強度を必要としていない均しコンクリート

コンクリートといえば、「高強度」であり「耐久性」に優れていることで知られています。

構造物だと、橋やトンネル、または、高層ビルは全て鉄筋コンクリート(コンクリートの中に鉄筋が入ったもの)でつくられています。

これらの構造物は、自然の力(地震や台風)や直接的荷重(人や車の荷重、あるいは自重)に耐えられる超高強度コンクリートと呼ばれるもので作られています。

一方、コンクリートにも関わらず強度を必要としない均しコンクリート(敷き均しコンクリート)というものがあります。

別名「捨てコン」ともいいます。均しコンクリートとは、主にコンクリート構造物を施工するための下地になるコンクリートのことを指します。

下地といっても強度は一切必要とされておらず、一般的に50mm位の厚さで敷き均して打設をします。

均しコンクリートを設ける目的は、墨出し(構造物の位置を正確に示すための印)や配筋(設計図どおりに鉄筋を配置すること)、あるいは型枠の施工を容易にするためです。

施工精度を良くするためには無くてはならないものなのです。

コンクリート構造物を作り上げるには、均しコンクリートが必要不可欠です。

高さを均一化することができる

まず、均しコンクリートを設ける理由は2つあります。一つ目は「高さを均一化する」ということです。

下地作りは人の手で行うため、どうしても下地の高さを均一化にすることができません。

また、砕石や砂で下地を完璧に作れたとしても、構造物の荷重やひとによる自重で沈むことがあります。

例えば、でこぼこの砂利道で積み木をするのは困難です。

コンクリート構造物も同じく、でこぼこの下地では良い工事を行うことができません。

そこで、均しコンクリートを敷き均すことで高さを均一化することが可能になります。

砕石だけでは1cmから2cmの誤差が生じてしまいます。一方、均しコンクリートを設ければ誤差は5mm以内に収めることができます。

下地の高さを均一化する理由は、型枠(コンクリートを流し込む型)を並べやすくするためです。

また、コンクリートの中に入れる鉄筋の高さも均一化することができます。

鉄筋は、既定の場所になければ入れる意味がなくなってしまいます。

正確な位置に構造物をもうけることができる

駐車場のコンクリートや擁壁(コンクリートの壁)は、養生期間(硬化するまで放置しなければいけない期間)を3日から7日としています。

一方、均しコンクリートの養生期間は1日程度あれば問題ありません。

均しコンクリートが硬化したら墨出しという作業を行います。

墨出しを行うには、写真のトランシット(光波測距儀)と呼ばれる機械を使用します。

トランシットを用いて行う作業は測量(位置関係を正確に測ること)です。

トランシットから光を飛ばして、プリズムと呼ばれる鏡までの距離を1mm単位まで正確に図ることができます。

測量作業は非常に重要な作業です。

また、隣近所との境界を決める際は、測量を行わなければ工事を行うことができません。

例えば、職人さん独自の判断で適当に擁壁(コンクリートの壁)を設けたとします。

それが隣のお宅の敷地内に1cmでも食い込んでいたら敷地争いのトラブルに巻き込まれてしまいます。

しかし、測量を行えば、構造物の正確な位置を出すことができます。

右の写真のように、均しコンクリートに墨出しを行うことで型枠を組む位置や鉄筋の場所を正確に記すことができます。

測量で出した墨は正確なので、隣近所と境界のことでトラブルになる可能性はなくなります。

また、設計通りに構造物を作り上げることもできます。

まとめ

このように、均しコンクリートは強度を必要としないものには、非常に重要な役割があることがわかります。

コンクリート構造物を施工する外構工事を行う際は、均しコンクリートを正確に打設しているか確認しましょう。

確認方法は職人さんに直接聞くか、外構工事を依頼した監督さんに尋ねてみましょう。

そうすることで、より安全に尚且つトラブルなく工事を終えることができます。

外構工事を考えている方

メールで問い合わせ

フリーダイヤル