外構工事における駐車場コンクリートの適正な価格と施工内容

土間コンクリート

外構(エクステリア)工事で駐車場を造るとき、まずは「価格」が気になるところです。購買経験がないため、おおよその値段ですらわからないからです。

ただ、工事費用だけを意識して業者を探してしまうと、手抜き工事をされてしまう可能性があります。エクステリア業者の中には、安く工事を請け負って利益を出すために人件費を減らしたり、粗悪な材料を使ったりする会社が多く存在するからです。

「駐車場コンクリート工事」と言っても、単純にコンクリートを、流し込んで平に成形するだけではありません。これを行うための、下準備が必要となります。施工業者が下処理をしっかり行うかどうかで、仕上がりが決定してしまうのです。

つまり、職人が手抜き工事をしたり知識不足であったりすると、欠陥工事の駐車場が、完成してしまうということです。そのため、安すぎる業者には「理由がある」と考えてください。

実際に、周り近所などで駐車場のコンクリートにひび割れや陥没、水が溜まっている場所をご覧になったことがあるはずです。実は、この原因は、施工業者の手抜き工事が最大の原因であるといえます。

そのため、逆を言えば、下準備が適切であれば、欠陥工事になる可能性を最小限に防ぐことができます。

しかし、これを実現するためには、正しい工事をしてくれる優良業者に出会わなければいけません。

そこでこのページでは、駐車場のコンクリート適正価格の求め方を紹介します。そのためには、適切な施工方法をしり、どの作業にどれだけの金額が必要なのかを把握しなければいけません。そのため、同時に正しい施工手順も公開します。

これを学ぶことで、工事内容以上の過剰なお支払い、低価格重視の欠陥工事に結びついてきます。あなた工事に対する知識を養う事により、正しい工事はもちろん、適正価格にて工事ができることに貢献できれば幸いです。

1.適切な施工(作業手順)

まず、駐車場のコンクリート工事の適切な施工手順を紹介します。作業工程を知ることで、なぜ工事費用は高いのかが明確になるからです。

また、正しい手順で作業をしなければ、ひび割れたり水がたまったりする原因になってしまいます。以下で解説する工程は質の高いコンクリート工事を行うためには必須であると考えてください。

1-1 機械による高さだし:水の溜まりを防ぐ

測量

はじめにオートレベルでの駐車場の高さ、勾配を決めていきます。オートレベルとは、正確な高さを出すために使用する測量機器のことを指します。

オートレベルを使用することによって、施工する場所に勾配(こうばい)をつけることができます。

勾配とは、たとえば駐車場の奥より手前側(道路側)に雨水を排出するための傾斜のことです。

この勾配が不十分な場合、駐車場に水が溜まり、滑りやすくなって転倒等の危険が生じます。特に、お子様や、ご年配の方がいるご家庭は注意が必要です。

そこで、水が流れる勾配をつくり、水たまりができないようにします。このとき、一般的な勾配は2~3パーセント(1mで2-3cm)です。

本来であれば、施工業者さんとの入念な打ち合わせが必要です。

ただ、ほとんどのケースが施工業者さんは独自で決めてしまいます。これでは十分な水勾配がとれているかどうかがわからないため、必ず事前に勾配の有無を確認しましょう。

1-2. 重機による鋤取り、残土処分・採石転圧(陥没、ひび割れ防止)

掘削ユンボ

駐車場を新設する敷地のほとんどは、土の状態であるケスが多いです。その場所にコンクリートを打設(だせつ:流し込むこと)するため

重機(ユンボ)により、コンクリートと下地材になる採石の厚み分の土を取り除く必要があります。

基本的には、コンクリートは10cm、採石が(下地材)10cmの合計20cmの厚み分の土を搬出することになります。

たとえば、10m×10mのスペースにコンクリートを流し込む場合、「10m×10m×0.2m=20㎥(りゅうべい)もの余分な土が発生するということです。

このとき、「コンクリートの分だけ取り除けばよいのでは?」と考える人がいますが、これでは不十分です。冒頭で述べた通り、下処理となる下地材がしっかりしていなければ、コンクリートはひび割れたり水が溜まったりしてしまうからです。

極端な話、すべての構造物は下地で全てが決まるといっても過言ではありません。そのため、コンクリートと下地材を入れる20cmの厚み分の土を搬出するのが一般的です。

1-2-1.採石(下地材)の必要要素

採石転圧

土を取り除いた後は、施工した場所は、まだ土の常態です、このままでは柔らかいため、採石を敷き、プレート(転圧機)によりコンクリートの下地となる箇所の強度を高めます。

コンクリートが硬いとはいっても、柔らかい場所にコンクリートを打設してしまうとひび割れや陥没などの原因になります。このようなリスクを防ぐために、必ず砕石を敷き均し、強固な下地を作るのです。

 

1-3.伸縮目地を入れる(ひび割れ防止)

 

伸縮目地

コンクリートを打設する際は、必要に応じて、伸縮目地を施工します。伸縮目地とは、コンクリートが熱膨張したり地震で揺れが発生したりした際に割れずらくしてくれる役割を果たす建材の事です。

コンクリートの性質として、非常に硬いことをご存知かと思います。ただ硬いがゆえに、地震などの揺れで割れてしまうため、揺れのエネルギーを逃がすために伸縮目地を施工します。

コンクリートに加わる力を分散しなければ大きなひびが入る可能性が高くなるからです。

クラック

中には、予算削減のため、伸縮目地を施工しない工事が多々あります。

しかし5・6年後には、ひび割れなどの差が出てくるため施工業者さんと相談して必ず伸縮目地を入れてもらうようにしましょう。

1-4.ワイヤーメッシュを入れる

ワイヤーメッシュ材料

コンクリートの駐車場には、車両などの重さ1トン以上の負荷が、かかります

それゆえ、それに耐えるうるだけの強度が不可欠となります。

コンクリート自体は、非常に硬いですが、お菓子のビスケットを想像してください。ビスケットにある程度の負荷をかけると、バリッと割れます。

これと同じように、コンクリート駐車場には、車がのるなどして荷重がかかると、ビスケット同様、割れが生じます。そこで、割れを防ぐために、ワイヤーメッシュを施工します。

このとき、ワイヤーメッシュの施工に対して気を付けなければいけない事が1つあります。

ワイヤーメッシュには、太いもの(5.5mm)細いもの(2mm)の2種類あります。駐車場に使用する場合、前者の太いワイヤーメッシュを使用するのが一般的です。

ただ、予算を抑えるために、建売業者や悪徳外構業者の場合、細いワイヤーメッシュを使用しているのを頻繁に目撃します。

しかし、これでは施工後5~6年で、ひびが入る可能性が高いため、駐車場では太いワイヤーメッシュを使用してください。

1-5.養生

 

養生

コンクリートを打設する際、どんなに気を付けていても、生コンが飛び散り、外壁やサッシ、窓などに付着してしまいます。

後日、掃除しても落ちきれません。新しいものを作るのに周りを汚してしまっては、本末転倒です。

そこで、周辺を汚さないように、養生(ようじょう)をします。養生とは、コンクリートの飛び散りによる汚れに対し、外壁やサッシ、窓などに、ビニールやテープなどを使用して汚くなるのを防ぐ作業のことです。

ただ、ほとんどの外構業者は、養生をしていません。手間(コスト)がかかるからです。しかし、これを行わなければ仕上がりに雲泥の差が生じるため、必ず養生を要望しましょう。

1-6.コンクリートの打設

ここまでの準備が整ったあとに、ようやくコンクリートを流し込みます。

ただし、コンクリートを打設する際、2つの注意点があります。それは、以下になります。

1.ワイヤーメッシュがコンクリートの中心に来ているか

2.何回均すか

順番に解説します。

1-6-1ワイヤーメッシュがコンクリートの中心に来ているか。

ワイヤーメッシュ

先に解説した通り、ワイヤーメッシュは駐車場コンクリートの強度を上げるために使用します。

ただ、採石(下地)の上に置いたままコンクリートを打設しても無意味です。人間の骨と同じように、中心となる部分になければ効果を発揮しないからです。

もし、骨が皮膚のすれすれにあった場合、力がかかる場所によっては簡単に骨折してしまうことでしょう。これと同じように、コンクリートの骨組みとなるワイヤーメッシュワイヤーメッシュも必ず真ん中に来るように設置しなければいけないのです。

基本的には、コンクリートの厚みは、10cmです。その中心となるため下地から5cmの所まで、浮かせる、もしくは、あらかじめ上げておく必要が不可欠となります。

それを怠ると、コンクリートに充分な強度が出ないため、ひび割れなどの原因になります。

ただ、多くの業者はこの作業を面倒くさがって行いません。これが原因で、ひび割れることも多いのです。

ただ、コンクリートを流し込んでしまったあとは、ワイヤーメッシュの位置の確認ができません。

メッシュ+生コン

 

そこで施工業者への施工写真の提出を要望するか、あるいは現場に立ち会うことで確認できるようにしておくことをお勧めします。

1-6-2.コンクリートを、何回均すか?

土間均し

コンクリートの最終的な仕上げは、技術を持った職人さんが、左官鏝(さかんこて)などで均す作業できまります。これはコンクリートを撫でる(均す)回数で決まるため、業者によって大きな差が生じます。基本的には、最低でも3回の作業が必要です。

たとえば、以下のような流れです。

まずに、コンクリートミキサー車から、施工箇所へ、生コンクリートを流していき、ある程度、成形していきます。

次に、ある程度コンクリートが硬くなったら、2回目の均しの作業になり、この段階で、成形作業の完成度を上げていきます。具体的には勾配などを確認する作業です。

更に、コンクリートが硬くなったのを見計らって、仕上げの作業に入り、コテ(コンクリートを平にする道具)の後を消していき、完成となります。

ただ、職人にとってコンクリートを均す作業は重労働であるため、2回の均し作業で、終了する外構業者が多いのが現実です。

しかし、このたった1回の均す回数で仕上がりにかなりの差が生じます。どんなに技術のある職人でも、生コンクリートの性質上、2回の均し作業では、完璧な施工は絶対に不可能なのです。

2回の均し作業で終了した場合、コテの後が残り、見た目が汚いです。又、雨水が駐車場に溜まりやすく、滑って転倒の危険性が高くなります。

極端な話、コンクリートは、3回の均しとは限らず、4回.5回と均す作業の回数と比例して、綺麗に仕上がります。施工業者には、最低でも3回は均してもらう要望するようにしましょう。

2.適切な見積もりと価格

ここまで、施工内容と具体的な手順をお話してきました。この項では、見積書だけで悪徳業者と優良業者の見分け方を紹介していきます。

たとえ同等レベルの外構工事あっても、施工する業者によって見積もり金額が必ず異なります。

中には、圧倒的に安い金額を提出してくる業者もいますが、これには注意が必要です。

たとえば、契約後に着工となりますが、追加料金狙いの可能性があります。その際の料金は、かなり高価格のケースが多いです。このとき、契約をしたあとに、工事に手をつけているため、施主様に対して遠慮はありません。

また、工事金額が安すぎると、工事のスピードを早めなければ、採算が取れません。

ただ、悪徳業者は作業効率を上げるために、先に解説した工程を省いたり使用する材料の質を落としたりして利益を上げようとします。そのため、安く工事を依頼できたとしても、ひどい仕上がりになったり又、機能性などに悪影響を及ぼしたりする可能性が高くなるのです。

このような業者は数をこなして利益をだしているため、品質にはこだわらないのが特徴です。

一方、高価格過ぎても問題があります。

たとえば、実際にかかる工事代金が、100万円だとします。しかし、提出されたお見積書が150万円でそれで契約をした場合、差額の50万円多く支払っていることになります。

もし、適正価格で工事を行得た場合、差額の50万円で、カーポートやウッドデッキなど、理想に近づいた、外構工事ができるのではないでしょうか。

しかしながら、素人では安い高いの判断ができません。そこで、見積書で悪徳業者を判断できるように基準を解説していきます。

それとともに、駐車場コンクリート工事の適正価格の相場を公開します。

2-1.駐車場コンクリートの適正価格(1平米の相場)

ここまで、駐車場コンクリート工事の正しい施工内容を解説してきました。

その施工内容を含めた、適正金額(相場)を算出していきます。

そもそも、車1台分の駐車スペースの面積は、平均 1 5 m 2(へいべい:横幅×奥行)が一般的です。

横幅は 3 m(メートル)で、奥行は 5 mが一般的な駐車場寸法ですが、工事を行う場所によって、形や面積が異なります。

そこで、解りやすくするため、1m2ごとの単価を解説していきます。

1m2の相場を知ることで、ご自身で、工事個所の面積を図り、工事金額を算出することができます。

  • 重機による掘削の相場=施工面積1m2あたり ¥ 6 0 0円
  • 残土運搬処分の相場=施工面積1m2あたり ¥ 1. 9 0 0 円
  • 砕石敷き+ワイヤーメッシュ+コンクリート工事の相場=施工面積1m2あたり ¥ 6. 7 0 0 円

この3項目を合わせると1m2あたりの基本的な駐車場コンクリート工事費用相場は ¥ 9. 2 0 0 円となります。

このほかに、施工業者により、かなりの金額の差があるので、相場は算出しづらいですが、1回の工事で使用する重機費用(ユンボと回送費)¥ 3 0. 0 0 0 円前後と、コンクリートのひび割れを防ぐ伸縮目地 ¥ 5. 0 0 0 円をプラスします。

計算式は以下の通りです。

一般的な車1台分の駐車場コンクリートの工事費用は= 1 5 m2 × ¥ 9. 2 0 0 円 + 重機 ¥ 3 0. 0 0 0 円 + 伸縮目地 ¥ 5. 0 0 0 円 = ¥ 1 7 3. 0 0 0 円

つまり、車1台分の駐車場工事の工事価格は、 ¥ 1 7 3. 0 0 0 円ということです。

この価格は、きちんとした適正な工事を行うには、最低でも掛かる費用です。

そのため、この価格よりも、極端に安い価格を提出してきた業者には、注意が必要です。

なぜなら、コンクリート工事が完了した後は、コンクリートの下の部分は見えないので、いくらでも手抜き工事が出来ます。

仕事がほしいために、価格を安くして、採算が取れるように、手抜き工事を行っている悪質業者が多いからです。

2-2.項目「一式」の表記には要注意

お見積もり書の内容で、一式が多ければ多いほど危険です。内訳がわからないため、なににたいしてお金がかかっているのかを判断できないからです。

中には、少量工事(¥50.000-~¥100.000)の場合、ひとつずつ単価に当てはめて考えると割高になるため一式を用いて安く済ませることがあります。

しかし、ほとんどのケースが、見積もり金額を上げるために使用しているのが現実です。

この対処法としては、お見積書に何箇所、一式があるかを確認してください。1~2箇所程度であれば、適正である可能性があります。

もし、それ以上ある場合、業者に「なぜ1式なのでしょうか?」と尋なるようにしてください。その際、業者が納得のいく説明がなければ、工事は頼まないほうが無難です。お金を支払ってくれるお客様に対して、あまりにも不親切だからです。

逆を言えば、素人が普段見慣れない見積書を、わかりやすく説明してくれる業者であれば、安心して工事を依頼できる可能性が高いと考えてください。

2-3.残土量の確認

工事内容に駐車場コンクリートがある場合、8割方、残土処分費が記載されています。

実は、外構業者さんの半分以上が、残土量を上乗せして、見積もりを作成しているのが現実です。

施主様が、残土量(処分する土)の計算をしないのと、算出方法がわからないから足元を見ているからです。そのため、これはしっかりと確認しないと、処分をしていない残土の料金を施工業者にプレゼントをしていることになります。

これではもったいなさすぎるため、以下に残土の算出方法は記します。

計算方法は、㎡(駐車場の面積 縦×横)と土を排出する深さをかけ算するだけです。ようは、立方メートルの計算式です。(縦×横×深さ)

ただし、業者さんによって、土を排出する深さが異なるため、確認が必要です。

地方によっても異なりますが、残土処分費の平均価格は、運搬費込みで、「1㎥¥8.000-~¥110.00」を目安にしてください。

2-4.1番怖い、諸経費

お見積書の最後の項目に諸経費や現場管理費が必ずあると思います。諸経費とは、現場監督や営業等の交通費、事務手数料などの経費であると考えてください。

全体工事金額に対して、パーセント計算ですが、大手の業者さんになるほど高いです。おおよそ、工事費全体の10%~25%が一般的です。

例えば、工事金額200万円に対して諸経費が15%の場合、30万円もかかるということです。

ただ大手の場合、施主様が、お支払いになる諸経費などは、実際に工事をする下請け業者には0~7%位しか反映されていないのが現実です。残りのお金が何処へ行ってしまったのかというと大手企業の利益となっているのです。

これはどう考えても、もったいないです。そのため、諸経費という無駄なお金を支払わないためにも、施工業者さんへ諸経費の説明をよく聞いて、納得した上での契約が理想であるといえます。

2-5.中間マージンにも要注意

ハウスメーカーなどの大手企業の場合、工事金額に対して25%~40%位抜いています。実際の工事は下請け業者に丸投げしているため、全体工事金額の少なくとも30%は、利益としてお金をぬいているのです。

これに加え、下請け業者の利益分20%程度で考えると、実際にかかる工事金額の倍近く、施主様が負担していることになります。これに加えて諸経費が取られたら、ほとんどが手数料として消えている計算になります。

これはどう考えてももったいないため、できる限り自社施工をしている業者へ工事を依頼するのが賢明です。無駄なお金を支払わずに、責任をもってしっかりとした工事をしてくれるからです。

まとめ

いかがだったでしょうか。ひとえに駐車場工事といっても、多くの工程があり、さまざまなお金がかかることをご理解いただけたはずです。

外構工事は電化製品とは異なり、職人が現場で作り上げるものです。そのため、ここに情熱を持ち、お客様の立場になって考え、提案をしてくれる業者に工事を依頼しなければ良心的な価格で質の高い工事は望めないでしょう。

外構工事は業者で仕上がりが決定することはまちがいないため、慎重にを選ぶようにしましょう。そして、希望通りの素敵な庭を実現してください。

 

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