外構工事のフェンスの相場の求め方:見積もり方法を公開

ハイタイプフェンス (2)

外構工事を行う際に、プライバシーの保守や防犯対策、外構工事全体のデザイン面でも、フェンスは欠かせない工事といえます。

まず、気になるところは「価格の相場」です。

ただ、購買経験が乏しいため、施工業者から提出された見積金額が安いのか、高いのか判断できないはずです。工事価格が、過剰に高くても困りますし、逆に安すぎても手抜き工事をされてしまいます。

しかし、外構工事のフェンスは、種類が非常に多く、製品によって、大きく役割が異なり、価格帯にも差があります。具体的には、「仕切りとして」使う場合や「目隠しとして」設けるのでは、材料費や施工費が大きく変動するということです。

そのため、単に「価格の相場」といっても、簡単にはみちびき出せません。

そこで、このページでは、外構工事でのフェンスの種類や工事価格の相場、見積もり方法を紹介していきます。

これを学ぶことにより、あなたの理想に近づいた外構工事の予算組に役立てて頂けたら幸いです。

1.外構工事のフェンスの種類と工事価格の相場

外構工事のフェンスには、プライバシーを守るための物や低価格で工事が出来るものなど、多種多様です。

この項では、一般的によく施工されている代表的な4種類のフェンスと、その工事価格の相場を解説していきます。

また、工事価格の相場を分かりやすくするために、フェンスの高さをスタンダードな80cm(センチ)に設定し、施工距離1m(メートル)単位で紹介していきます。

これにより、現在フェンス工事を検討されている方は、フェンスの施工場所の距離を測ることで、簡単におおよその工事価格が算出できます。

※コンクリートブロックの上にフェンスを施工したと仮定し解説。

1-1.メッシュフェンスの相場

メッシュフェンス

出典:三協立山株式会社

メッシュフェンスとは、上記写真のような製品のことをいいます。メッシュフェンスは、フェンスの中でも、圧倒的に安い価格で施工できるフェンスです。

主に、防犯対策や隣地との境にも活用できます。また、開放感があるため、狭い敷地の場合には、窮屈感(きゅうくつかん)を和らげることができます。

ただ、予算が取れない時には最適ですが、デザイン面や高級感などを表現できないのが難点です。この場合、目につく場所と見えない部分でフェンスの種類を使い分けることをおススメします。

たとえば、建物の正面には、お洒落で高級感のあるフェンスを施工したとします。その一方で、建物の裏側などのあまり人の目に止まらない場所に防犯用として、メッシュフェンスを施工するのも賢いプラン作りです。

また、メッシュフェンスの材料の価格は、格メーカーにより多少の落差があります。とはいえ、どのメーカーの価格も、どんぐりの背比べと考えてください。

メッシュフェンスの材料を含む工事価格の相場 = 施工距離1mあたり¥3.800円~¥4.800円(フェンス高さ80cmの場合で、施工されるフェンスによる価格差です)が一般的です。

1-2.格子のアルミフェンスの相場

縦格子フェンス

出典:三協立山株式会社

このタイプのフェンスは、アルミのフェンスの中でも比較的、安く施工できるフェンスです。

メッシュフェンス同様、防犯対策や隣地との境にも活用でき、開放感もあります。

格子アルミフェンスの材料費を含む工事価格の相場 = 施工距離1mあたり約¥7.600円~¥9.700円(フェンス高さ80cmの場合で、施工されるフェンスによっての価格差です)が一般的です。

1-3.目隠しタイプのアルミフェンスの相場

アルミ色フェンス出典:三協立山株式会社

このタイプのフェンスは、アルミフェンスの中でも、最も種類が多く、価格も比較的安い物もあれば、圧倒的に高価な物まであります。また、色によっても、値段に大きな差があり、木調の色のフェンスの方がアルミ色のフェンスよりも高価になります。

プライバシーの保守や、デザインの種類も豊富で、お洒落な外構工事を行うには、欠かせないフェンスと言えます。

目隠しアルミフェンスの材料費を含む工事価格の相場 = 施工距離1mあたり約¥12.500円~¥27.000円(フェンス高さ80cmの場合で、施工されるフェンスによる価格差です)と考えてください。

次に、暖か味があり、高級感のある木調色のフェンスです。

木目調フェンス出典:三協立山株式会社

木調色の目隠しフェンスの材料費を含む工事価格の相場 = 施工距離1mあたり約¥15.000円~¥30.000円(フェンス高さ80cmの場合で、施工されるフェンスによる価格差です)が相場といったところです。

1-4.鋳物フェンスの相場

鋳物フェンス出典:三協立山株式会社

他のアルミフェンスとは異なり、鋳物(いもの)は金型にアルミニウムを流し込んで製造しています。

そのため、フェンスの中まで、ぎっしりアルミニウムが入っているため、重量感や風合いのある美しいデザイン重視のフェンスです。

鋳物フェンスの高さは、一般的に60cm(センチ)が多いため、その高さを考慮して外構のプランを立ててください。

鋳物フェンスの材料費を含む工事価格の相場 = 施工距離1mあたり約¥20.000円~¥27.000円(フェンス高さ60cm場合で、施工されるフェンスによる価格差です)が相場です。

1-5.フェンス工事における基礎工事の相場

フェンス基礎

外構工事でフェンスを設ける際、ブロックの上にフェンスを施工するケースが一般的です。

しかし、高さが120cm以上のフェンスを施工する場合や、ブロック塀が無い場所への施工には、フェンスの基礎工事を行う必要があります。

フェンスの基礎工事とは、フェンスの柱を設置する箇所の土を取り除き、その箇所にコンクリートを流し込んでフェンスの柱を固定します。

これは、フェンスの柱1本につき1カ所、必要となります。

フェンスのコンクリート基礎の相場 = 1カ所あたり¥4.500円~¥5.000円が相場です。

2.外構工事のフェンスの見積もり方法

外構工事でフェンスを設ける際に、施工業者への見積もりを依頼するはずです。

しかし、現在の建築業界は、価格競争が激しいです。それゆえ、ありえないほどの安い価格で工事を請け負い、利益を上げるために、手抜き工事を行う悪徳業者も多く存在しています。

だからといって、工事価格が高すぎても問題があります。

たとえば、中古車を購入する際、あなたは購入したい車の相場を調べます。

もし、その購入したい車が、相場よりも激安だった場合に、「事故車かもしれない」などと、色々な不安要素を考えるはずです。

外構工事も、同じであるため、ある程度の相場を調べる必要があります。

あなた自身が、フェンス工事の適正な見積もり方法を学ぶことにより、施工業者への過剰なお支払いや、低価格重視の手抜き工事を防ぐことができます。

2-1.フェンスの部材の拾い出し方

まず、施工するフェンス自体の部材を拾い出します。

一般的に、よく施工されているフェンスになりますが、フェンス本体の1枚の長さ(距離)は、2mが主流です。

つまり、フェンス本体を一枚購入することで、2m分の距離のフェンス工事を、まかなう事ができます。(※柱も必要です。)

フェンス1枚2m

しかしながら、一般の人では、頻繁にフェンスに触れる機会がないため、イメージしづらいと思います。

そこでこの項では、図を用いてフェンスの部材の拾い出し方と手順を解説していきます。

まず、敷地内で、フェンスを施工する箇所の距離を、測ります。具体的には、下の写真のスケールなどを使用して測っていきます。

写真

このとき、なるべく2人で、作業をするほうが効率的だからです。

つぎに、下の図のようにメモを取るようにします。

フェンス距離拾い出し例このように、1辺が4mで、2辺目が2mとします。計算式は「4 m + 2 = 6 という具合です。出来るだけ解るやすくメモを取ります。

次に、測り出しを元に、フェンスの部材を拾っていきます。

フェンス部材拾い出し例2

上の図を参考にして拾い出していきます。

横の1辺が4mなので、フェンス本体が、2枚必要になります。さらに、縦の1辺が、2mなので、フェンス本体が1枚必要になり、フェンス本体の必要枚数が、合計で3枚になります。

次に、柱の数量を拾っていきましょう。

基本は、フェンス一枚に対して、柱が1本必要と考えてください。ただし、フェンス工事の1辺に対して、柱を1本追加しなければなりません。

たとえば、上の図を参考にみていきます。フェンス本体が、3枚必要なので、柱も3本必要ですが、縦横2辺なので、もう2本プラスして、5本になると言った具合です。

計算式:フェンス本体合計枚数3 + 辺の数2 = 5本(フェンスの柱)

次に、コーナー材を拾い出します。コーナー材とは文字通り、角部分に使用する部材です。コーナー1カ所に対して、1個を使用します。

最後に、キャップ材を拾い出します。キャップ材は、フェンスの端部(エンド)に使用する部材です。

フェンスの端部(エンド)1カ所にキャップ材を、2個使用します。キャップ材は4個で1組が主流になりますが、まれにフェンスの種類によって異なる場合があるので、カタログなどでの入数の確認をしてください。

2-2.フェンス工事の見積もり方法

まず、使用されるフェンスの部材を拾い出します。

今回は「2-1.フェンスの部材の拾い出し方」を例に挙げて解説します。

次に、カタログなどを参照しながら、拾い出した部材の合計定価を算出していきます。

フェンス部材の合計定価

この例では、合計定価が、108.000円になりました。

ただし、これはあくまで定価であり、相場では、定価の8掛け(80パーセント)から、7掛け(70パーセント)になります。

たとえば、8掛け(80%)の場合の計算式は以下の通りです。

合計定価:「108.000円 × 0.8 = 86.400円」といった具合です。これで、フェンスの部材購入金額が86.400円と理解できたはずです。

次に、フェンスの施工の工事金額を求めていきます。

フェンスの施工価格は、距離単価が一般的ですが、フェンスの種類によって異なります。

目安として、高さ80cmのフェンス場合、距離1mあたり1.500円~2.000円が、相場になります。たとえば、施工単価1mあたり1.500円で、フェンス施工距離が、6mあると以下のような計算式になります。

1.500円 × 6m = 9.000円施工価格)

ここで、今までの、参考例を元にまとめていきます。

部材定価合計¥10.8000円で施工距離6mの場合

部材の金額

部材定価108.000円 × 8掛け(80%) = 86.400円

施工価格

施工価格、距離1mあたり1.500円 × 6m = 9.000円

合計金額

86.400円 + 9.000円 = 95.400円になります。

これに加え、消費税も忘れずに計算しましょう。

まとめ

ここまで、フェンスの役割や種類、また施工価格の相場を解説してきました。

平均的に、外構工事費全体の約25パーセントが、フェンス工事費といっても過言ではありません。それゆえ、適正な価格を理解して、施工業者への過剰なお支払いや、低価格重視の欠陥工事を防ぐ事が重要になります。

ここで紹介したことを参考にしていただき、品質が良く、理想通りの外構工事を完成させてください。

 

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