外構工事にこだわりをもつと、どうしても工事費用が高くついてしまいます。
例えば、写真のようなカーポート(雨や日照から自動車を保護する屋根)を設ける工事は、最低でも数十万円は必ずかかってしまいます。
カーポートの場合、カーポートのみで数十万円してしまうので仕方がありません。
また、カーポート増設工事と共に駐車場をコンクリートにしたり、玄関回りに植栽を行ったりすればすぐに100万円を超える金額の工事になってしまいます。
そこで、誰しもが「工事費用を安く済ませたい」と考えるはずです。
しかし、外構工事ではここが「大きな落とし穴」になります。
単に安さだけを求めると必ず損をしてしまいます。
なぜなら、安い工事を行うためには、安い資材を使用したり手抜き工事を行ったりしなければいけないからです。
いくら安いからといっても、手抜き工事をされたいとあなたは思わないはずです。
安さだけを求めることは絶対にやめてください。
安い工事を上手に活用する
外構工事で一番費用がかかるのは「コンクリートを使用した工事」です。
コンクリートを活用した工事の例は、コンクリートを敷き均した駐車場や建物を囲う擁壁(コンクリートの壁)、あるいは写真のようにコンクリートで作り上げたガレージなどがあります。
また、コンクリートを使用した構造物は中に必ず鉄筋が組み込まれています。
コンクリートの中に鉄筋が入っているものを「鉄筋コンクリート」と呼びます。
コンクリートは工事を行う材料の中で最も高い材料であり、中に入っている鉄筋も高額なため、材料代だけでも高額になってしまいます。
そこで、材料が安価な工事を使用することをお勧めします。
例えば、建物の周りを囲む擁壁(コンクリートの壁)をブロックにしたり、駐車場のコンクリートをタイヤが乗る部分のみにするだけで工事費用を大幅に削減できます。
それだけでなく、オシャレな外観を演出することも可能です。
特に、ブロックで設ける壁は、種類と組み合わせ次第であなたが思い描く理想の外構を手に入れることができます。
ブロックの柄が気に入らなかったとしても、左官屋さん(タイルを貼ったり壁塗りをしたりする職人さん)がひと手間加えることでブロックが全く新しいものに生まれ変わります。
左官屋さんが塗り上げて仕上げる作業を「左官仕上げ」といいます。
また、左官仕上げを行うのはブロックだけではありません。
コンクリートを塗り上げて仕上げを行う場合もあります。
つまり、コンクリートを塗り上げるのもブロックを塗り上げるのも「仕上がりの見た目は同じ」ということです。
左官仕上げを行うことで仕上がりが同じになるのであれば、中身をコンクリートにこだわる必要がなくなります。
ブロックを積んで、その上から左官仕上げを行うことで値段以上に見栄えのある外構になります。
コンクリートとブロックを使い分ける
ただ、土留めの役割を求めるような壁にブロック積みは適しません。
土圧(土が崩れようとする力)がかかるような場所はコンクリート擁壁でなければひび割れてしまったり、最悪の場合倒れてしまったりする可能性があります。
そこで、大きな土圧がかかる場所をコンクリートにして、土圧がかからない場所はブロック積みにしましょう。
そうするだけでも工事費用は大幅に削減されます。状況に応じて臨機応変な工事を行うことが望ましいです。
コンクリートとブロックを上手に取り入れることで外観を崩さずに工事費用を大幅に削減することができます。
工事費用が高くて悩んでいる方は、一度ブロックとコンクリートの使い分けを視野に入れてみることをお勧めします。