外構工事は、庭が完成したら終わりではありません。
建物と同様に、何十年も使用する場所の美観を保ち続けるためには、定期的なメンテナンスが必要だからです。
例えば、庭に植栽をたくさん植えた場合、放置してしまうと枝が伸びたり葉が生い茂ったりします。
これをそのままにしておくと、まるで廃墟のようになってしまいます。
また、風通しが悪くなり、敷地内の湿度が高くなって苔が生えたり害虫が湧きやすくなったりしてしまいます。
そのため、定期的に手入れを行い、外観や環境を維持する必要があります。
ただ、剪定(せんてい:葉枝を切り落として形を整えること)は植物の形を整えたり高いところに登ったりしなければいけません。
そのため、素人が植栽の手入れを行おうとしても職人と同じように形を整えるのは難しいです。
そのため、庭の手入れは専門家に任せた方が無難です。
ただ、全ての管理を外構専門業者に依頼してしまうと、管理費が高額になります。
そこで、自分自身でメンテナンスできる場所はDIYをすると良いです。
自分で手入れできれば、施工費用は材料代だけですむため、とても経済的です。
DIYを行い、ランニングコスト(維持費)を抑える
例えば、フェンスや門扉などの鉄部の塗装は素人でも簡単に行うことができます。
鉄製のエクステリア製品は多いため、これの手入れをあなた自身が行うだけで、エクステリアのランニングコスト(維持費)を最小限に抑えられます。
また、鉄製品は定期的に塗り替えを行うことで長持ちさせることができます。
ただし、鉄部に錆を確認できた場合、すぐに塗装し直さなければ錆が進行してしまいます。
そのため、早めの対処が必要になります。
そこで、エクステリア製品の塗り替え時期と錆が発生したときの対処法を紹介します。
鉄製品はこまめに手入れすることで、寿命を伸ばすことができます。
塗装面の症状から塗り替え時期を読み取る
近年では、鉄製のフェンスや門扉よりも、軽くて丈夫なアルミ製のエクステリア製品が増えてきました。
アルミ製品は錆びることが無く、ほとんどメンテナンスを行う必要が無いからです。
そうはいっても、鉄製のものは今でも販売されていますし、多くのご家庭で使用されているのを目にします。
また、鉄はアルミ製品に比べると重量感があるため、重々しい門構えにしたい際は選ばれることが多いです。
ただ、鉄製品は放っておくと錆びてしまいます。
そのため、塗装の膜で水や空気に触れないように保護する必要があります。
初めは塗料が新しいため、表面に艶(つや)があったとしても、年月の経過とともに少しずつ劣化していきます。
塗装表面が紫外線や熱、水分、風などにより、表層樹脂が劣化していくからです。
塗料の保護効果が薄れてくると、手で触ると白い粉が付着するようになります。
これを、「チョーキング現象」と呼びます。
チョーキング現象が確認できるようになると、次第にあちこちで塗料の膜がはがれ始め、あらわになった鉄部からは赤錆が出てきます。
これをそのままほっておくと、錆びはさらに進行して塗膜にひびが発生してそこから雨水が入り込みます。
すると、塗装の内部から錆が進行して塗料が膨らみます。
こうなったら、すぐにでも塗り替えを行う必要があります。
ただ、錆びの進行が進んでしまうと塗り替えが困難になります。
このことを理解すれば、錆が発生する前に塗り替えを行わなければいけない理由を理解できるはずです。
最悪の場合、錆びの影響で鉄部が破損してしまうこともあります。
まとめ
このページで述べてきた通り、鉄部の塗り替えを行う際は、錆が浮き出てくる前に施工することをお勧めします。
DIY塗装を行う際は、チョーキング現象が起きているかどうかを確認して、塗り替えをしやすい段階で行うようにしましょう。
そうすることで、最小限の労力と値段で鉄部のメンテナンスを行うことができます。