住宅の敷地内にカーポートを設置する際に、どのような役割があるのでしょうか??
カーポートにはさまざまな種類があり、役割もそれぞれです。
設置する際の敷地面積も決まっているのでカーポートによっては、自分好みのものが設置できないこともあります。
そこでこの記事では、カーポートを設置する際の役割はもちろん、カーポートの種類や費用について詳しく紹介します。
これを学ぶことにより、設置するカーポートを最大限に活用することができます。
目次
1.カーポートの役割!
車をカーポートのない状態でそのまま置いておくと、車が汚れてたり、傷がついてしまったりします。
お気に入りの愛車が汚れたり、掠っていないのに傷がついていたらとてもショックです。
中でも鳥の糞による汚れはとても残念です。
そのような被害から愛車を守るためにもカーポートは欠かせないアイテムです。
この項ではカーポートの役割を詳しく説明していきます。
1-1.直射日光・紫外線カット
光が車に当たると結晶や分子が共鳴振動をし熱エネルギーが発生します。
そのため、特に紫外線は塗装を徐々に破壊していき、はじめは目には見えませんが車が色あせていきます。
しかし、コーキング行うことで元の色に戻ると思っている人がいますが、極度の色あせ状態ではコーキングを行っても無意味なのです。
車のボディを守るためにも、日差しを遮るカーポートがとても効果的です。
1-2.自然災害から守る
車を汚したり、傷をつけたりする原因は自然災害です。
雨が降ってしまうと、洗車している車でもすぐに汚れてしまいます。また、冬の時期には雪が降るため車に積もっていると雪を下ろさないといけないためとても面倒です。
また、雹(ひょう)が降ってきた時の車へのダメージは大きいです。
雹(ひょう)が降ってくると車のボンネットが凹んだり、フロントガラスが割れたりと、とても被害が大きいです。
このような被害から車を守るためにもカーポートは欠かせません。
1-3.鳥の糞から守る
なんといっても鳥の糞は厄介です。
車の上に電線が張っていたり、鳥が飛んでいる最中に落とされたり、カーポートを設置していない場合では防ぐことはできません。
鳥の糞は、なかなか落としにくいので、洗車も大変です。
鳥の糞の一番の問題は、酸性なので車の塗装を痛め、最悪の場合、車のボディーをサビさせてしまいます。
そこでカーポートがあれば鳥の糞から車を守ることができるので、欠かせないアイテムといえます。
2.カーポートの種類と特徴
カーポートは、設置スペースや車の台数によってデザインが変わります。
耐久性もカーポートの種類によって異なってきます。
ここでは4種類のカーポートについて説明します。
2-1.片側支持タイプ
片側支持タイプのカーポートは、片側に集中して柱が立っているのでとても使い勝手がいいです。
限られている駐車スペース施工費用を最大限に活用することができます。
また掘削面積が少ないため施工費用も抑えることができるのでとてもリーズナブルです。
2-2.両側支持タイプ
両側支持タイプのカーポートは両サイドに柱が立っているので強風による揺れ耐久性が強くとてもしっかりしています。
カーポートの天井は比較的大きな重さに耐えることができるので、雪がよく降るような地域にはとても最適なものです。
2-3.側面支持タイプ
背面支持タイプのカーポートは駐車スペースの後ろに柱が立っているため、駐車がスムーズに行えます。
基本的なカーポートは柱が横に立っているので駐車する際、柱に当たらないように気にしてしまいます。
このカーポートは柱が後ろにあるので、柱を気にせず駐車を行えます。
2-4.Y合掌タイプ
Y合掌タイプのカーポートは中央に柱をまとめて設置しています。
このタイプは車2台分の駐車が可能です。
自分の好みに合わせてカーポートを選ぶことができます。
3.カーポートの正しい工事
カーポートは車を様々な被害から守るためにあります。
しかし、カーポートの工事が正しいものでないと、カーポート自体が車を傷つける原因になります。
カーポートを設置する際の基礎工事で手抜きをしてしまうと、台風や強風で傾いたり倒れたりします。
ここでは、適正な役割を果たすカーポート工事と、その基礎工事について説明します。
3-1.カーポートの命ともいえる正しい基礎工事
カーポートを設置するにあたって基礎工事はとても大切な作業です。
設置する場所によって工事内容は異なりますが基本的には次の通りです。
まず初めにカーポート柱を設置する箇所を約60cm掘って柱を立てる穴をつくります。
次に掘って作った穴の底に路盤材(砕石)を敷き詰め転圧して固め強固な下地を施行します。
ここで大切なのが路盤材を用いて強固な下地を作ることがカーポート工事で1番重要な作業になります。
なぜなら、下地作りに不備があると、カーポートが傾いたり、台風時に壊れたりする原因になるからです。
ほとんどの施工業者がこの下地作りを軽視して、この作業を省いているのが多いので工事を注文する際は、施工業者ときちんと打ち合わせをしなければなりません。
次に穴に柱を立てる作業になります。
ここで重要なのが柱を固める際にコンクリートを使用します。
コンクリートとは、砂とセメントと砂利と水を定められた割合で混ぜ合わせた物のことを指します。
ところが施工業者の中には、砂とセメントと水のみを混ぜ合わせたモルタル(砂利が入ってない)を使用している施工業者が多くいます。
砂利入のコンクリートと砂利なしのモルタルでは、柱を固める際の強度にかなりの差が生じます。
必ず砂利入りのコンクリートを使用してください。
では、なぜ路盤材を使用した下地作りや砂利を入れないモルタル(コンクリートもどき)を使用した手抜き工事が多いのかを解説します。
カーポート工事の価格競走が進み、低価格を売りに工事の注文を受ける業者が圧倒的に増えています。
さらに職人1で、1日に2基のカーポートを作る業者まで現れています。
つまり、工事費が安値なためスピード重視の工事をして細かいところまで手が回らないので、このような手抜き工事が頻繁に行われているのです。
目に見えないところや埋まってしまう所などが手抜き工事の対象となりやすいので、このような業者には注意が必要不可欠です。
3-2.基礎工事とカーポート組み立ての費用
片側支持タイプ(1台用)のカーポートの費用の相場を解説していきます。
まず、取り付けたいカーポートの定価金額を調べる必要があります。
ネットで商品カタログから定価金額を割り出します。
ここで重要なのがこれはあくまで定価であり、定価でカーポートを買う必要はありません。
施工業者により異なりますが定価の8掛け(80パーセント)から7掛け(70パーセントは)当たり前だと考えてください。
例えば、定価¥200.000円の8掛けの場合の計算式は、「200.000×0.8=160.000円」と言いた具合です。
そこに組み立て工事費用を加えるとカーポート工事全体の金額が割り出せます。
片側支柱タイプのカーポート組み立て費用の相場は55.000円です。
したがって、カーポート商品代160.000円+組み立て費用55.000円=210.000円
カーポート工事費込みの金額相場は210.000円となります。(施行するカーポートによって変動します)
また、カーポートの仕様変更、オプション品を加えることで追加料金が発生します。
4.まとめ
いかがだったでしょうか。
ここまで、カーポートの役割と種類・カーポートの基礎工事について解説してきました。
カーポートにはいくつかのタイプがあり、自宅の駐車場スペースによって設置できるもの・できないものがあります。
カーポートは主に車に起こる被害を防いでくれるアイテムであり、カーポートを設置することで自分が大切にしている車をより大切にすることができます。
設置する際の基礎工事はとても大切な工程です。
手抜き工事が行われると、車への被害を与えるものに変わってしまいます。
そのようなことが起きないためにも、高品質な工事をなってくれる業者に工事を依頼することが大切です。
ここで紹介した事を参考にしていただき、安さだけで工事を依頼するのではなく、適正な工事内容にたいしての適正価格で工事ができれば幸いです。