どんな人でも、車を持ちたいとお考えであれば車を停める場所、つまり駐車場が絶対に必要です。
とくに戸建て住宅であれば、敷地内に車の台数分の駐車場を作らなけらばなりません。
そこで、駐車場の外構工事のプロにお願いをするというわけです。
今回は、駐車場の外構工事に関することを詳しくお話ししますので参考にしてみてください。
目次
1.そもそも駐車場の外構工事とは?
外構工事とは簡単に言いますと、家の外側の工事を指します。
たとえば、駐車場をはじめ塀やフェンス、アプローチ、カーポート、庭など多岐にわたります。
そのなかでも、敷地の大半を占める重要な場所が駐車場です。
駐車場を作る際には、種類もたくさんあれば金額も異なるため、事前に知識として知っておくべきです。
2.外構工事の駐車場の種類について知っておこう!
駐車場の外構工事は、決してよく見るようなコンクリートや砂利だけではありません。
戸建てに利用される駐車場の外構工事がいくつかありますので、知っておきましょう。
2-1.芝生
戸建ての庭と言えば芝生ではないでしょうか。
芝生の緑があるだけで、外構のイメージがガラリと変わります。
ですが、芝生は掃除が大変という大きなデメリットがあります。
芝生の間にはホコリや砂が大量に入り込みますし、芝生そのものも抜けてしまい、駐車場の見栄えが悪くなってしまうものです。
また、芝生の上に車が乗ることで、芝生そのものがつぶれてしまいますし、光をさえぎってしまい枯れてしまいます。
芝生は見た目がキレイかもしれませんが、取扱いが非常に難しいと言えます。
2-2砂利
街のいたるところにある月極駐車場を見ると、地面が砂利というケースをよく見かけられるはずです。
砂利は施工が簡単なこともあり、費用は安めという特徴があります。
将来的に砂利を撤去したい場合も、簡単に取り払うことができるため、撤去費用も安くなります。
ですが、砂利は石でもありますので、石そのものが何かの拍子で跳ねてしまい車を傷つけてしまうことがあります。
また、不安定なクツを履いている場合は砂利の上で歩行がしづらい場合があります。
2-3.アスファルト
アスファルトと言えば誰もが知っているであろう、どこの道路にも舗装されているあの黒色のものです。
アスファルトは、工事期間が短く汚れが目立たないため、一般の道路によく使われている傾向があります。
ですが、戸建て住宅で駐車場の外構工事をする場合は、アスファルトの色が黒いので、庭全体が暗くなってしまうというデメリットがあります。
また、夏場はアスファルトが強烈な熱をもってしまうため、今まで以上に暑い日々を過ごさなければなりません。
2-4.コンクリート
駐車場の外構工事で、もっともおすすめなのがコンクリートです。
コンクリートは、アスファルトと比較しても色が白く明るいため、非常に見栄えが良いというメリットがあります。
また、色が白ということもあり夏場は熱をもちにくいため、普段と同じような快適な日々を過ごせます。
ただし、完全に硬化するまでに時間がかかるのと、雨の日はすこし滑りやすくなっているため要注意です。
2-5.何もしない
あまり選択肢としてはないかもしれませんが、何もしないという方法もあります。
この場合はまったく費用がかかりませんが、それ以上に見栄えが悪くなりますし、何より車や住人、道路などを汚してしまうため、おすすめはしません。
せっかくのお住まいですから、見栄えも機能性もよくしたいと思うものです。
3.外構工事の価格・値段の目安について【駐車場】
駐車場の外構工事をお願いしたいとなった場合、いちばん最初に気になることと言えば値段ではないでしょうか。
ですから、事前にある程度の値段を知っておけば安心して業者に相談できるはずです。
外構工事業者によっても異なりますが、コンクリートを舗装した場合、1平方メートルあたり11,000円程度が相場となっています。
この1平方メートルの金額には、掘削作業や残土処分費、採石代なども含まれています。
つまり、この1平方メートルあたりの金額と、駐車場の広さによって金額が変わるというわけです。
駐車場1台分の広さがおよそ17平方メートルと仮定した場合、外構工事の料金は
11,000円×17平方メートル=187,000円となります。
あくまで金額は目安であり、工事をする場所の環境により異なるので、施工業者に問い合わせて正しい見積もりをしてもらいましょう。
4.駐車場の外構工事を少しでも安くおさえるためにやるべきこと
駐車場をキレイにしてもらいたいけれど、できれば少しでも安くしてほしい、と思うのは誰もが思うことではないでしょうか。
もちろん、工夫次第で少しでも安くなる方法はあります。
4-1.タイヤが通る場所だけを施工
基本的に駐車場と言えば、駐車する全面にコンクリートを流し込むイメージをもたれているはずです。
当然、コンクリートを使った分だけ費用が高くなるというわけです。
上記の写真のように、車のタイヤが乗る部分だけを施工してみてはいかがでしょうか。
なぜなら、タイヤ以外は道路に密着しないからです。
タイヤが通らない部分は、コンクリートの施工をしないため、その分の費用をおさえられます。
4-2.できるところは自分でDIYをする
何でもそうですが、すべてを業者にお願いするとその分の費用が高くなってしまうのは想像にたやすいことでしょう。
でしたら、自分たちでできることはなるべくDIYをすればいいというわけです。
たとえば、完成後に車止めを自分でDIYをするという方法があります。
4-3.優良業者に見積もりをとる
口コミやレビューを調べて、ご利用者の満足度が高い業者を優良業者といいます。
外構工事は業者によって値段が変わってきます。
安く見積もりを出して、工事の注文を取っている業者が頻繁に存在します。
その為、安かろう悪かろうが多くなってきています。
工事費が安いからと言って、すぐに飛びついていけません。
あまりにも相場よりも安い施工業者には注意すべきです。
安い工事には理由があり、スピード重視や材料を少なく使用するなどの手抜き工事が多いため数年で壊れたり、破損したりと結果、損をする可能性があるということです。
きちんと工事をする会社は高いイメージがありますが、そんなことはありません。しっかりとした工事にかかる費用しか頂いてません。
その為、口コミやお客様の満足度が高いのです。
当然、手抜き工事なんて誰も望んでいませんので、適正価格の優良業者を選ぶといいでしょう。
5.外構工事で失敗しないためにやるべきこと
これから駐車場の外構工事をお願いしたい場合に気になることと言えば、失敗しないかどうかです。
プロに任せれば問題ないかもしれませんが、自分が思っていたものと違うものが完成した場合はショックを受けてしまいます。
ある程度失敗例を考えて、事前に対策しておきましょう。
5-1.駐車場が狭い
せっかくキレイな駐車場が完成したのに、あまりの狭さに駐車や発進が難しくなってしまうことがあります。
それゆえ駐車場を作る場合は、広さを考慮するようにしましょう。
5-2.雑草が生える
もし仮に、駐車場を砂利や何もしない状態にした場合、いずれは雑草が生えてきます。
それは、車や人が砂利道を移動すると、どんどん砂利が薄くなってくるからです。
砂利が薄くなったところから雑草が生えてくれば、見栄えが悪くなります。
ですから、今後のことを考えますと砂利ではなくコンクリートを選ぶようにしましょう。
5-3.水はけが悪い
やはり、駐車場を砂利や何もしない状態にした場合、非常に水はけが悪くなります。
結果的に、駐車場に水たまりができてしまい、車の乗り降りもしづらくなりますし、車も汚れてしまいます。
駐車場の外構工事で失敗しないためには、砂利ではなくコンクリートを選んでおけば安心と言えます。
外構工事の駐車場のまとめ
これから駐車場の工事をしたいと思ったときに、どういう種類があるのか、どれくらいの金額になるのかをイメージしづらかったはずです。
ですが、駐車場の種類をはじめ金額や失敗しないためにやるべきことを事前に知っておけば、理想の駐車場が完成することでしょう。
探し求めれば、外構時工事にお客様に立場になり、誇りをもって工事に取り組んでくれる施工業者に出会えるはずです。
筆者:外構工事職人歴20年 石川公宣