいろな会社の人が出入りするのが不安なのであれば、特定のエクステリア業者と契約を結ぶ前に「他社を利用するかどうか」を確認しておきましょう。
その内容を理解した上で工事を依頼すれば、トラブルを未然に防ぐことができます。
このページで述べてきた通り、同じ職人でも得意な分野は異なります。
それぞれの役割分担をきちんと理解して、作業効率を向上しつつ、品質を確保できるように話し合いを行いましょう。