ブロック塀の塗装をやってみたいけど、やった方がいいのか分からないとお悩みの方もいらっしゃると思います。
実際にブロック塀の塗装をやった方がいいのか、やった方がいい場合はどんな風にやればいいのか気になります。
そこで、今回はブロック塀の塗装のやり方は?塗装はやったほうがいい?を紹介していきます。
この記事を読めば、ブロック塀の塗装をやった方がいいのか、ブロック塀の塗装のやり方を知ることができますよ。
目次
1.ブロック塀の塗装のやり方は?
まずはブロック塀の塗装のやり方を紹介します。やり方はまずブロック塀を塗装する前に下準備をしてから塗装していきます。それぞれ詳しく開設していきます。
やり方①
ブロック塀を塗装する前に、まずはブロック塀についた汚れやほこり、古い塗装を落としていきます。ワイヤーブラシやデッキブラシを使ってブロック塀をこすって汚れを落としたり、高圧洗浄機を使ってブロック塀をきれいにしてきます。
ブロック塀を塗装する前に汚れがきちんと落ちていないと、塗料がきちんとブロック塀に馴染まないので注意が必要です。ブロック塀をきれいにしたら、一日以上かけてブロック塀を乾かします。
ブロック塀をしっかり乾かすことで塗装した後にブロック塀の表面が膨れないようにするためです。ブロック塀をしっかり乾かしたあとは、ひび割れや穴、目地を樹脂モルタルなどを使って埋めていきます。他にも塗装しない部分など、塗装したくない箇所をマスキングテープや新聞紙で囲います。
やり方②
下準備をしたら、次に下塗り用の塗料を塗ります。下塗り用塗料を塗ることで、ブロック塀に塗料を吸着しすぎるのを防止して、よりブロック塀に塗装を密着させます。
ローラーを使ってブロック塀に塗料を塗り、細かい部分はハケを使うとうまく塗ることができます。下塗り用の塗料が乾いたら、いよいよ塗料を塗っていきます。
まずは目地や端などの細かい部分を刷毛で塗り、ブロック塀全体はローラーで塗っていきます。このとき、塗料の厚みをなるべく平坦になるように塗るのがポイントです。
塗料が乾いたら、塗り残しをハケで塗って、再びローラーで塗って仕上げます。塗り終わったら全体的にブロック塀を眺めて、塗り残しがないかを確認します。
2.ブロック塀の塗装のメリット
ブロック塀の塗装の塗り方を知ったところで、次はブロック塀の塗装のメリットを紹介していきます。ブロック塀の塗装のメリットとして、好みの見た目に出来ることや、コケ・カビの防止になることが挙げられます。それぞれ詳しく見ていきましょう。
メリット①好みの見た目にできる
ブロック塀の塗装のメリットの一つ目は、好みの見た目に出来ることです。ブロック塀は通常灰色ですが、塗装をすれば自分の好きな色に塗り変えられます。
レンガの色に塗装すれば、柔らかい雰囲気を出せますし、シックな色に塗ればモダンな雰囲気が出ます。ブロック塀の塗装は住宅の壁や屋根の塗装ほど優先順位は高くありません。
安い塗料でも十分に塗装出来ますし、自分の好みの色に塗り替えられるのもメリットです。
メリット②コケやカビ防止になる
ブロック塀は素材がコンクリートやモルタルで出来ており、表面の凹凸が多いです。これらの凹凸に水が吸着することでコケやカビが発生しやすくなります。水はけのよい塗料(アクリル塗料やウレタン塗料など)でブロック塀を塗ることで、表面の凹凸が埋まり、コケやカビを発生しにくくできます。
3.ブロック塀の塗装のデメリット
ブロック塀の塗装のメリットを知ったところで、ブロック塀の塗装のデメリットも紹介していきます。ブロック塀の塗装のデメリットとして、水分が蒸発しにくくなることや、修理しにくくなること、「ふくれ」が起こりやすくなることが挙げられます。それぞれ詳しく見ていきましょう。
デメリット①内部の水分が蒸発しにくくなる
ブロック塀の塗装のデメリットの一つ目はブロック塀内部の水分が蒸発しにくくなることです。ブロック塀の塗装の隙間から水分が染みこんでしまうと、塗装で密閉される状態になるため水分が蒸発しにくいです。そのまま水分がブロック塀に吸着すると、塗装が剥がれやすくなる可能性があります。これらの対策としては、ブロック塀の外側だけを塗ったり、内側のブロック塀は塗装しない方法があります。水分の逃げ道を作ってあげることで、ブロック塀内部の水分が蒸発させやすくします。
デメリット②ブロック塀を修理しにくくなる
ブロック塀を修理しにくくなることも、ブロック塀の塗装のデメリットの一つです。ブロック塀に浅いヒビが入ってしまったら、パテで補修するのが一般的ですが、ブロック塀を塗装してしまうとパテで補修できなくなり、ヒビが深くなってしまいます。ブロック塀の塗装を剥がすのは大変なので、ブロック塀を修理しにくくなるのもデメリットです。
デメリット③「ふくれ」が起こりやすくなる
相性の悪い塗料を使うと、「ふくれ」が起こりやすくなりブロック塀の劣化を早めます。ブロック塀の相性の悪い塗料は弾性塗料があります。弾性塗料はブロック塀内部の水分が蒸発しにくくなる塗料です。弾性塗料はブロック塀と相性が悪く、ブロック塀の塗膜が水分でふくれてしまいます。「ふくれ」が起こると、塗装がボコボコになってしまうために見た目が悪くなってしまいます。
4.ブロック塀の塗装はどれくらい費用が掛かる?
ブロック塀の塗装工事を業者に依頼する相場は㎡あたり3,000~4,700円程です。
ただし、施工面積、材料、下地状況や作業日数に応じて費用は変動します。まず見積もり書をもらい、金額をチェックして、高圧洗浄、塗装作業、下地処理(ひび割れ補修等)の3つが入っているか確認します。
仮に自分でブロック塀の塗装をやるとすると、塗料だけでも約1万9,800円程度必要です。塗料以外の塗装道具をすべてそろえるとなると、10万円以上かかる場合もあります。さらに、自分で塗るとなると手間がかかり、ブロック塀すべて自分で塗装しようと思ったら、1カ月以上かかることもあります。
5.ブロック塀の塗装をおしゃれにするには?
せっかくブロック塀を塗装するなら、おしゃれにしたいですよね。ブロック塀の塗装をおしゃれにするには、「モルタル塗り」や「タイル貼り」をするとオシャレに仕上がります。それぞれ詳しく見ていきましょう。
オシャレなやり方①モルタル塗り
ブロック塀をおしゃれにするやり方の一つ目はモルタル塗りです。モルタル塗りは家の外壁の仕上げでよく使われています。モルタル塗りの塗り方は市販のポルトランドセメントを砂とともに練り上げ、リメイクしたいブロック塀にコテで塗っていきます。材料はどれもホームセンターで購入できます。値段はポルトランドセメントが25kg一袋で1000円程度の価格で買えます。ブロック塀のおしゃれな塗り方ではありますが、モルタルの練り上げや下準備、塗り付けなどの工程に手間がかかります。ただ、ブロック塀をモルタル塗りすれば、おしゃれな塀に変身させられます。ブロック塀をおしゃれにリメイクしたいなら、リーズナブルなモルタル塗りがおすすめです。
オシャレなやり方②タイル貼り
ブロック塀をおしゃれにするやり方の二つ目はタイル貼りです。タイルには種類が沢山あり、大きなタイルだとブロック塀に合わせてカットが必要となりますし、小さなモザイクタイルを貼るとなると手間がかかることもあります。タイルの扱いやすいサイズ10cm×10cmぐらいの大きさのタイルを使うことです。ただし、ブロック塀一面にびっしりと貼り付けていくのは大変です。最初は部分的にタイルを貼ってみたり、小さな面積のところだけ貼ってみると、自分でもキレイにタイル貼りができます。モルタルなどの壁塗りを活用して、タイルをポイントにするのもおしゃれです。
6.DIYでブロック塀の塗装をする注意点は?
DIYでブロック塀の塗装をする注意点を紹介していきます。注意点として、汚れをきれいに落としてから塗装することや、シーラーで下地処理を行うこと、土地の境界線をきちんと確認しておくことが挙げられます。
注意点①汚れをきれいに落としてから塗装する
汚れが付着したままのブロック塀はカビやコケが発生しやすく、塗装を塗ってもムラとなったり、塗装部分からひびが入ったり、洗ってもきれいになりにくいです。ブロック塀の塗装をする場合はまずブロック塀の汚れを綺麗に落としてから塗装することで、塗装を綺麗に塗ることができます。
注意点②シーラーで下地処理を行う
劣化してボロボロな状態のブロックは塗料を吸いやすくなってます。もろくなったブロックの表面を強化し、塗料の吸着を良くするためには下塗りとして使うシーラーを下地で塗ると、仕上がりがとてもキレイになるのでおすすめです。塗料用のシーラーは水性と油性がありますが、塗料と同じく水性シーラーを選んでください。
注意点③土地の境界線をきちんと確認しておく
塀が境界線上にある場合は隣りの家との共有物となるため、許可を得ないと塗装できません。塗装する前に埋設された境界標を見て、ブロック塀の位置を確認しておきましょう。隣の家との共有物だった場合は隣の家の許可をとってから塗装してください。ブロック塀の上面を塗りたい場合も、隣の家の許可を得ておき、塗らない場合は養生してから塗装することをおすすめします。
7.ブロック塀の塗装を業者に依頼した方がいい場合は?
ブロック塀を塗装する際に業者に依頼するメリットは、カラーバリエーションや種類が豊富な塗料に塗装できる、模様やペイントなどのおしゃれな仕上げが依頼できる、面積が広い場合や仕上がりを美しくしたい場合に最適など、プロの業者に頼むとメリットはたくさんあります。
一方で、業者に依頼すると自分で塗る場合に比べてコストがかかるデメリットもあります。ブロック塀を自分で塗装してみたけど上手くいかない方や、最初からブロック塀を綺麗に塗りたい方、オシャレなブロック塀にしたい方は業者に依頼することをおすすめします。
8.まとめ
今回はブロック塀の塗装のやり方は?塗装はやったほうがいい?を紹介しました。
ブロック塀の塗装のメリットや塗り方を知っておくことで、庭先をオシャレに変えられますし、コケやカビを防止することができます。
ブロック塀を業者に依頼した方がいい場合は面積が広い場合や仕上がりを美しくしたい場合におすすめで、ブロック塀の塗装は外構工事専門業者へ依頼することがおすすめです。
必ずしも優良業者に当たるとは限りません、悪徳業者も存在するので慎重に業者選びを行う必要があります。今ではお客様の声をダイレクトに見れる口コミを参考にしてみてください。
筆者:外構工事職人歴20年 石川公宣