外構工事を行う際に、プライバシーの保守や防犯対策、外構工事全体のデザイン面でも、フェンスは欠かせない工事といえます。
まず、気になるところは「価格の相場」です。
ただ、購買経験が乏しいため、施工業者から提出された見積金額が安いのか、高いのか判断できないはずです。工事価格が、過剰に高くても困りますし、逆に安すぎても手抜き工事をされてしまいます。
しかし、外構工事のフェンスは、種類が非常に多く、製品によって、大きく役割が異なり、価格帯にも差があります。具体的には、「仕切りとして」使う場合や「目隠しとして」設けるのでは、材料費や施工費が大きく変動するということです。
そのため、単に「価格の相場」といっても、簡単にはみちびき出せません。
そこで、このページでは、外構工事でのフェンスの種類や工事価格の相場、見積もり方法を紹介していきます。
これを学ぶことにより、あなたの理想に近づいた外構工事の予算組に役立てて頂けたら幸いです。
フェンスの選び方をより詳しく知りたい方は、以下のページで詳しく解説しています。
目次
1.フェンスの役割
フェンスの設置を検討する前に、フェンスにどのような役割があるのかということを押さえておきましょう。
まず、フェンスを設置する上で一番に注意することは、フェンスは高い場所などに人の転落を防ぐために設置してはいけません。
なぜなら、フェンスは転落防止を防ぐための製品では無いからです。
外構業者も含め、フェンスを転落防止のために設置してよいと勘違いしているのが、そもそもの間違いです。
フェンスは境界ラインを提示したり、プライバシー保護のために使用するのが主な用途です。
したがって、強い衝撃によりフェンスのパネルが外れたり、柱が簡単に折れたりします。
これは非常に危険で人災に繋がりかねません。
フェンスのアルミメーカーのカタログに『本製品は、隣地や境界を目的に設置するものです。手すりや転落防止柵などとして使用しないでください』と記載があります。
そもそも、高い場所や危険な場所の転落を防ぐために最も適しているのは転落防止柵になります。
転落防止柵の柱やパネルは、フェンスとは比べ物にならないほど、太く頑丈にできている為、人の転落を防ぐのに適しています。
これらを理解した上で、話を進めていきます。
上記にも記載しましたが、家の周りを囲うフェンスには、隣家との境界線をはっきりさせる役割があります。
自宅と隣家を明確に区切ることになるため、トラブルを防ぐために工事実施を事前に周知しておくことが大切です。
次に、通りかかる人や近隣住民の視線を遮ってプライバシーを守ることもフェンスの役割の1つです。
家を建てた後、実際に住んでみたら外部の視線が気になるというのはよくあるケースです。
新たにフェンスを設けることで、通行人や近隣住民の視線を遮り、のびのびと暮らせるようになるでしょう。
最後に、フェンスを設置することで家の外観も自由に変えられます。
2.フェンスの構造と2種類のタイプ
フェンスは主に、本体や柱、端部カバー、隙間隠しなどのパーツで構造されています。
本体はフェンスのデザインを表現する貴重な部分で、基本的に幅は2mと決まっています。
高さについては60~120cm程度の範囲で、20cm刻みで用意されているのが一般的です。フェンスの柱は、等間隔に立てられており本体を支える役割があります。
埋め込む部分に水を抜くための穴があり、高い場所に用いる場合は多段専用のものを使用します。
端部カバーはフェンスの端の切り口を覆い、隙間隠しはブロックとフェンスのあいだに生じる隙間を隠すために使用します。
そして、フェンスは大きく間仕切りタイプと自由柱タイプに分けられています。
間仕切りタイプと自由柱タイプの違いは、それぞれの柱の位置にあります。
間仕切りタイプのフェンスは、柱がフェンスとフェンスの間にあり裏と表のどちらから見ても同じデザインになります。
そのため、隣家との間仕切りとしてお金を出し合って設置する場合などに向いています。
一方の自由柱タイプのフェンスは、明確に裏表があり裏側に柱がついています。道路との境界などに設置する場合に向いています。
3.フェンスを選ぶ時のポイント
フェンスは家の外観の一部です。そのため、家の雰囲気を壊さないように、フェンスの素材やデザインに配慮することも重要です。
ここからは、フェンスを選ぶときのポイントとして、素材とデザインについて詳しく解説します。
3-1.素材
フェンスに使われる代表的な素材としては、鉄やアルミ、樹脂、木材などが挙げられます。
鉄は格子状のメッシュフェンスで使われる素材です。風通しがよく、どのようなデザインの家にも合うのが特徴ですが、目隠し用としては使えません。
アルミはフェンスの主流となっている素材で、メンテナンスの手間がかからないのが魅力です。また、デザインの幅が広いことも人気の理由となっています。
樹脂素材を使ったフェンスの特徴は、気軽に木材や竹のような雰囲気を演出できることです。自然の緑との相性が良いため、ガーデニングに力を入れている人は樹脂素材のフェンスを検討してみるとよいでしょう。
木材のフェンスについても同様で、カントリー調のデザインを目指すときにおすすめの素材です。ただし、雨で腐食するなど、木材はメンテナンスに手間がかかるので注意が必要です。
3-2.デザイン
フェンスはデザインによっても印象が変わります。
鉄やアルミのフェンスは主に直線で構成されており、大きく縦向きと横向きに分けられます。
一般的に、縦向きは和風で横向きは洋風だといわれているため、家のテイストに合わせてフェンスの向きを考慮するとよいでしょう。
縦向きのフェンスを茶色に塗れば、和風の雰囲気をより強調できます。モダンな建築に合わせるときは、横向きでシルバーのフェンスが基本となります。
3.目隠し効果があるフェンスの種類
目隠し効果があるフェンスには大きく分けて4つの種類があります。
ここからは、「完全目隠し」「半分目隠し」「ルーバー」「目透かし」という4種類のフェンスの特徴をそれぞれ紹介していきます。
3-1.完全目隠し
完全目隠しは、隙間なくパネルを並べることで外部からの視線を完全に遮るタイプのフェンスです。
プライバシーがしっかりと確保されるため、庭に出てコーヒーを飲んだり、洗濯物を干したりしやすくなります。ただし、パネルのあいだに隙間がないので風が通りにくく、強い風が吹いたときに大きな衝撃を受ける為、注意が必要です。
高い完全目隠しのフェンスを立てるときは、十分な強度を求める必要があります。また、完全に視界を遮ることで、不審者が侵入した際にかえって行動しやすくなるので注意が必要です。
3-2.半分目隠し
半分目隠しタイプのフェンスは、隙間を設ける、格子を厚くするといった方法である程度の視線を遮ります。
プライバシーを守りつつ風通しなども確保できる、バランスのよいタイプです。
3-3.ルーバー
ルーバーは、斜めに角度をつけたブレードを並べ、視線を遮りつつ風が通せるタイプのフェンスです。
強い風が吹いたときも倒壊する恐れがなく、安心して過ごすことができます。
3-4.目透かし
目透かしは半透明のパネルを使って、シルエットが見える程度に視線を遮るタイプです。
4.フェンスを設置するときの注意点
フェンスの設置で失敗しないためには、気を付けるべきポイントも押さえておくことが大切です。
ここでは、フェンスを設置するときの注意点を2つ紹介します。
4-1.圧迫感に注意する
設置するフェンスの素材や色によっては、圧迫感が出る場合があります。
重厚感のある素材や、暗い色をフェンスに使うときは、必要以上に圧迫感がないかどうかを確かめておきましょう。
ベージュや白などの淡い色を選ぶことで、フェンスの圧迫感は抑えられます。
散歩中などに雰囲気の良いフェンスが見つかったら、参考にしてみるとよいでしょう。
4-2.採光や風通しに配慮する
目隠しの目的でフェンスを設置する場合、どうしても必要以上に高いものを設けがちです。
しかし、背の高すぎるフェンスを設置すると、採光や風通しの良さが失われる場合があります。
採光性や通気性が悪くなれば、外壁に生えるカビなどの原因となり、家自体の寿命も縮みかねません。
そのため、なるべく太陽光を遮らない形のフェンスを選ぶのが賢明です。また、素材も通気性の良いものを選ぶようにしましょう。
5.外構工事のフェンスの種類と工事費用の相場
外構工事のフェンスには、プライバシーを守るための物や低価格で工事が出来るものなど、多種多様です。
この項では、一般的によく施工されている代表的な4種類のフェンスと、その工事価格の相場を解説していきます。
また、工事価格の相場を分かりやすくするために、フェンスの高さをスタンダードな80cm(センチ)に設定し、施工距離1m(メートル)単位で紹介していきます。
これにより、現在フェンス工事を検討されている方は、フェンスの施工場所の距離を測ることで、簡単におおよその工事価格が算出できます。
※コンクリートブロックの上にフェンスを施工したと仮定し解説。
5-1.メッシュフェンスの費用の相場
出典:三協立山株式会社
メッシュフェンスとは、上記写真のような製品のことをいいます。メッシュフェンスは、フェンスの中でも、圧倒的に安い価格で施工できるフェンスです。
主に、防犯対策や隣地との境にも活用できます。また、開放感があるため、狭い敷地の場合には、窮屈感(きゅうくつかん)を和らげることができます。
ただ、予算が取れない時には最適ですが、デザイン面や高級感などを表現できないのが難点です。この場合、目につく場所と見えない部分でフェンスの種類を使い分けることをおススメします。
たとえば、建物の正面には、お洒落で高級感のあるフェンスを施工したとします。その一方で、建物の裏側などのあまり人の目に止まらない場所に防犯用として、メッシュフェンスを施工するのも賢いプラン作りです。
また、メッシュフェンスの材料の価格は、格メーカーにより多少の落差があります。とはいえ、どのメーカーの価格も、どんぐりの背比べと考えてください。
メッシュフェンスの材料を含む工事価格の相場 = 施工距離1mあたり¥3.800円~¥4.800円(フェンス高さ80cmの場合で、施工されるフェンスによる価格差です)が一般的です。
5-2.格子のアルミフェンスの費用の相場
出典:三協立山株式会社
このタイプのフェンスは、アルミのフェンスの中でも比較的、安く施工できるフェンスです。
メッシュフェンス同様、防犯対策や隣地との境にも活用でき、開放感もあります。
格子アルミフェンスの材料費を含む工事価格の相場 = 施工距離1mあたり約¥7.600円~¥9.700円(フェンス高さ80cmの場合で、施工されるフェンスによっての価格差です)が一般的です。
5-3.目隠しタイプのアルミフェンスの相場
出典:三協立山株式会社
このタイプのフェンスは、アルミフェンスの中でも、最も種類が多く、価格も比較的安い物もあれば、圧倒的に高価な物まであります。また、色によっても、値段に大きな差があり、木調の色のフェンスの方がアルミ色のフェンスよりも高価になります。
プライバシーの保守や、デザインの種類も豊富で、お洒落な外構工事を行うには、欠かせないフェンスと言えます。
目隠しアルミフェンスの材料費を含む工事価格の相場 = 施工距離1mあたり約¥12.500円~¥27.000円(フェンス高さ80cmの場合で、施工されるフェンスによる価格差です)と考えてください。
次に、暖か味があり、高級感のある木調色のフェンスです。
出典:三協立山株式会社
木調色の目隠しフェンスの材料費を含む工事価格の相場 = 施工距離1mあたり約¥15.000円~¥30.000円(フェンス高さ80cmの場合で、施工されるフェンスによる価格差です)が相場といったところです。
5-4.鋳物フェンスの相場
出典:三協立山株式会社
他のアルミフェンスとは異なり、鋳物(いもの)は金型にアルミニウムを流し込んで製造しています。
そのため、フェンスの中まで、ぎっしりアルミニウムが入っているため、重量感や風合いのある美しいデザイン重視のフェンスです。
鋳物フェンスの高さは、一般的に60cm(センチ)が多いため、その高さを考慮して外構のプランを立ててください。
鋳物フェンスの材料費を含む工事価格の相場 = 施工距離1mあたり約¥20.000円~¥27.000円(フェンス高さ60cm場合で、施工されるフェンスによる価格差です)が相場です。
5-5.フェンス工事における基礎工事の相場
外構工事でフェンスを設ける際、ブロックの上にフェンスを施工するケースが一般的です。
しかし、高さが120cm以上のフェンスを施工する場合や、ブロック塀が無い場所への施工には、フェンスの基礎工事を行う必要があります。
フェンスの基礎工事とは、フェンスの柱を設置する箇所の土を取り除き、その箇所にコンクリートを流し込んでフェンスの柱を固定します。
これは、フェンスの柱1本につき1カ所、必要となります。
フェンスのコンクリート基礎の相場 = 1カ所あたり¥4.500円~¥5.000円が相場です。
6.外構工事のフェンスの見積もり方法
外構工事でフェンスを設ける際に、施工業者への見積もりを依頼するはずです。
しかし、現在の建築業界は、価格競争が激しいです。それゆえ、ありえないほどの安い価格で工事を請け負い、利益を上げるために、手抜き工事を行う悪徳業者も多く存在しています。
だからといって、工事価格が高すぎても問題があります。
たとえば、中古車を購入する際、あなたは購入したい車の相場を調べます。
もし、その購入したい車が、相場よりも激安だった場合に、「事故車かもしれない」などと、色々な不安要素を考えるはずです。
外構工事も、同じであるため、ある程度の相場を調べる必要があります。
あなた自身が、フェンス工事の適正な見積もり方法を学ぶことにより、施工業者への過剰なお支払いや、低価格重視の手抜き工事を防ぐことができます。
6-1.フェンスの部材の拾い出し方
まず、施工するフェンス自体の部材を拾い出します。
一般的に、よく施工されているフェンスになりますが、フェンス本体の1枚の長さ(距離)は、2mが主流です。
つまり、フェンス本体を一枚購入することで、2m分の距離のフェンス工事を、まかなう事ができます。(※柱も必要です。)
しかしながら、一般の人では、頻繁にフェンスに触れる機会がないため、イメージしづらいと思います。
そこでこの項では、図を用いてフェンスの部材の拾い出し方と手順を解説していきます。
まず、敷地内で、フェンスを施工する箇所の距離を、測ります。具体的には、下の写真のスケールなどを使用して測っていきます。
このとき、なるべく2人で、作業をするほうが効率的だからです。
つぎに、下の図のようにメモを取るようにします。
このように、1辺が4mで、2辺目が2mとします。計算式は「4 m + 2 = 6 m という具合です。出来るだけ解るやすくメモを取ります。
次に、測り出しを元に、フェンスの部材を拾っていきます。
上の図を参考にして拾い出していきます。
横の1辺が4mなので、フェンス本体が、2枚必要になります。さらに、縦の1辺が、2mなので、フェンス本体が1枚必要になり、フェンス本体の必要枚数が、合計で3枚になります。
次に、柱の数量を拾っていきましょう。
基本は、フェンス一枚に対して、柱が1本必要と考えてください。ただし、フェンス工事の1辺に対して、柱を1本追加しなければなりません。
たとえば、上の図を参考にみていきます。フェンス本体が、3枚必要なので、柱も3本必要ですが、縦横2辺なので、もう2本プラスして、5本になると言った具合です。
計算式:フェンス本体合計枚数3 + 辺の数2 = 5本(フェンスの柱)
次に、コーナー材を拾い出します。コーナー材とは文字通り、角部分に使用する部材です。コーナー1カ所に対して、1個を使用します。
最後に、キャップ材を拾い出します。キャップ材は、フェンスの端部(エンド)に使用する部材です。
フェンスの端部(エンド)1カ所にキャップ材を、2個使用します。キャップ材は4個で1組が主流になりますが、まれにフェンスの種類によって異なる場合があるので、カタログなどでの入数の確認をしてください。
6-2.フェンス工事の見積もり方法
まず、使用されるフェンスの部材を拾い出します。
今回は「2-1.フェンスの部材の拾い出し方」を例に挙げて解説します。
次に、カタログなどを参照しながら、拾い出した部材の合計定価を算出していきます。
この例では、合計定価が、108.000円になりました。
ただし、これはあくまで定価であり、相場では、定価の8掛け(80パーセント)から、7掛け(70パーセント)になります。
たとえば、8掛け(80%)の場合の計算式は以下の通りです。
合計定価:「108.000円 × 0.8 = 86.400円」といった具合です。これで、フェンスの部材購入金額が86.400円と理解できたはずです。
次に、フェンスの施工の工事金額を求めていきます。
フェンスの施工価格は、距離単価が一般的ですが、フェンスの種類によって異なります。
目安として、高さ80cmのフェンス場合、距離1mあたり1.500円~2.000円が、相場になります。たとえば、施工単価1mあたり1.500円で、フェンス施工距離が、6mあると以下のような計算式になります。
1.500円 × 6m = 9.000円(施工価格)
ここで、今までの、参考例を元にまとめていきます。
部材定価合計¥10.8000円で施工距離6mの場合
部材の金額
部材定価108.000円 × 8掛け(80%) = 86.400円
施工価格
施工価格、距離1mあたり1.500円 × 6m = 9.000円
合計金額
86.400円 + 9.000円 = 95.400円になります。
これに加え、消費税も忘れずに計算しましょう。
7.フェンスを安く設置する方法
フェンスをなるべく安く設置したいのであれば、コストを抑える方法を押さえておきましょう。
フェンスを安く設置する方法としては、DIYで設置する、フェンスのみ自分で用意する、中間マージンのかからない業者を選ぶという3通りの方法があります。
ここからは、それぞれの方法について解説します。
7-1.DIYで設置する
まず、最もコストを抑えられるのがDIYでフェンスを設置する方法です。
DIYでフェンスの購入や工事などの作業をすべて自分でやれば、業者に依頼する人件費などは当然かかりません。
フェンスを自力で設置できる自信がある人は、DIYに挑戦してみるのもよいです。
ただし、フェンスのDIYでは大きな労力や時間を費やすことになります。
経験のない人がむやみに挑戦すると、結果的に大きなコストにつながる恐れもあるので注意が必要です。
また、失敗したときのリスクについても知っておく必要があります。
設置に失敗したフェンスを撤去し、あらためて業者に依頼することになるため、かえって大きなコストがかかります。
フェンスのDIYでは、作業の労力や失敗したときに生じる責任を覚悟しておかなくてはなりません。
7-2.フェンスのみ自分で用意する
次に、安いフェンスを自前で用意すれば、工事の費用が安くなる場合があります。
ただし、フェンスとセットでなければ業者が工事を引き受けてくれないこともあるので注意しましょう。
また、後日フェンスに問題が起こったとき、修理を引き受けてもらえない可能性もあります。
7-3.仲介マージンのかからない業者を選ぶ
大手のリフォーム会社にフェンスの設置を依頼すると、結局地元の下請業者が作業を担うことになります。
仲介マージンが発生して料金が割高になるため、最初から仲介マージンのかからない業者に依頼するのがおすすめです。
8.フェンス工事を依頼する業者の選び方
フェンスをDIYで設置したり、自前のフェンスを用意したりする方法にはリスクがあります。
フェンスの工事は業者に依頼するのが賢明ですが、それでは何を基準として業者を選べばよいのでしょうか。
ここからは、フェンスの工事を依頼する業者を選ぶときのポイントを2つ紹介します。
8-1.専門業者に依頼する
フェンスの工事は、外構工事の専門業者に直接依頼するのがおすすめです。
先述のとおり、大手のリフォーム会社に依頼すると仲介マージンが発生するため、料金が割高になります。
一方、実績が豊富な地域の専門業者に直接依頼すれば、仲介マージンはかかりません。
良心的な価格で質の高い工事をしてほしいのであれば、自宅のエリアに対応している外構工事の専門業者を探してみましょう。
8-2.相見積もりを依頼する
業者を選ぶ際は、相見積もりを利用するのも効果的な方法です。同じ工事の条件で、複数の業者に見積もりを出してもらいましょう。
見積もりの価格と内容を比較することで、自分に合った業者が見極めやすくなるはずです。
9.まとめ
ここまで、フェンスの役割や種類、また施工価格の相場を解説してきました。
平均的に、外構工事費全体の約25パーセントが、フェンス工事費といっても過言ではありません。それゆえ、適正な価格を理解して、施工業者への過剰なお支払いや、低価格重視の欠陥工事を防ぐ事が重要になります。
ここで紹介したことを参考にしていただき、品質が良く、理想通りの外構工事を完成させてください。
筆者:外構工事職人歴20年 石川公宣