フェンスを後付けしたいけど、問題ないか分からないとお悩みの方もいらっしゃると思います。
フェンスを後付けしても大丈夫か、業者に依頼した方がいいか気になります。そこで、今回はフェンスを後付けしても大丈夫?業者依頼やDIYのやり方を紹介していきます。この記事を読めば、フェンスの後付けについて詳しく知ることができますよ。
目次
1.フェンスを後付けしても大丈夫?
フェンスを後から設置することは、特に大きな問題はありません。むしろメリットになることがあります。
フェンスにはいくつか種類があり、その中に目隠しフェンスと呼ばれるものがあります。この目隠しフェンスを設置することで、家やお庭の様子を隠すことができます。また、外部からの視線を遮断することができるので防犯対策にも繫がります。
台風や悪天候の時は雨風をしのぐことができ、ペットを飼っている方は飛び出し防止の効果もあります。
家を建築する際にフェンスがついておらず、時間が経ってからフェンスを後付けしたいと考える方も居るでしょう。その場合は隣の家や道路の境界線でフェンスを取り付けても問題ないか確認してから、工事を始めるようにするとトラブルを避けられます。
2.フェンスを後付けする費用相場
次はフェンスを後付けする際の費用を紹介していきます。フェンスを後付けする際、費用相場は材料費と工事費用込みで施工幅1mあたり7000〜40000円程度となります。具体的な工事内容と費用の相場は以下の通りです。
支柱工事+組み立てが5000〜2万円/m ※フェンスの素材によって金額に変動あり。
コア抜き工事 5〜10万円 ※コア抜き工事とはブロック塀に後付けする場合、フェンスをつける柱をつけるためブロック塀に穴をくり抜く工事のことです。
20m前後の範囲で目隠しフェンスを取り付ける場合、フェンス本体の価格と工事費用をあわせて15〜60万円程となります。費用はあくまで目安であり、土地の地形が複雑で基礎工事が難しい場合や、工事をする場所のアクセスが悪く運搬が難しい場合は追加費用が発生することもあります。実際の費用がどれくらいかかるのか、まずは業者へ相談するのがおすすめです。
3.フェンスを後付けする施工方法
既存のブロック塀の上にフェンスを後付けする場合、強風や地震が原因で起きるフェンスの倒壊を防ぐために、フェンスの高さに配慮しなければなりません。
後付けするフェンスの高さが120cm以下、ブロック塀と目隠しフェンスをあわせた高さが220cm以下であればフェンスの後付けが施工できます。
フェンスの設置方法は、ブロックにフェンスを取り付ける柱を建てるための穴をくり抜く「コア抜き工事」を行ってフェンスを設置します。
ブロック塀が低い場合はブロックを積み増し、その上にフェンスを設置します。積み増す際にフェンスの柱を入れますので、ブロック塀が低い場合はコア抜きをする必要がありません。
4.目隠しフェンスを後付けする時の注意点
フェンスを後付けする時の注意点を紹介していきます。注意点として、圧迫感のあるデザインや高さになっていないか、耐久性はあるか、家のデザインとあっているか、日当たりや風通しは悪くないかが挙げられます。それぞれ詳しく見ていきます。
4-1.圧迫感のある高さになっていないか
フェンスを後付けする場合は高さに注意すべきです。
通常は地面からフェンス上部までの高さが約180cm程あると、外からの視線を遮断できますが、家族の身長によって適切なフェンスの高さが変わるので、フェンスがどれくらい高さが必要かを確認する必要があります。
家族の身長が高いからといって、あまりフェンスの高さを高くしてしまうと、外側からの圧迫感を与えてしまいます。
外側からどう見えているかも考慮しながら、フェンスの高さを決めましょう。
4-2.耐久性はあるか
フェンスは長期にわたって設置するため、フェンスに耐久性があるかも重要です。フェンスの素材によっては、すぐに劣化したり雨風に弱かったりする素材があります。
劣化に強く雨風に晒されても、なるべく長持ちする素材を選びましょう。また、耐久性だけでなく、掃除がしやすいかどうかも注目すべきです。掃除がしやすいフェンスを選ぶと、劣化の原因となるフェンスの汚れを取りやすく、劣化のスピードを遅くすることができます。近年、耐久性が高い素材を使ったフェンスも多くなっているので、まずは業者に相談してみましょう。
4-3.家のデザインとあっているか
後付けするフェンスを選ぶ時、家のデザインとあっているかも考慮しましょう。
フェンスを後付けで設置することで、今までの家の見た目がガラリと変わります。家のデザインとフェンスが合っているかどうかを比較した時に、外側からの眺めだけでなく、窓や庭など内側から眺めた時も家のデザインとあっているフェンスの素材を選びましょう。
あまりに派手な色やデザインを選んでしまうと、家のデザインとあっておらず見た目が悪くなってしまいます。ポイントとしては、家の外壁と同系色のフェンスの素材を選ぶのがポイントです。
4-5.日当たりや風通しは悪くないか
庭にフェンスを後付けで設置することで、日当たりや風通しが遮られてしまうことがあります。
設置前は風通しや日当たりが良くても、フェンス設置後に風通しや日当たりが悪くなると湿気やカビの原因になり、洗濯物が乾かなかったり、庭の草木が成長しにくくなります。風通しや日当たりが悪くならないか気になる方は、庭全体にフェンスを付けるのではなく、隠したい箇所とそうでない箇所を見極め、部分的にフェンスを設置するのがおすすめです。
素材面で風通しや日当たりを良くしたい場合は、フェンスを縦格子や半透明パネルにするなど日当たりや風通しのあるデザインにするとよいお庭になります。
5.目隠しフェンスの後付けはDIYでもできる?
フェンスの後付けはDIYでもできるのか気になる方もいらっしゃると思います。結論、目隠しフェンスをDIYで後付けすることはできます。DIYのメリットは業者に依頼するよりも費用が安く済むのと、好きなデザインに仕上げられることです。DIYに挑戦したい方は次の施工方法がおすすめです。
5-1.結束バンドや取り付け金具で付ける
フェンスを後付けするには、結束バンドや取り付け金具で付けることです。すでに既存のフェンスがある場合は取り付けたい箇所にフェンスを設置して、既存フェンスに結束バンドで固定する位置に印をつけたら、印の位置へ結束バンドを取り付けた後、結束バンドを既存フェンスに通し締め付けて固定します。より強く固定したい方は、取り付け金具を使いましょう。
5-2.パネルフェンス施工で付ける
パネルフェンス施工のもおすすめです。パネルフェンス施工とは、脚の長い目隠しフェンスを基礎石とモルタルで固定する方法です。パネルを建てる位置を決めたらそこへ基礎石を建てる穴をほり、穴へ基礎石を埋め込んだ後、パネルフェンスの脚を基礎石に建てモルタルを流し込んで固定をします。メリットは好きな所へ基礎石を設置できるため、ウッドデッキにフェンスを後付けしたい方にもおすすめです。
5-3.置くだけの簡易式タイプのもので付ける
置くだけの簡易式タイプのもので付けるのもおすすめです。これらのタイプのものはホームセンターやネット通販などで購入できます。置くだけで取り付けられるため、DIY初心者でも簡単にフェンスを後付けできます。ただし、施工をして設置しているわけでないので、強風にあおられたら吹き飛ばされやすい点がデメリットとして挙げられます。風でフェンスが飛ばされないように風が強い日などは物置にしまいましょう。
6.フェンスの後付けを業者に依頼した方がいい場合は?
フェンスの後付けを業者に依頼した方がいい場合はDIYの経験がない、プロに任せたい、短期で作りたいなどの理由で業者に依頼するのがおすすめです。
他にも、自分でフェンスを設置するとなると、フェンスが傾いたり、施工方法が穴を掘る、基礎石をフェンスのピッチに合わせて配置する、フェンスをモルタルで埋め固めるなど、工程が複雑であるため失敗したくない方は是非、業者に依頼した方がおススメです。
フェンスの設置工事費用の相場は、工事費込みで1メートルあたり約15,000円から約35,000円程度です。ただし、設置するフェンスによって価格が変わるため、相場はあくまで目安です。フェンスの素材によって費用が異なります。アルミ製の場合で1メートルあたり約12,500円〜30,000円、木製の場合で1メートルあたり約25,000円〜40,000円です。フェンスの設置工事は、通常は2日から3日で作業が終わります。
まとめ.
ここではフェンスを後付けしても問題ないか、業者依頼やDIYのやり方を紹介してきました。
フェンスを後付けしても問題ありませんが、費用相場やフェンスを後付けする際の注意点を考慮する必要があります。
フェンスの後付けは施工方法が複雑である為DIYで行うのではなく、外構工事の専門業者へ依頼することがオススメです。
中には、悪徳業者で手抜き工事を行う業者さんも存在しています。工事を失敗しないために昨今ではクチコミや、レビューを参考に業者選びする方が増えてます。
実際に工事を依頼したお客様の声がダイレクトに反映されているので、ぜひ参考に業者選びをしてみてはいかがでしょうか。
筆者:外構職人歴20年・石川公宣