外構工事をあとから行える場所は?気になる固定資産税はどうなる?

「外構工事をあとから行ってもいい場所は?」
「外構工事をあとから行ったら固定資産税が安くなるって本当?」

このように、初めての外構工事にお悩みを抱えている方へ。

このページでは、「外構工事をあとから行う場合」について解説しています。

  • 外構工事であとからしてもいい工事・場所は?
  • 先に済ませておく工事・場所は?
  • 工事の前のご近所挨拶はどうする?

についてもまとめました。

また、外構工事をあとから行う場合の気になる固定資産税についても解説していきます。

目次

1.外構工事はあとからする?先にする?

外構工事は引っ越しする前・引っ越ししたあとのどちらでも行えます

引っ越しする前に外構工事をするメリットは、

  • 予算の使い過ぎを防げる
  • 建物と外観が整った状態で住み始められる
  • 住宅ローンに費用を組み込みやすい

といった点が挙げられます。

反対に引っ越ししたあとから外構工事を行うメリットは、

  • 早く新居に引っ越しできる
  • 実際に住んでから外構工事の計画を立てられる
  • 自分で外構業者を選べるので満足度が高くなる

という点があります。

工事の時期は、自分や家族の生活スタイルや外構へのこだわりを総合的に見てから慎重に選ぶことが大切です!

ただ、メリットの多さから考えると引っ越ししたあとからの工事スタートがおすすめです。

2.あとからしてもいい工事・場所

外構工事は、メリットの多さから「引っ越ししたあとから工事するのがおすすめ」と解説しました。

しかし引っ越ししたあとから外構工事を始める場合でも、「あとからゆっくり着工してもいい場所」と「ここだけは先にしておいた方がいい場所」があります。

そこで、ここでは引っ越ししたあとに「あとからしてもいい工事・場所」について解説していきます。

2-1.フェンス

まず、あとからしてもいい場所として挙げられるのはフェンス工事です。

フェンスにはプライバシーを守る目隠しの役割があるほか、

  • 子どもの飛び出し防止などの安全対策になる
  • 選ぶ種類によってはおしゃれになる

といった役割もあります。

フェンスは直接生活に関わる部分ではないのであとから取り付けても問題はありません。

フェンスの価格の目安は、次の通りです。

フェンスの種類 1mあたりの相場(工事費含む)
樹脂製フェンス 13,000円~33.000円
天然木材フェンス 37,000円~56,000円
ラティスフェンス 25,000円~35,000円
竹垣フェンス 18,000円~35,000円

フェンスの取り付けは、実際に新居に住み始めてから

  • どれくらいの高さにするか
  • どんな材質や形にするか

などをじっくり検討した方が失敗なく設置することができます。

2-2.庭・樹木や花を植える(植栽)

次に、庭・樹木や花を植える植栽も後から施すことができます。

業者に工事を依頼してもいいですし、

  • 樹木や花を植える植栽
  • 芝を張る
  • 雑草防止シートを張る

などの細かい作業なら自分で行うことが可能です。

庭造りやDIYが趣味の人も多いと思いますので、自分で作業することでじっくりと自分好みに作り上げていく過程が楽しむことができます。

工事の規模にもよりますが、

  • デッキや庭石
  • シンボルツリーの設置

などであれば約50万円~が相場と言われています。

DIYをすることでこれらの費用を大幅に節約できるのも大きなメリットです。

2-3.ウッドデッキ

ウッドデッキも、あとから取り付けが可能です。

ウッドデッキには、室内~庭に一続きの広いスペースが確保できるメリットがあります。

しかし、

  • 設置には30~100万円ほどの費用がかかる
  • 板と板の間にほこりが溜まりやすく掃除が大変
  • 屋外にあるため定期的なメンテナンスが必要

というデメリットもあります。

土地の日当たりや面積によっては「ウッドデッキを付けない方がいいのでは」という意見もあるため、ウッドデッキは引っ越ししてから取り付けを検討するのがいいでしょう。

また、ウッドデッキもあとからDIYすることが可能です。

自分好みのウッドデッキを自分で作り上げていくのも、楽しみのひとつになるのではないでしょうか。

3.先にするべき工事・場所

次に、外構工事をあとから行う場合でも、「ここだけは先にしておくべき」という場所があります。

  • 駐車場・カーポート
  • インターホン・ポスト
  • 玄関周り・アプローチ

これらは入居してからすぐに必要なところばかりで、整っていないと生活に支障をきたす場合が多いです。

それぞれ詳しく解説していきます。

3-1.駐車場・カーポート

先に工事しておくべき場所のひとつは、駐車場やカーポートです。

駐車場がいつまでも土の状態のままでは車や玄関周りが汚れてしまい、掃除しなければならないなどの手間が発生します。

また、住み始めてから駐車場の工事をする場合、地面のコンクリートが固まってしまうまでは車を停めることができません。

車が停められるようになるまでは最低でも1週間、コンクリートが完全に固まるまでは1ヶ月ほどかかります。

その間車を停める場所を他に用意する必要があり、費用もかかるためとても不便です。

そのため車をお持ちの方は、先に駐車場の工事を終わらせておくことをおすすめします。

カーポートも、地面に柱を立てるための基礎工事にコンクリートやセメントを使用します。

そのためカーポートも駐車場と同様に、先に工事しておくべき場所だと言えます。

3-2.インターホン・ポスト

次に、インターホンやポストも先に工事しておくべき場所です。

インターホンがなければ来客があっても分かりづらく不便なため、先に取り付けておくのがおすすめです。

ただし、インターホンは仮設置でも問題ありません。仮設置したインターホンを変更・移動するのは簡単なため、入居後の対応でも十分間に合います。

それからポストも、先に設置しておかないと郵便を受け取るのに不便です。

こちらも仮設置しておき、好みのポストが見つかってから変更するのがいいでしょう。

3-3.玄関周り・アプローチ

他にも、先に工事しておくべき場所には玄関周りやアプローチがあります。

玄関周りやアプローチ(駐車場から玄関までの空間)は、入居してから必ず通る場所になります。

ここが整っていないと雨の日などにはぬかるんで足場が悪くなり、自身や玄関周りが汚れてしまいます。

また外観にも大きく影響を与えてしまうため、先に工事を済ませておくことをおすすめします。

4.外構工事をあとからすると固定資産税が安くなる!?

外構工事をあとから行うと「固定資産税が安くなる」という話を聞いたことはありますか?

結論から言うと、外構工事のタイミングと固定資産税の増減は関係がありません!

また、外構を豪快にしているから固定資産税が高くなる・シンプルにしているから固定資産税が安くなるといったこともありません。

実は、固定資産税の対象になるにはいくつかの条件があり、その条件を満たした場合に税金がかかることになっています。

固定資産税の対象になる条件は、次項で詳しく解説します。

4-1.固定資産税の対象になるのはどんなとき?

固定資産税の対象となるのは、次の3つの条件がすべて満たされた場合です。

  1. 三方向以上の壁で囲まれた屋根がある建物(外気分断性がある)
  2. 建物が基礎で固定されており移動が簡単にできないもの(定着性がある)
  3. 目的に応じて使用できる状態であること(用途性がある)

外構工事で関係があるとすれば、駐車場やカーポート・車庫がそれに当たります。

しかし駐車場やカーポートも、種類によっては固定資産税の対象外になりますのでそれぞれご紹介します。

■固定資産税の対象にならないもの

  • シャッターのついていない車庫・駐車場
  • 1台用のカーポート

■固定資産税の対象になるもの

  • シャッタのついている車庫・駐車場
  • 2台以上用のカーポート(3方向が壁になっているもの)

2台以上用のカーポートは、3方向が壁になっていないものであれば固定資産税の対象にはなりません。

固定資産税の対象になった場合、自治体によっては税率が異なることがあります。

詳しくはお住いの自治体にお問い合わせください。

5.外構工事をあとから行う場合、挨拶はするべき?

外構工事をあとから行う場合、気になるのはご近所への挨拶をするべきかどうか。

結論、外構工事前にはご近所への挨拶はした方がいいと言えます。

外構工事では

  • 大きな音や振動
  • 頻繁な業者や作業者の出入り
  • 粉塵の飛び散り

などが発生し、ご近所とのトラブルになる可能性があります。

外構工事前の挨拶回りは、このようなトラブルやクレームを防ぐのも目的のひとつです。

この際、不在の家もあるでしょうができるだけ顔を合わせて直接話をしましょう。

プリントなどを投函するだけでは確実にお伝えできるとは限りませんし、それが原因で「そんな話は聞いていない」などのトラブルに発展する可能性もあります。

これから長い間お付き合いをすることになるご近所さんとのトラブルは、できるだけ避けたいものです。

そのためにも、工事前にはご近所への挨拶回りを済ませておくのがおすすめです。

6.まとめ

ここまで、「外構工事をあとから行う場合」について解説してきました。

外構工事をあとから行うメリットは多く、引っ越ししたあとから工事をすることはとてもおすすめです。

しかしあとから工事を行う場合でも、最低限先に済ませておくべき場所もあります。

そうすることでできるだけ不便を感じる期間を短くし、自分の納得のいく外構に仕上げていくことができるます。

これから長い間暮らしていく家を、じっくりと作り上げていく楽しみを実感していただければと思います。

これから外構工事をお考えの方は、Google等の口コミや、レビューを参考に優良業者を見つけて頂けたらと思います。

実際に工事を依頼されたお客さんの生の声を見ることができる為、近年ではとても役に立つツールなのでぜひ活用してください。

筆者:外構職人歴20年・石川公宣

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