外構工事(エクステリア工事)を行う人の中でも、駐車場をメインに工事を行う人はとても多いです。駐車場は毎日使用するため、外観だけでなく機能性もきちんと考慮してプランを考えなければいけません。
また、駐車場の素材も細かく考える必要があります。例えば、滑りにくい路盤にする場合、ゴム製の素材を取り入れるなどの話し合いが必要になります。そして、駐車場全体のイメージが決まると、カーポートの設置を考え始めえると良いでしょう。
カーポートには様々な種類があり、デザインや強度、あるいは耐久性が異なります。
また、多くの方が勘違いをしているのですが、同じ製品を設置したとしても、業者によって品質がことなります。このページでは、これらの理由について詳しくお話していきます。
カーポートを設置する工事について
カーポートとは、雨風から車を守ってくれるカバーのことを指します。これを設ける場合は、あらかじめプランに入れておかなければ、工事費用が倍かかってしまいます。
なぜなら、風で吹き飛ばされないように、地中張と呼ばれるコンクリートを流し込み、カーポートを支える基礎を設ける必要があるからです。
右の写真だけを見ると、四本の柱が刺さっているようにしか確認できません。
しかし、土の中では、地中梁または柱の基礎がきちんと設けられています。これらを後から設けようとすると、作り上げた駐車場を壊して、また初めからやり直さなければいけません。そのため、外構工事でカーポートを設置する際は、コンクリートやブロックで固めてしまう前に行うようにしてください。
先に述べたように、同じ製品を設置したとしても、業者によって品質が異なることがあります。それは、手抜き工事を行うからです。
基礎工事をきちんと行わないカーポートは、台風のような強風が吹くと、崩壊してしまう恐れがあります。また、傾いたり最悪の場合倒れたりしてしまいます。
このようなことを避けるために、見えない基礎工事をしっかり行ってくれる優良業者を見つけなければいけません。
そもそも、カーポートは製品ごとに行わなければいけない基礎工事が決まっています。その設計図は、JIS規格(日本工業規格)で定められた強度計算を十分に満たしている設計で作られています。設計図通りに工事を行えば、製品の品質は保証されます。
しかし、見えない場所だからといって適当な工事を行う業者がごくまれにいます。そこで、手抜き工事をされないために、カーポートの基礎工事をきちんと行っているか尋ねてみましょう。例えば、図面を見せてもらいながら説明を受ければ、素人さんでも分かりやすいはずです。
備えあれば憂いなしというように、事故を起こす前にきちんと対策をしておきましょう。
強度を確認する
カーポートが崩壊する理由として、先ほど説明した手抜き工事のほかに、雪の重みによる崩壊があります。これは雪が頻繁に降る地方では頻繁に見る光景です。
ただし、ふだん雪が降らないからといって、適当なカーポートを選んでしまうとひどい目にあいます。
例えば、静岡県では、ごくまれに雪が降ることがあります。しかし、雪が積もることはないため、ほとんどの家庭が荷重に耐えることのできないカーポートを選んでいました。そして、2014年に発生した大雪の影響で、カーポートが崩壊してしまった家庭が無数にありました。
このケースから考えると、雪が降る可能性がある場所や台風による強風の影響を受けやすい地域は注意が必要です。このような災害を防ぐために、外構工事を依頼する業者へ相談してみましょう。
まとめ
品質の高い外構工事とは、デザインや機能性はもちろんのこと、長い間使用することができるものを指します。
外構工事を行う際は、10年後以降までイメージして工事を行うようにしましょう。
そうすることで、過ごしやすく快適な空間を作り出すことができます。
筆者:外構職人歴20年・石川公宣