外構工事のプランを考える際、値段ばかりを気にしてはいけません。
安さを追い求めてしまうと、手抜き工事をされたり、粗悪な材料を使われたりしてしまう可能性があるからです。
ただ、多くの方は予算がありません。あるいは、「できるだけ工事費用を抑えたい」と考える方は多いです。
そのため、本心は「高単価なオシャレな工事を行いたい」と考えていたとしても、妥協してしまう方はたくさんいます。
しかし、外構(エクステリア)工事は人生で一度行うかどうかの大きな買い物です。
ここで諦めてしまうと、後に必ず後悔してしまいます。
そこで、一回のエクステリア工事で庭全体を完成させるのではなく、数回に分けて造り上げていく方法を採用することをお勧めします。
例えば、理想の外構工事を行うためには300万円の工事費用が必要だとします。このとき、1期工事200万円、2期工事100万円といったように施工する場所を分けることができます。
これであれば、お金に余裕があるときに工事を行うことができます。そのため、理想とするエクステリアを妥協せずに完成させることができます。
さらに、暮らしながらプランを考えることができるため、その都度ごとに不便なことを解決したり必要なものを取り入れたりすることができます。
実用的な庭は住んでみないと分からない
雑誌やインターネットを開くと、見栄えのある庭がたくさん紹介されています。
多くの方は、それらを参考にしながら外構プランを構築します。
しかし、デザイン性はもちろんのこと、エクステリアは機能性も兼ね備えている必要があります。
見栄えばかりを気にして庭造りを行ってしまうと、使い勝手の悪い外構が出来上がってしまうからです。
ただし、たとえエクステリアプランを入念に考えたとしても、実際に住んでみなければ本当に過ごしやすいかどうかは分かりません。
そのため、金銭的な問題だけではなく、「実用的な庭を造りたい」という面で考えてもエクステリア工事を数回に分けて行うことは理想的です。
例えば、駐車場やアプローチ(敷地の入り口から玄関までの路)は毎日使用する場所です。そのため、使い勝手が悪いとストレスが溜まる原因になりかねません。
しかし、庭造りを数回に分けて行う場合、実際に暮らしながら外構プランを考えることができます。
1期工事を行った後、車を駐車しづらかったり、アプローチが歩きにくかったりするのであれば、次の2期工事で不便な箇所を改善することができます。
こればかりは、実際に住んで使用していなければ分かりません。使いづらい箇所が良くなれば毎日の生活が圧倒的に過ごしやすくなります。
ただし、駐車場やアプローチに限らず、一つの箇所を完成させてしまうと、作り直す際に解体費用が発生してしまうので注意が必要です。
普段から使用する場所は未完成のまま様子を見る
例えば、駐車場やアプローチをコンクリートまたはブロックで完成させてしまった場合、取り壊さなければ新しく施工することはできません。
このとき、外構工事費用とは別に、解体料金が発生してしまいます。
そのため、作り直す可能性が予想できる場所のエクステリア工事を行う場合、途中ではあるが生活に支障のない状態まで施工して、残りの完成部分は生活しながら考えることをお勧めします。
ただ、駐車場やアプローチを土のままにしておくと、道路や玄関に土を引っ張ってしまったり、雑草が生えたりしてしまいます。
そのため、水勾配(みずこうばい:水が流れる傾斜)を確保した上で、砕石を敷いておくと良いです。
砕石であれば、プランが変更になったとしても掘り起こせるため、解体費用は発生しません。
仮に予定通り工事を行うとしても、コンクリートやブロック、タイルなどの下地としてそのまま使用できます。
まとめ
このことから分かるように、「外構工事を数回に分けて施工する際は、次の作業で無駄が発生しないこと」が大切です。
つまり、長期的な外構工事といっても、「庭を造り上げる」ことに変わりはないため、先のことまで見通した段取りが必要ということです。
外構工事のプランを考える際は、一度に完成させることばかり意識するのではなく、「数回に分けて造り上げることができる」ことを覚えておきましょう。
予算と実用性を考慮した上で、理想のエクステリアを構築してください。