ウッドデッキを作ってみたいけど、実際はどうなのか分からないとお悩みの方もいらっしゃると思います。ウッドデッキのメリットやデメリット、業者に依頼した方がいいか気になります。そこで、今回は憧れのウッドデッキについて知りたい!業者に依頼した方がいい?を紹介していきます。
この記事を読んで、ウッドデッキについて理解し役立てて下さい。
目次
1.ウッドデッキとは?
ウッドデッキとは、木材や木材と樹脂を混ぜ合わせた合成木材などで作られた屋外に設置される木製のテラスのことです。ウッドデッキは家と庭の間に設置され、家からウッドデッキへつなぐ部分を、家の高さとウッドデッキの高さで同じ高さにする必要があります。
その際に木材の下に土台となる部分を設置して家の高さと合わせるように平らに設置される構造がウッド(木)デッキ(平らな部分)です。 ウッドデッキは外構の一部として扱われ、設置する場合はDIYで自作したり業者に依頼するのが一般的です。
2.ウッドデッキの使い方
次はウッドデッキの使い方を紹介していきます。ウッドデッキの使い方として、家族だんらんのスペースが増える、遊び場が増えるなどが挙げられます。それぞれ詳しく見ていきましょう。
2-1.家族団らんの機会が増える
ウッドデッキはその上で食事をしたり、バーベキューなどをすることもできます。 ウッドデッキは家と繋がっており、窓を開ければ材料や道具をウッドデッキして用意できます。
食べ終わった後の片付けも、ウッドデッキから部屋まで運び安く便利です。 バーベキューはコンロを広げて炭火でバーベキューをしたり、家から電源を持ってきてホットプレートで焼き肉もできます。
また、揚げ物などの油を使う調理も、屋外であればあとの片づけや処理を気にせずに楽しめます。ウッドデッキで食事をすると家で食べる時と雰囲気が違いますし、子どもだけでなく大人も楽しく食事ができ、家族団らんの機会が増えます。
2-2.ガーデニングやDIYなど趣味も楽しめる
ウッドデッキはガーデニングやDIYなどの趣味も楽しめます。ガーデニングもウッドデッキの上で行えば、作業中に土がこぼれ落ちても、気にすることなく作業を進められますし、屋外なので水やりもしやすいです。
またDIYが趣味で、棚や机などを作る場合も、木くずが出ても気にしなくて済みますし、ノコギリを使う場合や塗装をする場合も作業台として使えます。
屋外のスペースで作業が出来るので、汚れやゴミなどを気にすることなく趣味を楽しむことができます。
2-3.ペットやお子様の遊び場になる
ウッドデッキの上で子どもに外遊びをさせることもできます。ウッドデッキにビニールプールを広げて子どもを遊ばせ、裸足で土を歩かずに、家に入れることができます。
プール以外にも粘土やお絵描き、書道で床が汚れることを心配する必要がありません。 また、ペットを外で遊ばせる場合は芝生だとダニやノミなど虫が付きやすく、土の庭だと足の汚れを拭き取る必要がありますが、ウッドデッキであれば虫は付きませんし、泥で汚れることもありません。
2-4.物干しスペースにもなる
ウッドデッキが設置される場所は日当たりと風通しが良い場所となるため、洗濯物を干す場所として最適です。
家と繋がっているウッドデッキで洗濯物を干すと、わざわざ二階のベランダなどまで洗濯物を運ぶ手間が省けます。
もし突然の雨に見舞われても、洗濯物をすぐ取り込めますし、家の中に退避させることもできます。
3.ウッドデッキのデメリット
次はウッドデッキのデメリットも紹介していきます。ウッドデッキのデメリットとして、日々のお手入れが必要なことや定期的なメンテナンスが必要なことなどが挙げられます。それぞれ詳しく見ていきましょう。
3-1.日々のお手入れが必要
ウッドデッキは基本的に雨や風にさらされているため、雨や風だけでなく太陽からの熱や砂ぼこりなどの外的要因により、月日が経つと劣化しやすくなります。ウッドデッキの劣化を防ぐために普段から汚れを洗い流したり、雨水を拭き取ったりするなどの手入れが必要となります。
3-2.定期的なメンテナンスが必要
ウッドデッキを綺麗な状態で維持するためには、定期的なメンテナンスが必要となります。特に天然木材を使用して設置されたウッドデッキは、汚れを放置しおくとひび割れなどのトラブルの原因となったり、木材を腐らせてしまう恐れがあります。天然木材の場合はウッドデッキの汚れを落として塗装したりすると、コストがかかってしまいます。人工木材の場合でも汚れを落とさないと劣化が早まりますので、ウッドデッキには定期的なメンテナンスが必要です。
3-3.のら猫の寝床になる、害虫が集まる
ウッドデッキは日当たりが良い場所に設置されていますので、のら猫の寝床となりやすいです。気づけば猫の寝床となっていて、猫が捕まえてきた動物の死骸や糞などが放置されていることもあります。また、天然木材で出来ているウッドデッキはシロアリの被害が出てしまうリスクがあったり、ウッドデッキの裏に蜂の巣が作られるなどのトラブルもあります。
4.ウッドデッキはどれくらい費用が掛かる?
ウッドデッキの価格は使う素材、ウッドデッキの広さ、構造で変動してきます。ウッドデッキを業者に依頼する場合は材料費のほかに人件費や設計費などもかかります。 専門業者にウッドデッキを依頼する場合の最も多い施工例としては、自宅に10平方メートルぐらいのウッドデッキを設けるケースが多く、施工日数が2日から4日ぐらい、施工費用は大体30万円から50万円とかかります。マンションのバルコニーにウッドデッキを設置するケースは木材の量が少ないので、施工日数が1日から2日ほど、10万円から30万円程度で済みます。
ウッドデッキの基本的な工事だけでこれだけかかり、さらにウッドデッキを広げたり、目隠しのフェンスなどを設置したり、夏の日差しを避けるためのパーゴラを設置すると50万円から70万円かかります。
ウッドデッキの基礎的工事だけでいいのか、オプションの設備をつけるかで価格帯は大きく変動しますので、まずは自分がウッドデッキに何を求めるのか、なぜ設置したいのかを考慮して工事かかる費用と比較しながら検討していきましょう。
5.ウッドデッキにおすすめの素材
ウッドデッキにおすすめの素材として、天然木と人工木の2種類あります。それぞれ詳しく見ていきましょう。
5-1.天然木は加工しやすい
天然木でつくられたウッドデッキは人気があります。天然木でウッドデッキを作るのに向いているのは家や庭の形状に合わせてウッドデッキを作りたい場合です。
家の形状に凹凸がある場合や、ウッドデッキと外壁が斜めで接触したりする部分がある場合は加工しやすい天然木でウッドデッキを作ると理想のウッドデッキになりやすいです。 他にも、庭に樹木が植えられていたり、建物が木造づくりだと天然木を使うことで、家や庭と調和した自然らしさを演出できます。
5-2.人工木は人体に優しい
人口木で作られたウッドデッキも最近増えています。人工木は「樹脂木」とも呼ばれ、天然プラスチックと木粉を混ぜ合わせて成型された木材です。人工木のいいところはシロアリなどの害虫にも強い作りとなっており、人工木を使えば虫よけの処理をする必要が無くなる点です。他にも、人工木は湿気に強く腐りにくいために防腐剤を必要としません。
このような特徴から、人工木は素材が人体に優しいために子どもやペットが居る家庭では安心して使える素材です。
人工木の価格は天然木に比べると安く済みますし。色合いもバリエーション豊かとなっています。人工木でウッドデッキを作ると見た目が気になるところですが、ひと昔前は一目見ただけで人工木と分かる作りの物が多かったのですが、最近は技術の進歩が著しく一目では天然木との区別が付きにくくなりました。
6.DIYでウッドデッキを作る時の注意点は?
DIYでウッドデッキを作る時の注意点として、広さを考慮したり、屋根・ひさしを付けるかどうかが挙げられます。それぞれ詳しく見ていきましょう。
注意点①
ウッドデッキを作る際は広さをどれくらいにするか検討する必要があります。ウッドデッキを広くすればするほど、それだけ費用が掛かりますし、目的もなく広いウッドデッキを作ってもあとから後悔するリスクがあります。どんな理由でウッドデッキを作りたいのかを考え、予算を比較しながら広さを検討していきましょう。
注意点②
ウッドデッキに屋根やひさしをつけるかも検討していきます。ウッドデッキに屋根やひさしがあれば、暑い夏でも日差しをよけられるために快適に過ごせますし、ウッドデッキに雨、雪が直接あたらずに木材が雨風にさらされずに劣化しにくいメリットもあります。一方で、冬はウッドデッキのひさしが障害物となり、リビングへ日差しが入らずに室内の温度が上がらないデメリットもあります。他にも、ウッドデッキの屋根は掃除や手入れがしづらい、設置やメンテナンスに費用がかかることも検討すべきポイントです。
7.ウッドデッキを業者に依頼した方がいい場合は?
ウッドデッキを業者に依頼した方がいい場合はDIYの経験がない、大きなウッドデッキを設置したい、プロに任せたい、短期で作りたい、地面の下処理も行いたい、などの場合は業者に依頼するのがおすすめです。
業者に依頼する際の施工費用は1平方メートルあたり約25,000〜30,000円、ウッドデッキ解体を業者に依頼した場合は30,000~100,000円、自分で解体した場合は10,000~30,000円が相場です。
お金が多少かかっても、本格的で丈夫なウッドデッキを作りたいと考えている方は是非、業者に依頼して仕上がりの良いウッドデッキを作っていきましょう。
8.まとめ
今回は憧れのウッドデッキについて知りたい!を紹介してきました。
ウッドデッキを設置する目的を明確にすることで、費用が変動し、ウッドデッキ以外にも必要なオプションも異なります。
本格的で丈夫なウッドデッキを作りたい場合は専門業者に依頼するのがおすすめです。
中には悪徳業者も存在するので、昨今では口コミ等を参考に業者選びをする方が増えています。実際に施工完了しているお客様が実際に投稿している為参考になります。
筆者:外構工事職人歴20年 石川公宣