これからお住まいにフェンスを設置したいけれど、そうなかなか頻繁に行うものではないため、よく分からないとお考えの人は多いのではないでしょうか。
とくに、フェンスの種類に関して言えば、何種類があるのかも想像につかないはずです。
そこで今回は、フェンスの種類について解説していきますのでフェンス設置の際に役立ててください。
目次
1.フェンスの種類について
フェンスとひとくちに言っても、さまざまな種類が販売されています。
1-1.アルミ形状フェンス
フェンスのなかで、もっとも選ばれているものがアルミ形状フェンスです。
アルミ形状フェンスは、縦横ラインや網目模様などデザインが豊富なため、どんなエクステリアにも似合うという特徴があります。
また、門扉など周りのエクステリアと同じデザインにすることで、統一感のあるお住まいが実現します。
1-2.アルミ鋳物フェンス
アルミ鋳物フェンスは、洋風のお住まいによく利用されるという特徴があります。
鋳物と言っても、あまりピンとこないかもしれません。
鋳物はお寺の鐘と言えば、想像できるのではないでしょうか。
アルミ鋳物フェンスはデザイン性に優れ、圧倒的な存在感と重量感をかもしだしているため、洋風のお住まいにピッタリです。
お住まいに高級感をだしたい、とのことであればアルミ鋳物フェンスはおすすめです。
1-3.スチールフェンス
フェンスのなかでも比較的安価なものが、スチールフェンスです。
スチールフェンスは、目隠し機能で見ればかなり劣りますが、境界線を作るという意味では最低限のことをしてくれます。
また、スチールフェンスは目隠し機能がないかわりに開放感を感じられるため、お住まいが狭いのは嫌、という人におすすめです。
1-4.樹脂系フェンス
樹脂を利用したフェンスも人気があります。
本物の木のような見た目のため、フェンスからもぬくもりを感じられます。
耐久性はそこまで高くはありませんが、見た目重視でフェンスをお考えなら樹脂系はおすすめと言えます。
2.初心者必見!フェンスを設置する理由
なんとなくフェンスを設置したい。そう考えている人は多いはずです。
ですが、フェンスを設置する理由を知っておけば、より理想的なものが完成することでしょう。
2-1.プライバシーを確保できる
フェンスを設置する最大の理由に、プライバシーの確保があげられます。
日本の住まいは、隣同士の距離がとても近いためプライバシーの確保をしなければなりません。
場所によっては、隣同士の境界線の距離が100cmにも満たないことがあるからです。
ご近所と仲が良くても、できれば境界線は作りたいと思うものです。
どんな形のフェンスであれ、設置をすれば境界線を作りプライバシーを確保してくれます。
2-2.防犯に効果的
フェンスは、プライバシーを守ってくれるだけのものではありません。
フェンスは防犯にも効果的と言えます。
たとえば、フェンスがないまっさらなエクステリアと、フェンスがあるエクステリアでは、どちらが第三者に侵入されやすいでしょうか。
答えは、フェンスがないエクステリアです。
フェンスがなければ、さえぎるものが一切ないため、悪い人であれば容易に自宅敷地内に侵入します。
2-3.エクステリア全体がオシャレに見える
フェンスはデザインがかなり豊富なため、選びかたによってはお住まい全体がオシャレに見えるというメリットがあります。
たとえばアルミ鋳物フェンスや樹脂系フェンスであれば、デザイン重視が多いため、設置するだけでもオシャレ度は桁違いです。
3.初心者必見!フェンスの選びかた
もし、これからフェンスの設置を検討している場合、どういうことに気をつけて選ぶべきなのでしょうか。
この章では、選ぶ際のポイントを紹介します。
3-1.フェンスの種類を考える
まずは、フェンスの種類を考えるべきだと言えます。
基本的には、アルミ形状フェンス、アルミ鋳物フェンス、スチールフェンス、樹脂系フェンスのなかから選びましょう。
価格重視であればスチールフェンスですし、プライバシー確保のためならアルミ形状フェンスを選ばれることをおすすめします。
3-2.設置する高さを考える
プライバシーを確保したいからと言って、かなり高さのあるフェンスを設置するのはよくありません。
たとえば、極端な例かもしれませんがフェンスの高さを10mにした場合どういうことが考えられますでしょうか。
まず、周りとの協調性がまったくなくなり、違和感でしかありません。
また、フェンスが高ければ高いほど日当たりが最悪になり、常にジメジメした日々を過ごすこととなります。
プライバシーを確保したいのは当然ですが、適度な高さのフェンスを選ぶようにしましょう。
3-3.置範囲を考える
フェンスは、境界線にすべて設置すればいいというわけではありません。
境界線すべてに設置すると、防犯性は高まりますが逆に狭さを感じられます。
対して必要な箇所だけに設置すると、程よく広さを感じられ防犯にも効果的だと言えます。
もちろん、お住まいによってフェンスの範囲は異なりますので、ベストなものを選びましょう。
4.フェンスの種類で注意しなければならないこと
もし、フェンスを設置する際に種類以外で注意しなければいけないことがあります。
事前に注意事項を知っておけば、満足度の高いエクステリアができあがるのではないでしょうか。
4-1.近隣と違和感のないフェンスを
まず、戸建て住宅であれば、かならず近隣住民のお住まいもあるはずです。
ですから、近隣と違和感のないようなフェンスを選ぶべきと言えます。
たとえば、まわりのフェンスがシルバーなのに、自分のお住まいだけ真っ赤にしてしまうと明らかに浮いてしまいます。
好きな色をフェンスにしたい気持ちはあるかもしれませんが、まわりのことをも考えて選ぶようにしましょう。
4-2.フェンスが高すぎても低すぎてもダメ
フェンスが高すぎますと、日当たりが悪くなりますし、低すぎると防犯性に影響を及ぼしてしまいます。
ですから、適度な高さのフェンスを選ぶべきと言えます。
適度な高さのフェンスであれば、ストレスを感じません。
4-3.風通しを考慮する
強固なフェンスであれば防犯もプライバシーも確保できますが、それですと風通しの悪いお住まいになってしまいます。
長くそこに住むのであれば、風通しの良し悪しを気にしなければなりません。
ですから、フェンスを選ぶ際には風通しを考えるようにしましょう。
4-4.費用で考える
フェンスにはたくさんの種類がありますが、それぞれ費用が異なります。
たくさん費用を使えれば良いですが、すべてがすべてそうはいきません。
フェンスによっては安価なものもあれば、高価なものもあるため予算にあったフェンスを選ぶべきではないでしょうか。
4-5.境界線に注意
フェンスを設置する場合、事前に境界線を確認しなければなりません。
なぜなら、境界線を超えて施工してしまった場合、確実に隣人とトラブルになるからです。
長く住む以上、近隣住民とのトラブルは避けたいものです。
ですから、フェンスを設置する前にはしっかり境界線を確認しておくようにしましょう。
5.まとめ
はじめてフェンスを選ぶ場合、種類はたくさんあるため、非常に迷ってしまうものです。
ですが、最初から種類を知っておけば後悔のない選びかたができるようになります。
お住まいのフェンスを設置する際には、種類や目的をしっかり考え、ベストなものを選ぶようにしましょう。
そうすることで、快適な暮らしを手に入れることができます。
筆者:外構職人歴20年・石川公宣