外構工事を行う際、多くの方は値段ばかりを意識してプランニングしてしまいます。
その結果、安さを売りにする悪徳業者に出会ってしまい、手抜き工事をされてしまったり使い勝手の悪い庭が完成したりしてしまう人はたくさんいます。
しかし、エクステリア工事は「低価格で施工する」ことが目的ではなく、「実際に使用する空間を造り上げる」ことが重要です。
このとき、庭造りの見栄えにこだわりながらも、機能性まで重視して考える必要があります。
外観ばかりに気を取られてしまうと、使いづらい庭になってしまう可能性があるからです。
例えば、アプローチ(敷地の入り口から玄関までの路)を造る際、デザインばかりをを重視してはいけません。
アプローチは普段から使用する通路だからです。
そのため、使用する材料にまでこだわる必要があります。
素材を適当に決めてしまうと、滑りやすくなって怪我をしやすくなってしまいます。
このことから分かる通り、庭には最低限の機能性が求められます。
そのため、エクステリアのプランニングを行う際は、使用したときのことを考えた後に、ようやく見栄えにこだわると良いです。
機能性を考慮して外構を考える
庭の使い勝手を考えるとき、雑誌やインターネットで紹介されている外構を参考にしてはいけません。
家族構成が違うのはもちろんのこと、土地によって注意しなければいけない点が異なるからです。
例えば、植栽で庭一面を飾りたい場合、これを実現してしまうと駐車スペースや建物の搬入が確保できません。
そこで、まずは駐車場と通路を確保した上で、残りの場所に木や花を植えると良いです。
このとき、足の不自由な方やお年寄り、小さなお子様がいる場合、歩きやすい通路にする必要があります。
例えば、階段をやめてスロープにしたり、手すりを設置したりします。
このような小さな違いであっても、毎日使用するとなると日々の生活に影響してきます。
使い勝手が良くなるということは、「ストレスを軽減できる」とイコールです。
使用したときのことを考慮して庭造りをすれば、機能性と見栄えを両立できます。
そして、エクステリアの構成が煮詰まったところで、素材を選んで価格の調整をすれば工事価格も理想に近づけることができます。
予算と外構プランが合わない場合、納得のいくまで設計を変更することをお勧めします。
ただし、予算に合わないからといって、機能性の面で妥協してはいけません。
外構工事のプランでは、機能性を最優先にする
たとえデザインにこだわる人であっても、日々の生活に支障が出るような庭では必ず後悔します。
特に、毎日使用する通路や駐車場などのプランを決める際は、機能性を最優先することをお勧めします。
前述の通り、使い勝手の良し悪しはストレスに直結するからです。
まとめ
実際に、お客様の中で「妥協して外構工事をしたのだが、使い勝手が悪いので作り直して欲しい」というお問い合わせをしてくる方は多いです。
そのため、庭の構成は機能性を確保したままで、デザインや使用する材料を見直すようにしましょう。
そうすることで、本当の意味で飽きのこないエクステリアを作り上げることができます。
外構は毎日使用する場所だということを忘れずにプランを考えれば、確実に満足度が高い庭が完成します。
エクステリアの構成を考える際は、機能性を一番に考慮することを覚えておきましょう。