外構工事(エクステリア工事)を業者に依頼すると、ブロックを並べるだけの小規模な工事でも数万円以上の費用が必要になります。
それは材料代とは別に、人件費がかかるからです。
そのため、外構専門業者(エクステリア業者)に全ての工事を任せてしまうと、工事金額は驚くほど高額になります。
そこで、DIY(業者に依頼せずに自分で施工すること)できる箇所は自ら率先して行うことをお勧めします。
例えば、花壇を作るだけであれば素人でも簡単に施工可能です。「花壇用ブロック」と呼ばれる材料であれば、特殊な技術を必要とせずに並べるだけで花壇が出来上がってしまいます。
花壇用ブロックの並べ方
塀やフェンスの土台として積み上げられるブロックの場合、並べるだけでは危険です。
コンクリートブロックを置いただけでは、強風が吹いたり寄りかかったりすると倒れてしまうからです。
そのため、ブロックの中には鉄筋やモルタル(砂とセメント、水を混ぜ合わせたもの)を入れる必要があります。
一方、花壇用ブロックの場合、中の土が崩れないようにすればよいだけなので鉄筋やモルタルは必要ありません。
そもそも、モルタルに含まれるセメントは強アルカリ性のため、植物に悪影響を与えてしまう可能性があります。
また、ブロックは土の湿気で常に湿ります。これにより、鉄筋はさびやすくなり、これもまた植栽にとって良い環境ではなくなります。
そのため、塀やフェンスの基礎となるコンクリートブロックは花壇に適していません。
しかし、花壇用ブロックであれば並べるだけで花壇が完成します。そのため、人気のあるDIY製品の一つです。
花壇用ブロックの並べ方は、まず、ブロックの3分の1程度が埋まる深さの溝を作ります。
花壇ブロックは溝があるタイプのものが多く、ブロック同士の雄と雌がかみ合うように置いていくだけで花壇は完成します。
そして、並べたブロックの中に土を入れることで、花や野菜を栽培し始めることができます。
このとき、花壇に使用する土は新たに購入することをお勧めします。作物の成長具合に大きく影響してくるからです。
花壇を作るときの注意点
新たに土を購入するといっても、ホームセンターや園芸センターへ足を運べば、袋詰めになった良質な栽培用の土が安価にて売られています。
これであれば、トラックが無くても土を持ち帰れるのでそれを使用するようにしましょう。
なお、花壇用ブロックはさまざまな形や柄、色があります。
例えば、先ほどの図のように、花壇用ブロックを並べれば四角い花壇ができるものがあれば、円を描くような花壇を作れるブロックも存在します。
そのため、花壇用ブロックは建物の様式や雰囲気に合わせて選ぶことができます。
ただ、ブロック塀などとは異なり、製品同士が接着しているわけではありません。そのため、力がかかりすぎてしまうと、動いて土がこぼれてしまう可能性があります。
まとめ
花壇用ブロックを選ぶ際は、ブロック同士を繋ぎ合わせることができるタイプのものを選ぶことをお勧めします。
これであれば、土を耕したり誤ってブロックの上に乗ったりしても破損するリスクを最小限に抑えることができます。
花壇はDIYで簡単に設けることができるものの、製品のタイプで機能性は大きく変わります。
花壇用ブロックを選ぶ際は、使用するときのことまで考慮することをお勧めします。